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本当に英語苦手ですか!?英文(AI)で確認!(基礎編)

前編

英文の区切り(幹>枝>葉)(大中小)を意識して読んでみます。

①Many college seniors(4年生) in Japan are aware of the possible threat to their future career posed by Artificial Intelligence(AI).

次に英文の区切り(かたまり)を、/ や(  )を入れて確認します。

Many college seniors(4年生) in Japan/ are aware of the possible threat/ to their future career (posed by Artificial Intelligence(AI)). 

太字部が英文の幹部分です。

一部和訳を⇒「日本の大学4年生の多くが、AIによってposeされる自分たちの将来の仕事(経歴)に対するthe (possible) threatをbe aware ofしている」 

※単語・イディオムのもつプラス・マイナスを考えながら英語部分の意味をウソでもいいので考えてみます。

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 単語の意味を全部わからなくても

英文中の全ての単語を知らず覚えていなくても、下記のこの段階でも何となく意味は分かるのでは?

「日本の大学4年生の多くが、(AIによってposeされる)自分たちの将来の仕事(経歴)に対するthe (possible) threatをbe aware ofしている」 

単語自体のプラス・マイナスや他の部分との関係から「割とまともなウソの和訳」が出来ると思います。

①の和訳例⇒日本の大学4年生の多くが、(人工知能によってposedもたらされる)自分たちの将来の仕事(経歴)に対する(the possible threat考えられ得る脅威)を(be aware of意識している)。 

英語が苦手と思っている人は、単語一語一語を覚えよう(追おう)とせずに、英文の作りや区切りを意識しながら「塊と塊のつながりとして」英文に向き合うと抵抗感も少なくなると思います。

受験本番で大問1問英文約30行前後として全部を完璧に和訳しないはずなのですが、現役生を見ているとやるんですよね。特に、学校の定期考査対策では。その取り組み方苦しいやり方、あまりに勿体ないです。

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最低限必要なこと

英語が苦手と思い込んでいる人には、

極論を言うと、英文法用語は句と節(文)の違い、「名詞(文のS,O,Cになる)、形容詞(名詞にかかる)、副詞(動詞・形容詞・副詞などにかかる)」ことだけは知っていて下さい

何故なら英文はそれらの組み合わせだからです。

今さらですが、英語が苦手な人はこの基礎の基礎をあまり意識していない人が多いのです。

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では次の英文で確認を。ここでは少し文法用語を使わせて下さい。

About 47% of the respondents say (that) they have thought about what jobs could be taken over by AI? 

この英文のwhat jobs could be taken over by AIは節(文)ですが、それは名詞系・形容詞系・副詞系のうちどの節(文)と思いますか?

その通りです、what以下はthink aboutの目的語なので名詞系の節(/名詞節です)、ついでにthat以下もsayの目的語のような節(文)ですから名詞系の節(文)(/名詞節です(that以下はthat節とも言いますが)。

②About 47% of the respondents say/ (that) they have thought about[ what jobs could be taken over by AI]? 

②の和訳例⇒約47%の回答者が言うには、どんな仕事がAIによって取って代わられるかを考えていると。

ここで何をお伝えしたいのか!? 

この最低限の文法解説が理解できているのに英語が苦手という人は、普段英文を音読(出来ればby heartそらで)していないか、英文の単語のみを追い過ぎてしまい、塊ごとに(区切りで)英文を見て読んでいないことが原因と考えられます。

それらが出来れば英語は苦手ではないと思います!

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後編

前編が理解出来ているという前提で、くどいようですが以下の英文の作りはどうでしょうか?
 ③The financial industry was considered the most likely to be affected by AI.

 S+consider+O+Cが受け身になった文⇒ Oが前に出てS' is considered C (by Sは省略)が英文の作りです。

受け身になる前の英文は⇒They consider the finance industry the most likely to be affected by AI. が元の文です。

仮に③の英文を3つに分けるとThe financial industry was considered/ the most likely/ to be affected by AI.

和訳は別にしてthe most likelyに注目して更に理解を深めて下さい。

一見、likelyは~lyで終わるので副詞のように見えますが、形容詞です。

例えば、It is likely to rain.(雨が降りそう/可能性あり)を少し変えると、It is more likely to rain today than yesterday.とlikelyは形容詞なので比較級に出来ます。それが最上級となって英文③のCとなった訳です。

③The financial industry was considered the most likely to be affected by AI.

英文③の「幹と枝」部の和訳例は「金融業界はto be affected by AIのことが最も起こりそうだと考えられている」。to以下が受け身になっているだけですから、残りの和訳もそんなに難しくないと思います。

(英文③和訳例) 金融業界が最も(AIの影響を受ける)可能性が高いと考えられている。

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最後にお伝えしたいこと

実は、英文②About 47% of the respondents say they have thought about what jobs could be taken over by AI?が、この英文①の前にきていまして1つの段落は以下のようになります。

②About 47% of the respondents say (that) they have thought about what jobs could be taken over by AI? 

①Many college seniors in Japan are aware of the possible threat to their future career posed by Artificial Intelligence(AI). 

③The financial industry was considered the most likely to be affected by AI.

論説系の英文はテーマ要旨の繰り返し(ほぼ相似形)の内容ですし、より具体的になっていきますから(一般論⇒具体論)と言う展開パターンも知っておくと、和訳の推測が出来る可能性も高くなります。

このことが英文は「横に読むだけではなく」、論説系英文の段落要旨の「縦の流れ」を読むです。

本稿前半編では英文の捉え方の大切な基礎、後半編では、近年、私大やセンター試験のマーク式テストのみならず、国立二次頻出の(和文/英文)段落要約や段落整序など「各段落要旨の串刺し力」にもつながる話をさせて頂きました。

今回も最後まで読んで頂き有り難うございました。

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※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区