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支援を拒否する母。どうやって支援に入ってもらったのか、我が家の場合【高齢な親の話】
うちの母は介護状態になってから、ずっと支援を拒否し続けてきました。
自分で買い物にも行けず、調理することもできないのに、ネットスーパーで私が送る食品を
「高い」「まずい」
と嫌がりました。
強引に私がお願いした週2の調理ヘルパーさんを
「あんな人ら」
「けったいな料理」
とののしってました。
(とは言え、ヘルパーさんにはにこやかに接していた時もあったらしい)
ヘルパーさんを増やすことや施設も断固拒否していました。
とても一人暮らしできない状態の母が家の中に「もう何が何だかわからへん」と転がっていて、家の中が荒れ果ててる。なのに、何度言っても支援を断固拒否して、なんとも手が出せない状況でした。
私は胃が痛くなる思いで、実際体調を崩して突発性難聴になるわ、血尿が出るわ、でした。あの頃はきつかった。よく耐えた、私。
今は支援を入れられて、私は元気です。
母はなぜそんなに支援を拒否するんでしょうかね。
ネットをググると「高齢者が支援を嫌がるのにはいろんな理由があります。寄り添ってあげましょう」
みたいなことが書いてありました。プライドが高い、とか、抵抗がある、とか、現状を受け入れられない、とか。
でも、母の場合はそこじゃないと思います。
母が求めているのは
「もう何が何だか分からなくなった、大混乱しているこの頭を何とかしてちょうだい」
なのだと思います。娘(私)は食べ物とか着替えとか服薬とか、そんなことしか言わない。そんなことはどうでもいい、それよりも、さっさとこの頭を何とかしてちょうだい!
そう思ってるんじゃないかな。それで怒ってるんじゃないかな。想像なのでホントのところはしらんけど。
私は母の生活環境を整えたいので、ニーズがかみあってないんです。
だから、母を説得するのは諦めました。頭が弱っているので、それでは生活が回らない、とかに思い至らないのでしょう。
私はこまめに連絡をとって、母の変化をよく感じるようにしています。
なぜって「今だ、今なら強引にできる」の「今」を逃さないように。
母の体調も心の調子にも波があります。
いい時もあれば悪い時もある。
強気の時もあれば弱気な時もある。
元気な時もあれば、寝込んでいる時もある。
おじさんやおばさんの言葉を受け入れる時もあれば、受け入れない時もある。
なのでまれに「今なら支援を入れられるかもしれない」と思える時が来る。
それは、
母が困っていたり、
できなくなることが増えたり、
何かが無くなったり(もう手伝えないと誰かに言われたり、車が無くなったり)
ガクッと体調が悪くなったり
そんな時なのですが、「今ならもしかして」というタイミングが来ることがあります。
その時にケアマネさんに相談して、支援をお願いして、強引に私が契約してしまう。
意外と娘の権利は強くて、母の代わりに介護サービスの契約ができます。
私にはブリブリ文句を言えても、他人にはそこまで言えない母。
初めに調理ヘルパーさんをお願いした時
次にしょうたきさん(小規模多機能型居宅介護サービス)をお願いした時
どちらもそんな状況でした。
もちろん、ケアマネさんに相談するのは必須です。どちらの選択肢もケアマネさんが「これがあってると思います」と提示してくださったものでした。
ケアマネさんに相談しつつ、タイミングを見計らって支援を強引に入れる。その時を逃さないようにまめに連絡をして、様子をみておく。
これが「拒否する親にどうやって支援を入れたか、我が家の場合」でした。
でもね、こんなの今だから言えることで、もう渦中にあるときは「どうしたらええん?」と途方に暮れながら、どうしていいか分からないから、ただただ流されて、振り回されて、右往左往して、ここまで来ました。振り返ったら、こういうことだったかも、という話でした。
お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様がステキな一日を過ごせますように。