学生時代は、自分がワクワクする瞬間を見つけられたらいい-OB・高山裕輝(前編)
2021年度で6年目の活動を迎える【未来の教育イノベーターズ・スクール】通称:FEIS(フェイス)は、これまで様々な人財を輩出してきました。
FEISで学び、それぞれの道へ旅立って行った先輩が今、どのようなことをしているのかインタビューをするのがこの「OB・OG図鑑」という企画です🎉
これを読む方々に少しでもFEISの魅力を知って頂ければと思います!
今回のOBは「高山裕輝(たかやまゆうき)さん」です。
「たかゆう」の愛称で親しまれ、FEIS2019代表として様々な取り組みを推進しました。
(イベントでプレゼンするたかゆうさん)
それでは、たかゆうさんのインタビュー(前編)をご覧ください。
1.たかゆうさんについて
「3つの学生団体を経験した」
---(インタビュアー:布施。以下、布)大学時代、どんなことをされてきましたか?
「AIESEC」(アイセック)という学生団体に所属して、社会問題に触れる海外インターンシップを作っていました。自信を持って勧められるインターンができたんですが、全然人が集まらなかったんですよね。
当時は「森林伐採」をテーマにしていたんですが、「そもそも森林伐採に興味ある大学生が少ない」ことを突き付けられました。
そこで、(社会問題に)興味がある人や、テーマは無いけどなにかしらの問題に触れてみたい人をそもそも増やすのが先決だなと思い、3年生になって初めて教育に触れました。
自分自身、社会の問題に興味をもったのはこの団体(アイセック)に入ってからでした。周りの友達にも聞いてみると、ふとした経験(社会の先生の雑談、近所の人の話など)が進路や価値観が変わるキッカケとなった人が多いことが分かりました。「こうした“最初の種”となる経験はカリキュラムの外から蒔くしかない」と思い、高校に出張授業を始めたのが最初の活動でした。
そうして休学しながらアクセクしていた時に、佐藤先生(FEIS顧問の1人)と1年生ぶりに再開したんです。
「(佐)今なにやってるの?」
「(高)教育です」
「(佐)じゃあFEISでやったら?」
ということで、色んな偶然が重なって活動を始めたのがFEISとの馴れ初めです。
---(布)他にも学生団体に行かれたりしたんですか?
1年生の時に「.jp」(ドットジェイピー)という政治系の学生団体に所属していました。議員さんの元に、大学1~2年生をインターン生として送り出す活動をしている団体です。
1年生でアイセックに入ったはいいんですけど、最初は規則や安全などの勉強・覚える系が多くて、「もっと動きたいんです僕」っていうモヤモヤがありました(笑)。そこで.jpのことを知りました。
最初は議員って堅いおっさんのイメージでしたが、実際には30代の人もたくさんいました。その中に1人、喋りも頭も良くて選挙も泥臭く戦略を徹底して…っていう人がいたんです。「この人だ…!」ってビビってきました(笑)。その議員さんのインターンを通して、仕事に対する向き合い方やキャリアのことまで凄く勉強になりました。その繋がりで運営の方にも関わってた感じですね。
---(布)今までのお話を聞いていると、学生団体って、すごい楽しそうですね。
今は選択肢として企業インターンが普通にありますよね。学生団体、インターンとそれぞれの良さがあると思うから、いろんな人に聞いて、うまい具合に使い分けるといいかもしれないですね。
2.学生団体でしか学べないこと
「本気でやると楽しくなってくる」
---(布)たかゆうさんが考える、学生団体でしか学べないことって何ですか?
どこと比較するかにもよると思うけど、、、
インターンと比較して喋ってもいいですか?
---(布)はい!
