「たっけぇ鰻を堪能する」30歳になるまでにしたい100のこと#53
2024.09.16
たっけぇ鰻を堪能する←達成
「鰻が苦手だった」
私が小学生だった頃、
晩ご飯に鰻が出てきました。
初めて食べる鰻にワクワクしながら実食。
美味。
口いっぱいに鰻を詰め込みました。
そして、数回の咀嚼でごっくん。
案の定、小さな骨が喉に刺さりました。
「お米を飲み込んでみなさい」
「明日になれば取れてるよ」
そんなことを言ってくれたお母さん。
そうは言っても、まだまだ子供の私。
不快な喉の違和感から離れることはできず、
鰻が美味しいと思っていた感情は消失。
そんなこんなで月日は流れ大人。
これまでも鰻を食べる機会は多々。
ただ。
食べると思い出してしまう小骨。
ただ。
ちゃんと噛んで食べれば、
喉に詰まることはないと気づくまでかなりの時間が経ちました。
そして、思い出す感情。
鰻が美味しいということ。
ということで、美味しい鰻を食べるため、
浜松グルメ旅行でうな重をいただくことに。
"うな重"という単語だけでワクワクするのは、
すでに大人の私。
鰻が有名な浜松で、
値段は気にせず特上うな重を注文するつもりでした。
ただ。
浜松グルメ旅行でひたすら食べ続けている私たち夫婦。
お腹に空きはありません。
特上うな重(¥4,800)ではなく、
普通のうな重(¥4,300)を注文しました。
後から気づいたのですが、
特上と普通の違いは鰻の量だけなのですね。
なんやかんやで、幸せが到着。
すぐに食べ始める私たち。
美味。
(あぁ、幸せだぁ…)
「めっちゃ美味しいな」
これしか出てこないぐらい、
語彙力も鰻を楽しんでいるようでした。
卓上に置かれていた柑橘風味の山椒と鰻との相性が、
最高に最高で最高でした。
…
これが、
一生懸命しょうもない毎日を頑張る意味。
美味しい食事を楽しむために。
約5,000円を惜しみなく食事に使えるために。
いつまでも食べた物の美味しさを、
目の前で胃もたれしている妻に共有するために。
これからも自分のペースで生きていこうと思います。
p.s.
鰻の白焼き定食を注文した妻が、
脂による胃もたれを理由に白焼き2切れ半を私に。
私の方が1つ歳上なんですけどね…
美味しかったのでむしろラッキーでした。