ICL手術を受けた話
はじめに
この記事はSplathon Advent Calendar2021の20日目の記事です。
19日目の記事はBATACOさんの
です。
ICL手術って何?
ICL手術とは、視力矯正手術の一つです。レーシック手術という単語は聞いたことある人も多いのではないでしょうか。レーシックも視力矯正手術の一つです。なので、超大雑把に言えば同じカテゴリです。
なんでICL手術受けたの?
ところで皆さんは歯間ブラシってしてますか?私はお風呂上がりに歯磨きをした後にやってます。お風呂上りと言うことは基本、裸眼です。
そう、もうお分かりですね?歯間ブラシをしたくても見えないんです、歯が。
私の視力は裸眼だと10㎝先も見えないほどド近視です。なので、眼鏡をしてないときに行動するのは結構ストレスが溜まります。
で、そのストレスを解消するためにICL手術を受けました。嘘みたいな理由ですが割とマジです。
なんでレーシックではなくICLにしたの
レーシックとICLの違い
色々ありますが自分がICL手術にした決め手は可逆性があるという点でした。
これについてはそもそもレーシックとICLがそれぞれどういう手術なのか、というところに起因してます。
レーシック手術
目の角膜をレーザーで削り、屈折率を変えて視力を回復する手術
ICL手術
ICLとはそもそも「眼内コンタクトレンズ」を意味します。つまり目の中にコンタクトレンズを入れて視力を矯正する手術です。
コンタクトレンズを入れるだけなので、当然ながらコンタクトレンズを外せば元に戻る、というカラクリです。
レーシック、ICLのメリット、デメリット
可逆性があることが決め手ではあったのですが、勿論それ以外のメリット・デメリットもあったりします。それらを加味したうえで私はICL手術を選択しました。
レーシックのメリット・デメリット
ICL手術と比べ安い(両目で約20万円前後)
角膜を削るため不可逆
角膜を削るため回復できる視力に限界がある
角膜を削るためICL手術と比べ回復に時間がかかる(術後1週間は視界が安定しないらしい)
角膜を削るためICL手術と比べ感染症のリスクが高い(といってもICLと比べというレベルなので気にしなくてもいいかも?)
ICLのメリット・デメリット
レーシックと比べ、高い(両目で60万円前後)
眼内レンズをいれるだけなので可逆性がある
レンズを入れるので、レーシックより矯正できる視力幅が大きい
老眼も矯正できる
レーシックと比べ回復が早い(術後当日でも割と見える。翌日には普通に見える)
レーシックと比べ感染症のリスクが低い
大雑把にはだいたいこんな感じです。
ICL手術までの道のり
ここからは病院選びから今(術後1か月たったくらい)までに発生したイベントやら、目の見え方とかを色々書いていこうと思います。
病院選びと予約
自分は↓の病院にしました。
決め手はプレミアム眼内コンタクトレンズを扱っていた、という点でした。あとは院長先生がしっかり論文とか出してたとかですかね・・・。ぶっちゃけ幾つか病院を見ましたがほぼ同じなので好みでいい気がしました。
んで病院決めたらとっととWeb予約とりました。これがだいたい10月中旬で、ちょうど日本のコロナが収束に向かってて緊急事態宣言が解除された辺りだったので、行くなら今しかない!という気持ちでした。
来院初日(手術の予約と色んな検査)
来院して受付したら、来院目的てきなやーつを書きました。ICL手術受けたーい、とか、過去に目の病気を患ったことがあるかとか。
書き終わったら手術を受けられるかどうかを検査をしました。気球を見るやつ、目に空気吹き付けられるやつ、仮眼鏡つけた視力検査的なやつを皮切りに、目の写真を撮ったりなんか10種類くらいの検査を受けました。
だいたいこの検査だけで2時間くらいかかりました。
んで検査が終わったら次は院長先生による問診でした。ICL手術ってどういう手術?とか、そもそも手術受けられる?とか、金額の説明とか。合わせて患者さんの疑問点も答えてくれる感じでした。
諸々の説明が終わったらそのまま次は手術日の調整でした。予約が結構埋まっているのか、私の場合は最短の予約にして10月末の来院で手術日は11/25でした。約1か月後です。
手術日の予約が終わったらお会計です。
私の場合は両目の手術で税込み約70万円でした。ベースは約60万円なのですが、乱視の場合だと+10万円されるらしいです。パネェ。
また、支払いは今回と手術当日の2回に分けて行われるので、このタイミングでは約35万円の出費になります。ちなみにクレジットOK、分割OKなので楽天ポイントいっぱいつきました。ワーイ。
