冬の香りを楽しむ
冬は自然と家の中で過ごす時間が増え、心と体を温める香りが恋しくなる季節。アロマセラピーでは、冬に役立つ精油を使うことで、季節の特別な雰囲気を楽しむだけでなく、乾燥や冷えによる不調を和らげることも期待できます。今回は「冬の匂い」をテーマに、アロマセラピーで心身を癒す方法をご紹介します。
冬を感じる香りの特徴
冬の香りと聞いて思い浮かぶのは、温かみや落ち着きを感じるウッディな香りや、爽やかさと清潔感のあるスパイシーな香りです。また、柑橘系の香りは寒い季節の沈みがちな気持ちを明るくしてくれますし、こたつにみかん(柑橘)は最高ですよね!
ヒノキ、シダー、サンダルウッドなどのウッディな精油は、落ち着いた香りと、滞りがちな寒い季節にはうれしい体液循環などの巡りを良くする働きもうれしい精油です。
クローブ、シナモン、ジンジャーなどのスパイシーな精油は、名前を聞いただけでも温まりそうですし、抗菌など感染症が気になるこの季節にはありがたい働きがあります。
オレンジ、マンダリン、ベルガモットなど柑橘系の香りは、日照時間が短くなる冬に明るさと元気を届けてくれそうですね。それに、柑橘系精油には、蠕動運動促進の働きも期待できます。
個人的には、フェンネル精油も冬なイメージで、私の冬のブレンドには活躍してくれます。
※精油は禁忌・注意事項を確認してご使用ください
冬のブレンドを作ってみよう
冬におすすめのアロマブレンドは、たくさんありますが、冬を感じる香りにあげた精油を使って「冬ブレンド」を作るのも楽しいものです。
先に紹介した精油の組み合わせで作れるブレンドですので、香りを確認しながら作ってみてくださいね。
冬の夜におすすめ。深いリラックス感をもたらし、心を温かく包みこむ「リラックスと温かみを感じるブレンド」を作ってみるのもいいですね。
爽やかで元気が出る香りが、寒い朝のスタートを快適にしてくれる「冬の爽やかな朝のためのブレンド」を作ると、離れがたいお布団とも爽やかに離れられるかもしれません。
「心と身体を温める」をイメージした入浴剤を作り、お風呂に入れれば、心地よい温かさに包まれます。
冬のアロマセラピーの楽しみ方
1. 部屋を香りで満たす
アロマスプレーや、精油をアロマストーンに垂らし、部屋全体に香りを広げれば、冬の特別な雰囲気を演出できます。特に、来客時にウッディ系の香りをメインにブレンドしたものを使うと、温かく迎える気持ちを伝えられます。
まさに、年末年始にぴったり!
2. スキンケアに活用
冬は乾燥が気になる季節。キャリアオイルにお気に入りの精油を加えれば、ボディケアとスキンケアと香りを楽しめますし、アロマクラフトでクリームや保湿ローションなどを作り、スキンケアをすることで健康的なお肌になり、自分の身体を慈しみながらのケアはメンタルケアにもつながり、癒しのひとときになるでしょう。
3. アロマキャンドルでゆったりした時間を
キャンドルの柔らかな灯りとともに、落ち着きのある香りの精油や、甘い香りの精油をブレンドし楽しめば、冬の夜をさらにロマンチックに演出できます。
冬の香りがもたらす心理的効果
冬は寒さや日照時間の短さから、気分が沈みがちな季節です。しかし、香りの力を使えば、心に明るさと落ち着きを取り戻せます。特に、柑橘系の香りは気持ちを前向きにし、スパイシーな香りは気力を高める効果があります。
この二つのグループの精油の多くには、お腹の調子を整える働きもあります。
また、ウッディ系の香りは森林浴のような安らぎをもたらし、寒い冬でも自然とのつながりを感じさせてくれるでしょう。
室内での時間が増える冬は「香り」を楽しむのに最適な季節と言えます。アロマセラピーで冬の雰囲気をより豊かにし、心身のバランスを整えましょう。あなたの好きな香りを見つけて、心地よい冬をお過ごしください。