そもそも大学でリメディアル教育をする意味があるのか?
そろそろ本業も卒業したいので、仕事しながら第二の人生として大学教員の公募に月1校程度の割合で応募しています…
まあ、何度か面接までには行くようになりましたが、昨今は公募募集の内容と実際があまりに乖離がある事例が多くて、無理に公募が決まっても、後々不満になるかと思うこともしばしば…
実は10月末に関西の大学の公募面接でZoomを使って行われるのですが、この模擬講義としてリメディアル関係で高校の数学1程度の内容を実施してほしいとのこと。
その大学からの前提文書には、この大学では入試に数学を課してないらしく、その割には数学を使った解析やら三次元処理、統計処理含め数学を使う科目が多いとか…
高校の時に数学の学習に困難を感じた学生でも、やってみたいと思わせるものを期待しているらしい…
まあそれら基礎学力が不足している学生に、再教育を実施してなんとか大学を卒業してほしいというのがリメディアル教育の意義だそうだ…
しばらく前に、大学でBe動詞を教えているというニュースがあったけど、昨今の大学はそこまでして入学者を入れないと存続すらままならないのかと愕然とした覚えが…
個人的には、大学教員の公募で専攻分野の講義内容で評価をするのではなく、リメディアル教育の、大学なのに高校数学1の講義で評価するって、ある意味応募者を馬鹿にしてないかと思う次第…
と同時に、この大学の学部学科の教員をHPで拝見すると、教員そのものがもしかしたらリメディアル教育が必要ではないかとさえ思い始めてきた…
まあそれは良いとして、そもそも大学の学部の科目で数学を駆使した解析や分析、統計や算術を必要とする科目を提供していながら、その基礎である数学の学力を図る術もなく入学させて、しばらくしたら数学がわからないので落ちこぼれるから、数学の基礎を教えるって、もはや大学教育が成り立たないだろうに…
個人的には、この大学の在り方はふざけている気がする。つまりは大学といいながらその教育内容に高校の内容を盛り込んで、ある意味高等教育を薄めた上で、卒業させるってことで、そんな卒業生を社会に放つって、甚だ失礼なことだと大学関係者は思ってないのかな~♬
今やだれでも大学に入れる時代にあって、この現実は私個人としては受け入れがたいので、とりあえず20分の模擬授業をやった後で、面接を受けたのち、最後にご辞退を申し上げようと思ってます。
その大学も、内容は高校のレベルと同じなのに、その科目名はあたかも大学的なというか、それを全く感じさせない科目名として構成しているようで、こんなんじゃハッキリ言って世間を欺くというか騙している感じがしますね~♬
本当に昨今の教育はここまで腐っているのかと正直がっかりしている次第です…
もう、無理やり大学を卒業させるような文科省の指導はやめた方が得策であり、単に就職を目的とするなら、専門学校で十分ですよね~♬
国公立には大学入学前の一斉のテストがあるけど、そろそろ大学卒業前に大学卒業の可否一斉テストを私学も含めて行った方が日本のためかも知れないですね…
もう定員割れ大学をどんどん潰した方が良いような…
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