丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)『低空飛行』装幀 池田満寿夫 新潮社 1977.5 268ページ
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『低空飛行』
装幀 池田満寿夫
新潮社 1977年5月刊
268ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4103206039
https://www.amazon.co.jp/dp/4101169047
「酒にゴシップはつきもの。ただし、上役の悪口なんて、不景気でいけないな。なにより花がないとね・・・。実践例で示すゴシップの心得から、交遊の作法、雑学の秘訣まで、“ちょっといい話”を満載した、大人のための人生副読本。芸術百般あるいは酒・料理にも精通するうえ、知らず知らず教養が身につき、話題も人生の領域も、いちだんと拡がることうけあいです。」
福岡市民図書館(現在は福岡市総合図書館)蔵書
私が持っている新潮文庫 1980.5 には初出一覧が無いので、
作成中のエクセルファイル "発表年月日順・丸谷才一作品目録.xls"
のために単行本を借りてみて、カバー装画に驚きました。
第77回芥川賞受賞『エーゲ海に捧ぐ』を、父が毎月買っていた
『文藝春秋』1977年9月号で読んだのは、
まだ大学生だった頃でした。
目次・初出
I 低空飛行
勅語づくし 『小説現代』1976年3月号
酒の肴 『小説現代』1976年5月号
兵隊の位 『小説現代』1976年4月号
街と料理屋 『小説現代』1976年1月号
終り方が大切 『小説現代』1976年2月号
野坂昭如は確信犯なりや 『小説現代』1976年6月号
小佐野さんのムームー 『小説現代』1976年7月号
金の怨み 『小説現代』1976年8月号
新聞の値段 『小説現代』1976年9月号
最上のもの 『小説現代』1976年10月号
ゴキブリの言葉 『小説現代』1976年11月号
男の運勢 『小説現代』1976年12月号
Ⅱ 自伝の材料
丸やギ左衛門のこと 『新潮』1969年10月号
子供ごころ 『幼児と保育』1969年7月号
あの年の夏 『産経新聞』1968年8月15日
夢判断 『問題小説』1976年10月号
先生であること 1 『別冊アサヒ芸能』1968年10月号
先生であること 2 『群像』1968年12月号
天井が落ちた話 『新潮』1968年6月号
その夜のこと 『朝日新聞』1968年7月25日
前頭五枚目 『酒』1969年1月号
忘れられない味 『週刊朝日』1970年9月11日号
Ⅲ 肖像画集
画家としての福永武彦 『福永武彦全小説 11』新潮社 1974年8月 月報
委細面談 『新潮日本文学 33 石川淳集』1972年9月 月報
大野さんのこと 『日本語の探求 大野晋日本語対談集』集英社 1976年2月
宗匠 [安東次男] 『新版 芭蕉』筑摩書房 1971年10月 附録
菊池武一 『波』1973年8月号
郷愁 『ワルプルギス』1976
百メートル十一秒の花嫁 [野坂昭如] 『別冊文藝春秋』1968年9月号
友よ熱き頬よせよ [綱淵謙錠 百目鬼恭三郎 野坂昭如] 『小説新潮』1975年10月号
変形譚 [吉田健一]] 『小説サンデー毎日』1976年8月号
相撲評論家としての吉田秀和 『吉田秀和全集 9』白水社 1975年8月 付録
中野桃園町 [瀬沼茂樹] 『国文学踏査』1975年3月
彼の釣魚大全 [開高健] 『別冊文藝春秋』1975年6月号
友達の本 [橋本一明] 『文學界』1971年7月号
山本森康 『日本経済新聞』1972年4月5日
田辺さんの戦争体験 [田辺茂一] 『海』1972年11月号
兵士の勇気 『大岡昇平全集 7』中央公論社 1974年6月 月報
先輩 [池島信平] 『文学よもやま話 下』文藝春秋 1974年2月
ドナルド・キーン 『碧い目の太郎冠者(中公文庫)』中央公論社 1976年3月 解説
独断的平野謙論 『平野謙全集 11』新潮社 1975年10月 付録
Ⅳ ちよつと文学的
ゴシップに強くなる法 『中央公論』1961年11月号
薬の名前 『週刊文春』1961年9月21日号
一冊の本 『學鐙』1968年10月号
一戒 [W.H.オーデン] 『聖書の世界 1』講談社 1970年6月 月報
