英語は暗記だけではありません!英字記事German Automakers/(前半)
(英字記事より抜粋/ドイツの話です)
(提案設問) ①②を読んで②のaddressの意味を考えて2つの段落を和文or英語で要約をしてみます。
英字記事① The automakers allegedly(⇒真偽は分からないが伝えられるところによると) coordinated with each other to avoid competition over technological developments related to the purification of exhaust emissions.
①のallegedlyは余り入試では見ないと思いますが、英字新聞では当たり前のように出てくる単語です。記事中で「断定は出来ないが、伝えられているところによると」という前置き言葉。
② If the allegations are true, that means the whole industry systematically neglected efforts to address environmental issues, thereby saving on costs. This would be an act of betrayal that deceived consumers.
②のallegationをどう訳すかを考える際に、「その◯◯が本当なら」からとthat means以下の内容との相関性から⇒①の記事内容のような「推測、憶測、疑惑」などの和訳候補が浮かんできます。
ここで大切なことは単語一つ一つを追うのではなく、何について書かれているのかテーマを探りながら英文を縦にも斜めにも読んで下さい。英文を左から右に一語ずつ読まないといけないルールなんてないですから。
ですから、段落と段落の関係を知るための縦串ならぬ「英文の縦の相関関係」という言葉も出てくる訳です。少し難しい言い方ですが、この基礎概念は殆どの入試英語(/論説系の国語現代文)に使える方法論です。
センター英語では2008年以降、また、近年国立二次試験にも私大各英語にも段落要旨把握に関する大問が多く出題されています。
②のthe whole industryは、再投稿第2弾で投稿したスルガ銀行のacross the bank「銀行が全社的に」と同じで、「自動車業界全体が組織的に(組織ぐるみで)」と言う感じです。
あと、addressは色々な形で入試に超頻出なので最重要。ここではenvironmental issues(さまざまな環境問題)との関係(V⇔O)から「取り組む/対応する」と推測はできますよね。
最後のbetrayal(betray裏切るの名詞形)もdeceive(だます)もマイナスの意味と分かればok。
このようなアプローチで分からない単語があっても英文は読めますし、推考する面白さを知ってくると黙っていても生徒たちは自分の考えた嘘の意味を皆に聞いて欲しいと私の存在無視状態になります。皆さんも一度試されてみてはどうでしょうか!?