インフレ時代の節約が再到来?
私の親は70代です。
私は結婚して親元を離れてから実家に帰省する度に思ってました。
「モノが多い・・」
なんでもとってあるんです。例えば、包装紙とか、お惣菜の入っていたプラスチック容器とか、箱を包んでいたリボンとか。再利用できそうな封筒とか。
そして、買い置きがたくさんありました。「いずれ使うから」って。
トイレットペーパー、ティッシュ、ガムテープ、油性ペン、洗剤、カイロ、そんなものから調味料や瓶詰や缶詰、コーヒー、緑茶、まで。
そんなに食べる子供もいないのに、なぜか醤油やみりんは2リットルのボトル。
「なんでやねん・・」
私は不思議でした。すぐに行けるところにスーパーがあるから、買い物だっていつでも行けます。それに、結果として使わないものもあるし、場所も取るし。ホコリかぶってたりして汚いし。こんなにいらんやろ、とも思いました。
「買い置きやめなよ。すぐ買いに行けるんだし。」
でも、何度言っても長年の習慣が染みついてるのか、買い置きをやめようとしませんでした。
そして、これは私の親ばかりではないようでした。友達も同じようなこと言ってました。
「貯めこむ世代なのか?」「戦後で物がなかった時代を過ごしたから?」
いろいろ思っていたのですが、最近ちょっと思いました。
もしかして「インフレ時代の節約」だったのでは?
と。
インフレ時代はモノの値段がじわじわと値上げされていったのでしょう。
この前買ったものが今日値上がりしている。来年にはもっと値上がりされる。
だから、買い置きは「節約」だったはず。
安売りを見かけたらとりあえず買っておく。将来の分も。日用品なら腐らないし、とにかく買え。
これが「節約」だったはず。
つい先日、ニュースで「オリーブオイルが5月から値上げされます。」と聞いて、
「今のうちに多めに買っておこうかな」
と思った私。
あんなに目のカタキにしていたのに「買い置きしようかな」と思っています。
ちょっと親世代の気持ちが分かって「言いすぎたかな、ごめん」という気持ちになっています。(とは言え、お母さん、モノ多すぎだよ。)
「買い置き」が「いいこと」「正しいこと」になる時代が来るかもしれないな、と思っています。
お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様がステキな一日を過ごせますように。