2022年4月19日のメルマガ
うちの末娘はこの春小学2年生になりました。
1年生と比べて覚える漢字の画数が一気に増え苦戦しているようです。
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大人にできるのは、
子どもが自分の成長を楽しめるように
サポートすることだけ
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漢字の宿題や連絡帳、テストの名前…
お子さんが書く字を見て、普段どんなことを感じていますか?
昨日のお稽古にて
小3の女の子のママがお迎えにやってきました。
先日「成長過程の4段階」と中学3年生の生徒さんの話を
書道教室の生徒さんたちにもシェアしたところ、
「まさに今、うちの子もこのまま続けて進歩できるのだろうか?と考えていました。
本人が上手になりたい、丁寧に書こうという気持ちにならないと難しいと思うのですが
スイッチがどこにあるのか(泣)
こちらの忍耐力が試されます」
とLINEのメッセージを送ってくれたママでした。
学校の漢字ドリルで書いた字に対して
先生から「ざつ!」と何回も書かれてしまったそうです。
もし同じことが起こった時、どんな風に感じますか?
・「ざつ!」と書く先生、ひどい
・そんな風に書かれるほど雑な字を書く娘が悪い
・日常の子どものだらしなさが字にも表れてしまっているんだ
・書道教室にも通わせているのに、上達が見えない、もどかしい
・薫先生、ちゃんと教えてくれてるの?
・もっとちゃんとできないと
・もっとちゃんと教えないと
・でも私が注意しすぎてやる気をなくしているかも?
・こんな字では「できない子」みたい
・学校の先生からどんな親子に見られてるか心配
などなど 思うことありませんか?
このママは
・確かに雑な字だな
・でも「ざつ!」なんて書かなくても…
・きれいに書こうっていうやる気がそもそもないのよね
・だからこの先も上達しない・このままかも…
と感じて悩んでいました。
でも、お稽古の様子を見ている私からは
・きれいに書きたい気持ちは持っている
・その気持ちを今少しづつ練習に出せるようになってきている
・その芽があちこちに出てきている段階
・教室に通い始めた2年前と大きく変化してる
・1年後が楽しみ!
と見えています。
同じ事柄でも、見る人によって視点はさまざま。
私からの視点をママに伝えたところ、
「この教室で字を書くときだけは、スイッチが入るんですね」
いつも学校でもスイッチが入ったらいいのに」
と嘆いていましたw
でもこれもまた私から見ると、
「1ヶ所でもスイッチが入る場所があればいい!
そこで育ったものが段々と「いつも」に広がっていくから
その成長をたくさん見てきているから、安心して娘さんのこと見守って大丈夫。」
と思います^^
もちろん、きれいに字を書けて人から褒められることは嬉しいのですが
一番大切なのは「自分の上達を楽しめる」こと。
書道教室でも確かに力を身につけていくのはこれがある子たちです。
周りから見えるペースで着実に上達し続けていく子もいるし、
ゆっくりゆっくり根を張って、親が忘れた頃一気に花開く子もいるし、
賞や○級にこだわらずに書くことを楽しんでいる子もいます。
どれでもいい。どんなペースでもいい。
自分の気持ちで、自分の上達を楽しむ。
私含め、まわりの大人ができるのは
それをサポートすることだけだなと強く感じています。