スキャット

suki3.    ハニーは灰か雪が降ってなきゃ、ブロンとタバコみたいな感じ、不思議。むくんでいくんだよ、でもいい
suki   いいんだぁ、良いからね
優しい瑞々しいピアノ、メロウにぃ
         猫の動画は見ないよ、
僕は知りたい、試練は無関心を真似ることだ。僕の運命を手玉に取る。
子供　　やれる？
suki.      やれるさ。
女の子が、はたまた落ち着いた女の子(雪の女の子は夏が好き)      
　　　　もういいのよ。嘘つき。
僕は見ないようにする。
suki.      ピアノを弾くよ、聞いてて。
女の子の耳、血管がある。平べったい
suki.      何を見てるの？
yuki.      何にも。
言われちゃった。見たい。結局見ちゃう。覆った指と指の間から。本当のこと言えないけど本当の事みたい。言っちゃえ。
だめよ。あったかい色の子が後ろから肩に手を添える。いっつも夜に出てくる。
あんまり出てこないでよ、もっと大事にしたいから。
suki.     壜より快晴であります。キュートです　　　
　　　　ね。　　　
自分のことだから声は届かない。あと一歩、見なければいいだけ、ふりをするだけでいい。おっとりした目でsukiは空気に指差す。
suki1.5   知ってるかい？
suki.       分かってる。
決着はつかない。
つけたくても、つけちゃだめ、我慢するのよ。　　　　　　　　　　　　　　suki        クールに行こう。そんなものだよ、多　　　　　　　　　　                        
　　　　　分ね、ザラザラした壁、埃が張り付い
　　　　　てる。砂っぽい
病院

suki.         ここは？保健室？病院？看護師さん？

yuki.3.      体温測っていきますよ。
ひんやりする。落ち着く。
yuki.         sukiは泣きたいの？
また言われちゃった。泣かないさ。大した事じゃないはずなのに
suki.         どうして泣いてるの？泣くほどのこと
               じゃ無いはずなのに
yukiは静かに泣き終わる
suki.          きもち？
yuki.           さっぱりしたかも。
suki.          それゃよかった。外でタバコを吸お　　　　
　　　　　　う。ホットミルクも。
空は壜より快晴であります。
　　　　　　恥ずかしいくらいピュアなんだ
yuki.           変な喋り方。
suki.           カッコつけちゃう。
なりたい僕はイメージから手伸ばして今に力を及ぼす。
suki　　　　小説には僕が出てこないと思ってる。思う。だからクール。空気が無いみたいに動かない。まぁね。顔がピクピク痙攣する。また出てくる。楽しむためだよ。最初に戻る。
ハニーは灰と雪が降ってなきゃ。
yuki.     熱がぶり返しできたみたいね。
suki.     誰？まぁいいや、あの子だったらいいな、出来ればね。
少し戻る。
ハニーは灰と雪が降ってなきゃ。