なお、ここまでの金額になると医療控除申請が確定申告で可能になるので、領収書をもらっておくと吉。
お会計が終わったらさぁ帰るかー、とはならず、最後に血液検査のための採血と麻酔に関する問診をしました。
これらが終わってやっとこさ帰宅できました。トータルで約3時間強の拘束時間でした。
手術前後の来院と手術当日
手術前後で結構来院を求められます。
手術1週間前
手術当日
手術後1日目
手術後3日目
手術後1週間目
手術後1か月目
手術1週間前の来院は手術が問題なく受けられるかの最終検査でした。ここでは気球と眼圧と仮眼鏡検査の最低限でした。
手術当日
手術当日は朝9時に来院でした。めちゃ早い。
来院したら手術の流れと残りのお会計を済ませます。
このタイミングで笑下麻酔を受けるかどうか、というのを聞かれます。
笑下麻酔は手術の不安を和らげる麻酔、らしいです。折角なのでお願いすることに。ちな+1万円くらいです、誤差だよごさごさ。
お会計終わったらいよいよ手術…と思いきやなんか1時間くらい待ちました。なんでやねん・・・。
んで1時間まっていよいよ手術室に。
さぁいよいよ手術…とはならず、さらに1時間待つことに。なんでやねん…。
んで1時間経ったくらいにやっと手術開始。
手術開始!
右目から手術開始でした。
左目は緑の布?(手術のドラマとかでよく見る、患部以外を隠す奴)で覆われました。
最初になんか麻酔?的なやつをドバドバぶっかけられました。
ぶっかけられたと思ったら目を固定する器具?的なのをガッと付けられました。この辺からライトを目にビガーッって当てられて世界が真っ白に。
と、思ったら今度は目にぐりぐりと触られる感じが。
したら今度は世界が真っ暗に。同時になんか視界の先で何かが動いてるのが見える。レンズなのかー?
その状態で体感5分か10分くらいしたら徐々に視界が戻ってくる。
んで最後になんかドバドバと色んな薬をぶっかけられたらおしまいだった。
多分トータルで片目15分かかってない…気がする。
同じ要領で次は左目も。
笑下麻酔をしていたおかげ?かは解らないけど特に不安とかは無かった。
心境的には、
'``・ 。
`。
,。∩ もうどうにでもな~れ
+ (´・ω・`) 。+゚
`。 ヽ、 つ ゚
`・+。・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。゚
`・+。・ ゚
こんな感じ。
手術終了!
そんなこんなで手術終わったら13時。手術直後はさすがに目を開けてるのがツライ感じ。
また、術後2時間は何かあった時にすぐ対応できるよう病院で待機することに。
専用?のリクライニング付きの椅子で目をつむってひたすら待つ。当然ながらスマホなんて見れないのでひたすらに暇。
因みに当日は手術の2時間前からは飲食禁止で、もともと10時が手術開始予定だったのでひたすらに腹が減ってました。
んで15時になったら待機も終わって帰ることに。この時点ですでに
見える…見えるぞ…!!!世界が見える・・・!
という感じ。今まで眼鏡をかけて見ていた見え方がそのままやって来た感じ。
もう少し詳しく書くと、眼鏡かけてた時にあった視界端のフレームが消えた状態。多分コンタクトの人はそこまで違和感ないのかな…?
あと正しい?度数のレンズになった結果、至近距離(目元から大体20㎝くらい)のピントが合わなくなった。先生曰く、それは正常な事とのこと。
とは言え、あまりにあっけなく?視力が良くなって逆に実感がわかないのが実情でした。
始まる1週間の制限生活
術後1週間は目の傷が癒えていないため、いろいろな制限が加わります。
↓のような感じ。
個人的に一番きつかったのは洗髪が出来ないでした。
なので手術の前々日に散髪に行き、さらにドライシャンプーを買っておきました。買ったのは↓コレ。
次点で辛かったのは保護メガネが顔のサイズに合ってなくて耳が痛いことでした。ただこれは人による気がした。もらった保護メガネ、Lサイズだったんだけどなぁ・・・。
ちなみに物は違うけどだいたい↓のような感じの保護メガネでした。
それ以外はそこまで困ったことは発生してませんでした。
点眼生活始まる
制限のほかに点眼をする必要があります。こーれがまぁメンドクサイ・・・。
手術当日は1時間おきに3種類の目薬を3分以上間隔をあけて指す必要がある。
2日目以降は2時間おきに3種類の目薬を3分以上間隔をあけて指す必要がある。
制限解除!そして続く点眼生活
術後1週間後の通院で問題なければ晴れて保護メガネをしなくてもよくなります。
んで自分の場合は問題なくクリアしたので保護メガネ解除!
