精油のはたらき

お薬と精油の違い

いろんな考え方がありますし、国によって使い方にも、販売方法にも違いがありますが、基本的に現代においてお薬ではないのが精油です。

日本の法律では、雑貨であることも前回の記事にある通りです。

それでも、お薬のように使えることは、皆さんが実感しておられる通りです。

では、お薬との違いって?となりますね。
お薬には必ず作用と副作用があります。
お医者さんから処方してもらったお薬でも、薬局やドラッグストアで買ったお薬でも、たっくさんの副作用がありす。

お薬の箱をご覧になったり、薬局でもらう説明に副作用があると書いてありますね。

そして、基本的にひとつのはたらきなのがお薬です。


反して精油には、たくさんのはたらきがあります。
それは、たっくさんの成分が含まれているからなんですが、それが呼吸によって鼻腔から脳へ、気管から肺そして血液循環へ、塗布することで、皮膚から体内へと取り込まれます。
取り込まれた成分は、私たちの身体を巡りフィジカル、メンタル両面にはたらきかけます。

精油は植物それぞれに合った方法で抽出され
農薬が含まれていないか?
どんな成分が入っているのか?
どれくらい入っているのか?
が調べられ、
どこで採取された植物なのか?
植物のどの部分から抽出されたのか?
学名は?
なども成分表に記され製品となり、消費者である私たちの手に届きます。

最終的には、工場でビン詰められ製品となるのですが、最初は農薬を使わず育てられるだけでなく、他所から風に流され農薬が来ない場所で、栽培農家さんが端正込め育ててくれた植物が材料で、たくさんのはたらきを持つ精油ができあがります。
なんか、こう書くと植物にも栽培農家さんにもたくさん感謝したくなります。



たくさんの成分

精油には、たくさんのはたらきがあると書きましたが、いったいどれくらいかと言うと、精油によって違いますが、だいたい十数種類から数十種類の成分がふくまれています。

このたくさん含まれる成分が、多くの働きを精油のひとしずくに与えてくれます。

たとえば、人気の精油ゼラニウム(エジプト)は、葉っぱから抽出される精油ですが、花のように甘い香り、ローズのような香りです。それは、含有成分をみるとローズと似た香りのわけがわかります。

また、虫除けに活用できる精油ということもご存じの方が多いのではないでしょうか。

私のスクールでは「二軍だけど虫除けとしても使えます(笑)」という説明をしている精油ですが、シトロネロールという成分が含まれているため、虫除けとして活用ですます。
これが1つ目の働きとすると、2つ目の働きは、ゲラニアールという成分による止血や収斂、皮脂を調整する働きがあります。


ゼラニウム精油

その他にも、ホルモンバランスを調整したり、血圧を降下させたり、リラックスさせたり、痛みを鎮めたり、痙攣を鎮めたり、抗菌や抗真菌の働きもあります。

このように、ひとつの精油にたくさんの働きがあります。

我が家では、鼻血を止めるのにゼラニウムは定番となっています。


成分と香りを考えて使う

精油に含まれる成分と、香りが自分の好みかを考えて使うと、あなたのアロマセラピーはぐんっと広がります。
いろんな事に使えるのがゼラニウムね!
そう思うのですが、注意点もあります。
子宮収縮の働きをもつ成分が入っているため、妊娠中の使用は控えた方がいいかもしれません。使う場合は、様子を見ながらにしましょう。

虫除けにはこれ!ってイチオシの精油もありますが、その匂いが好みでない場合、使う度に嫌な気持ちになりますから、含まれる成分を考えて使うと、たとえ二軍でも使わないより虫除けできますよ。

精油に含まれる成分については、勉強していないと何の事だか訳がわからないですよね。そういう時は、アロマショップの店員さんに相談されると、教えてくれますよ。
ご自分の体調や体質などを説明すると、安全で役立つ精油を紹介してくれます。



辛い暑さの夏も、終わりという希望が見えてきた8月末、蚊の活動も再開されそうですから、虫除け対策をアロマセラピーでぜひどうぞ。

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