【2024年ジャズ】To the Surface / Lawrence Fields
Lawrence Fields(ローレンス・フィールズ)はアメリカのジャズピアニスト。2024年本作は自身のピアノトリオで初リーダー作。ベースは中村恭士、ドラムスはコーリー・フォンヴィルと演奏を聴けばわかる腕利きのメンバーです。8.I Fall in Love Too Easily を除いてすべてオリジナルとのことで意気込みが感じられます。
ピアノの音がいいんです。輝くような音でピアノ全体を鳴らしています。もちろん緩急自在で懐も深い。そして音がポジティブ。聴いていて元気になるような楽曲とサウンドなんです。上から下まで粒立ちよく出ていてオーディオを大きめの音で鳴らすと気持ちいいと思います。
勢いの良い1.Parachute でスタート。若手がやるとつい高速で耳が追いつかない曲になってしまいがちですが、彼らの演奏はそうは感じない深みのある音です。5.To the Surface を聴くと難しい曲を情感込めて演奏していて、やっぱりベテランなんだと思います。ベースやドラムスの音がカッコいい。9.Sketches ではヒップホップな面もちらっと。音的にもうすぐ“春”を期待させてくれるアルバムです。
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