Fooooooooooooooooooooooooo!!!!!マスクで眼鏡が曇らなああああああああああい!!!!!!!!!!さいこおおおおおおおおおおお!!!
という事もなく、
おー・・・・快適じゃぁ・・・・
という感じで帰宅。
また、この時に3か月先?くらいまでの目薬をドバっともらう。
点眼生活、そして・・・
点眼生活の頻度は1日4回(朝、昼、夜、就寝前)に減ったけどもまぁやっぱりメンドクサイ・・・(なお、術後1か月後位からは1日2回に減るが、それでもさらに3か月位続く)。
とは言えやっぱり眼鏡をかけなくてよいというのは点眼のめんどくささを差し引いても嬉しい。それに点眼はいつか終わるので。
そう思ってルンルンだったが・・・。
ちょびっと後悔したこと、困ったこと
おおよそ満足のICL手術だったけれども、後日談?としてちょっと後悔したことと困ったことを。
要らなかった買い物
私は仕事上と趣味の関係上、ほぼ起きている時間はPCに向かっている。ので、ブルーレイカット付き眼鏡を今まで愛用していた。
しかしこのたび眼鏡をはずすことが出来たので、度無しのブルーレイカット眼鏡を新たに新調することにした。
止めておけばよかった…。
というのも、眼鏡生活が長すぎたために眼鏡をはずすのを忘れるのである。結果、PCの前にいないときでも眼鏡をしたままになっているので、手術の恩恵が微妙な感じになっている・・・。
ブルーレイカットをしたいだけなら、画面側に張るタイプのシートとかも売っていることを後で知り、悲しい気持ちになった。
因みにブルーレイカット眼鏡、1まんえんでした。
ま、まぁ、この辺も慣れれば解決していく・・・のかもしれない。
ズレる?レンズ
そしてICL手術を受けた弊害?がもう一つ。これについては個人差があるので必ずしも全員に発生する弊害ではないと思うし、むしろ発生する確率は低いと思われる、というのを予め前置きとして書いておく。
で、なにが起きたかと言うと、瞳孔が開いた時に(暗い所に行ったときに)レンズがズレる、という現象が発生するようになった(本当にずれているかは解らないけど多分瞳孔が開いた時にレンズに当たってズレてる…と思われる)。
ズレるとどうなるかというと、光を見たときに↓感じに、光がズレて見える。
んで、強い光とかを見ると瞳孔が閉じてズレてたレンズが戻り、正常に見えるようになる。
これの何が面倒かというと、夜である。
例えばちょっとトイレに行って戻っていたらズレてる、ということがちょいちょい起きる。ただ暗い所にいた時間が短時間(数秒とか)なら、このズレは明るい所に入ると大体は1秒以内に無くなるのでさほど気にならない。
が、暗い所にいる時間が長かったり(数分とか)、眼疲労がたまっていると瞳孔の戻りが遅くなり、1分ほど視界がブレた状態が続く。しかも自分の場合、右目だけが高頻度で発生して、左目はほどんど発生しないというチグハグさ。
オブジェクトにピントは会うけど像がブレて見えるので気持ち悪い感じになる。
レンズが目に馴染んでなかったり、瞳孔の開きが大きいのが原因では?と病院で言われたが定かではない。ただいま経過観察中という感じ。最悪瞳孔を閉じる薬をもらう予定ではあるが、はたして…。
ちなみに瞳孔が閉じれば元に戻るのは解っているので、スマホのライトを1,2秒見るだけで戻るので致命的な後悔ではない…が、まぁ地味に不便なので早く治ってほしい。
さいごに
いかがだったでしょうか。まだ手術して1か月も経っていないので、この状態が最終状態なのかは解らないですが、おおむね満足してます。
↑に書いたレンズのズレる?現象と点眼生活が無くなれば超絶快適な日々が待っているぞーと思いつつ、今日も点眼をする毎日を送っています。
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