いきなり資産に手を付けずに予定外の出費に耐える方法。「里山」を参考に。
うちの住宅街にサルが出たらしいです。
ウシシ君の中学校から「サル注意」のお知らせが来ました。
山なんて周りにないのに。どっから来たんやろう?
翌日、私の職場でも「サル注意」の社内メール一斉配信が来ました。道路からの入り口の防犯カメラに写ってたらしい。(サルが乗り越えて入ってきたかと思うとちょっと笑えました)朝、出勤した人に駐車場で会ったらしい。そして、草むらの方に逃げたとか。
食べ物も隠れる場所もそんなにないだろうに、どんなにか心細いか、とちょっと心配になりました。
人間の町に来ちゃだめだよ、山に早く帰りなよ~。
前に里山保全活動をしている方から教えていただいたのですが、本来は「里山」というものがしっかりあって、里山が緩衝地帯となっていたそうなのです。
里山には人間が入り、木材をとったり魚を取ったり(山の恵みを受け取る)。山の手入れをしたり。人間は里山から先は野生動物の森だから踏み込まない。
動物は里山に入り、人間の存在を感じる。そして、人間の町までは入らないようにする。人間も動物もどちらもいる緩衝地帯。そこから先にはお互い踏み込まない。
かつては機能していた里山が、今はずいぶんと無くなってしまったのだとか。そうすると動物が森を出るといきなり人間の町に出てしまうことになってしまうのだとか。
家計管理ブログなのに、何の話だ?って思われたと思いますが、今日はここからが本題です。
生活をしていて「わ、予定外だぜ!」という出費はありませんか?
私は小さいことから大きいことまであります。
大きいところでは、ガスコンロが壊れました。3口なのですが、一つが使えなくなり、修理をお願いしたら「古いのでもう部品がありません」と断られました。残り2つで料理していましたが、そのうち1つが時々つかなくなり・・。残る一つはミニサイズのガス口で、こりゃ取り換えるしかない、と・・。うわ、大変だ~。予定外の出費だよ。(数十万円)
他にも、
・エアコンが故障しました。
・トイレの部品が壊れました。
・コロナで高校生にノートPCが必要になりました。
・車が故障しました。
こんなことがバラバラと起こりました。
その度に、資産としておいてある「定期預金」や「別通帳の貯金」を崩して引き出すと、せっかく目的別に貯めてあるお金が一気に目減りしてしまいます。気持ちとしても「やっぱり貯蓄なんてなかなかできないよ~」とがっかりします。
だから、どうするのか。我が家では「里山」のように緩衝地帯をおいています。生活と資産の間に緩衝地帯を設けてるのです。
我が家の守りとして考えてるのがこんな感じ👇
お金の引き出しやすさは、それぞれに応じて変えています。
資金:定期や投資、貯蓄性の保険やiDeCoにして引き出しにくい(引き出せない)
生活防衛費:メインで使っている銀行の積み立てにしていて、アプリによる操作で引き出せる
生活費:メイン銀行の普通預金。いつでも引き出せる
そうやって、毎月積み立てとして生活防衛費に一定金額を出しつつ、いざ必要な時はそこから使う、としています。
じゃあ、生活防衛費はどれくらいあればいいのか?
我が家では生活費の6か月分を最低ラインにしています。
1か月の生活費 × 6か月分
なぜ6か月?
それは、もし、災害や病気・ケガで生活が一変したとしても、6か月の猶予を持てるように、なのです。6か月の間に生活を立て直せるように。
私は「生活防衛費」が機能し始めてから
「少々のことでは貯蓄には手を付けなくて大丈夫」
と思えるようになりました。
だから、家電の故障や車の不調にもお金の面で「こわ~」と思うことがなくなりました。おかげで感情が浮き沈みすることなく、たんたんと修理依頼して、必要あれば買い替えて、と進めることができるようになりました。
そうすると、時間ができるんですよね。ゆとり時間が。「わー、どうしよう、どうしよう」と頭の中が忙しい時って、それだけでどんどん時間が過ぎてました。なんにもやってないのに、頭の中だけ忙しい。そして何も決まらない。
サクサクと揺さぶられることなく進められたら穏やかに過ごせる。
そして、生活防衛費を動かすためには、1か月の生活費を知ることが大事です。
1か月の生活費はそれぞれの家庭によって全然違います。お子さんの年齢や通っている学校、住宅状況などによっても全然違います。
だからこそ、我が家が一か月いくらで生活しているのか、いくらあれば1か月やっていけるのかを知ることが大事なのです。
今日はここまで。
お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様が良い日を過ごせますように!