Twitter 2018年4月まとめ
チェコ映画の巨匠シュヴァンクマイエルの『コストニツェ(納骨堂)』という短編映画を観てから、ずっとプラハの東クトナー・ホラにある墓地教会を訪れてみたかった。教会はとても小さいが内部は四万人もの僧侶の本物の骨によって幻想的に装飾され、乾いた骨は恐怖よりも人間の生の儚さを教えてくれる。 pic.twitter.com/rwdWM7gdic
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 17, 2018
18世紀ドイツの幻想的なグロット。それは宮殿内や庭園のパヴィリオンに造られたロココ風の人口洞窟。海底や本物の洞窟をイメージしたのか、美しい貝殻や色とりどりの貴石による神話的なモチーフが壁を飾る。サンスーシ公園内の新宮殿のグロットとバイロイト郊外のエレミタージェのそれが白眉。 pic.twitter.com/qyf2fxo34J
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 15, 2018
皇族貴族の宮殿の図書室を訪れよう。ネオ・ゴシックの重厚な図書館は現エルミタージュ美術館にあるニコライ二世の書斎である。優雅な居間のような空間はフェリックス・ユスポフ公爵のモイカ宮殿の書斎である。凝った装飾に彩られた由緒ある図書館はネフスキー大通り沿いのアニーチコフ宮殿の図書館だ。 pic.twitter.com/p9BUsZKDRR
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 16, 2018
螺旋階段は上から見たり下から見ると一定の法則や素晴らしいデザイン性を見せてくれる。最初の写真はワイマールのホテル・エレファントの有名な螺旋階段だ。二番目の写真はプラハのキュビスムの殿堂「黒い聖母の家」のキュビズムの螺旋。三番目はベルリンのゴージャスなホテルの一角で見つけたもの。 pic.twitter.com/eMcbWYO5k5
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 19, 2018
チェコにはコンセプトのあるバーが多い。アブサントリーという店ではアブサンのあらゆるカクテルを楽しめる。ランボーの時代のアブサンだって飲めるのだ。チェスキークルムロフという小さな町にはホラー・バーがあった。髑髏のメニューや幽霊や蝙蝠の装飾、黒ミサの祭壇風のカウンターが妙に魅力的。 pic.twitter.com/2lGpNNKFlw
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 22, 2018
ロシアの博物館は面白い内装が施され、嘗ての皇族貴族や作家芸術家の遺品が展示されているようだが、実は多くが紛い物である。たとえばユスポフ公爵のモイカ宮殿の内装は彼の自伝とは内容が違いすぎる。本物は宝石から家具までボリシェヴィキが海外に売却してしまった。天井や壁のみなら昔のままかも。 pic.twitter.com/XANVbLXUHS
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 14, 2018
ルートヴィヒ2世は1865年以来、豪華な城の建設熱に取り憑かれた。ヴェルサイユ宮殿の模倣であるバロック様式のヘレンキームゼー城の建設。有名な鏡の回廊がある。大トリアノン宮殿を模倣したリンダーホーフ城の建設にも着手。庭園には不思議なパビリオンやワーグナーの楽劇の世界のグロットがある。 pic.twitter.com/9qIa1k9oXV
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 29, 2018
ルートヴィヒ2世と弟のマクシミリアン2世はネオゴシック様式のつつましくも美しいホーエンシュヴァンガウ城で幸福な子供時代を過ごした。ここには趣味の良い小部屋が幾つもあって、後に余りにも大規模で、悪趣味ともいえるほど装飾の込み入った城をいくつも建てたルートヴィヒ二世の面影はまだない。 pic.twitter.com/V4zAFqShCu
— 20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века (@pourichkevitch) April 27, 2018