自分はあまりインターンをしてこなかったけど、強いていうならN高のインターンを今やっているので、その経験と比較して喋りますね。
まず、学生団体は「自分たちで決めれる」っていうのは大きい気がしています。インターンはビジネス(対価の伴う仕事)に関わるので、僕達が裁量をもって挑戦できる範囲は広がりにくいと感じます。一方で学生団体は0からとまでは言わずとも、自分の意思や想いで挑戦するチャンスは無限に作れます。これは本質的な価値として大きな違いになるのかなと。だけどそれは口でいうのは簡単で、実際にやろうと思ったら大変なこともいっぱいあるので、そこを乗り越えるだけの本気度があればやってて楽しいと思います!逆に中途半端に関わったり、流すような感覚で学生団体やったりしてても、あまり楽しく無いんじゃないでしょうか…
今はインターンみたいにお金を稼げる方法も沢山あるし、学生には将来が見えない不安がつきまといますよね。だから、学生団体やっててうまくいかない時期があった時に、そういう(別の道に)惑わせる要素が昔に比べて増えちゃった分、相対的に(学生団体を)続けるのが難しくなったなって思います。だけどその分だけ、逆にちゃんとやってる人が光りやすくなったとも言えますね。
インターンの良さはリソースがある環境に入れることだと思います。ある程度の範囲内であれば、お金や人材を借りて自分の自由にできるメリットがあります。なので、自分が影響を与えたい範囲や投下できるエネルギーなどに応じて取捨選択していくと、ちょうどいい塩梅の場所が見つけられるんじゃないですかね。
(何かを真剣に考えているたかゆうさん:右)
3.たかゆうさんについて〔Part2〕
「大学時代に自分がワクワクする時を知れたらいい」
---(布)大学時代のお話をしていただいたので、ここからは大学卒業後の進路をお聞きできればと思います。
就職先という意味の進路としては、人財系のIT企業に入社する予定です。ただ、その先は自分もあまり読めないし、読まなくてもいいのかなと思っています。予想しても、コロナや予想だにしなかった変化、技術革新、自分の社会人としての経験値と無数の要因で変わっていくなと。計画としては立ててないですね。
ただ、学生時代の活動の中で、「自分がどういうことをしてる時にノってくるか」っていうのは分かっているので、それをもとに考えていることについて喋ります。
まず、サービスや商品っていうのはざっくり2種類あると思っています。
1つは課題解決型の商品やサービスで、もう1つは生活をもっと豊かにするとか幸せにするというようなエンタメに近い感じのものです。少なくとも今は、課題を解決する方に自分はワクワクすると感じています。これまでの経験の中で、課題を解決した時の人が喜んでる感じや変化が起きてる感じを見るのがすごい楽しいなって感じたのが大きく影響しているんだと思います。
あと、「ビジネス向けの活動」と「消費者向けの活動」という2択でいくと「消費者向け」だなっていう、ざっくりした方向性もありますね。
でもその中で自分がどうしたいかというのは、これから社会でもまれていく中で、自分が価値を発揮できるやり方を見つけていけたらいいなと思っています。今内定をもらっている会社は、そういう意味で自分が特訓できそうだなと思っています。自分が特訓を積んで数年した時に、会社もチャレンジする時期が重なりそうなので、そこに飛び乗れるようなタイミングで入社したいなと思って選びました。
あとは会社の空気や雰囲気も大事やなって感じましたね。若い時ほど、そっちの方が大事なんじゃないかと思います。誰に囲まれるかっていうのはすごい自分に影響を与えるから、そういう意味でも会社選びを行いました。
大学時代に自分がやりたいことを見つけられたら万々歳だけど、それは人によるし、巡り合わせによるところも大きいと思うんです。いつその巡り合わせが起きるか分かんないから、急ぐ必要はないと思います。逆に、「自分がどういう時にワクワクしたり調子いいか」っていうのは大学生のうちに見つけれられます。自分にめちゃくちゃ生きてくるので、僕的にはそれを見つけることを大学生活の1つの目標にするといいのではと思ってます。やりたいことは今じゃなくてもいいし、変わるしね。
(参加者と話すたかゆうさん)
▶▶▶インタビュー後編に続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?