二次的文学 [ソルジェニーツィン『仔牛が樫の木に角突いた』染谷茂・原卓也訳 新潮社]『ミステリ・マガジン』1976年8月号
七月七日のこと 『小説新潮』1970年7月号
雪の空 『文藝』1973年1月号
Ⅴ 田村隆一との付合
最初の東京 『読売新聞』1976年5月10日
最初の京都 『読売新聞』1976年5月11日
散歩 『読売新聞』1976年5月12日
走る 『読売新聞』1976年5月13日
曳く・押す 『読売新聞』1976年5月14日
「人間」 『読売新聞』1976年5月15日
小堀さんから聞いた話 『読売新聞』1976年5月17日
居酒屋 『読売新聞』1976年5月18日
詩話 『読売新聞』1976年5月19日
白昼夢 『読売新聞』1976年5月20日
学長の夢 『読売新聞』1976年5月21日
寝室 『読売新聞』1976年5月22日
ユトリロのダブリン 『読売新聞』1976年5月24日
カンパチ 『読売新聞』1976年5月25日
微笑 『読売新聞』1976年5月26日
おまつり 『読売新聞』1976年5月27日
空豆 『読売新聞』1976年5月28日
ドナリー 『読売新聞』1976年5月29日
書評者としての文学者 [アントニイ・バージェス「酔っぱらひとしての文学者」] 『読売新聞』1976年5月31日
イミテイション 『読売新聞』1976年6月1日
和田誠 『読売新聞』1976年6月2日
珍竹林 『読売新聞』1976年6月3日
あぢさゐ 『読売新聞』1976年6月4日
つゆのあとさき 『読売新聞』1976年6月5日
Ⅵ おしまひのページで
さよならは日本語 [野坂昭如] 『オール讀物』1969年8月
遊べや 『オール讀物』1969年12月
十貫坂にて 『オール讀物』1970年3月
先生の前 [中野好夫] 『オール讀物』1971年11月
旅の心得 『オール讀物』1970年9月
アメリカのウォッカ 『オール讀物』1971年4月
神様になる [菅原道真] 『オール讀物』1976年2月
賭け [笹沢左保 荻昌弘] 『オール讀物』1973年7月
挨拶の句 [夏目漱石 西園寺公望] 『オール讀物』1974年7月
出世魚考 『オール讀物』1975年1月
博物誌 [市河三喜] 『オール讀物』1975年8月
難問 『オール讀物』1976年9月
「二次的文学」『ミステリ・マガジン』1976年8月号
「文学は伝統によって成立する。『古今集』と『長恨歌』がなければ『源氏物語』はあり得ず、その『源氏物語』がなければ『新古今集』はなく、さらにその『新古今集』がなければ芭蕉はあり得ない。」
p.211
「私はこの画集[和田誠『ポスターランド』講談社 1976] の、天才的といふ形容が決して褒めすぎにならない見事なポスターを眺め、本来たちまち亡ぶために描かれたものがかうして集められ、保存され、そして心を打つといふ複雑な運命に、すつかり感じ入ることになつた。ちなみに言ふ。田村さんとわたしのこのコラムのカットは、その和田さんがかいてくれた。」
p.234「田村隆一との付合 和田誠」
『読売新聞』
1976年5月10日~6月5日連載のカットが
収録されていないのが残念です。
亡くなられる前の年に刊行された、
和田誠『定本 和田誠 時間旅行』玄光社 2018.9
https://note.com/fe1955/n/ncbceea41d912
https://www.amazon.co.jp/dp/4768311040
には掲載されていたかなぁ?
読書メーター
丸谷才一の本棚(登録冊数175冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201
高校生の頃(1970-72)に読んだ
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』早川書房 1963.8
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
以来四十年以上読み続けてきました。
読書メーター開始以前に読んだ本が多く
感想(メモ)を記入していない本も多いですが、
ご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。
https://note.com/fe1955/n/ncecbb5720ade
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本文学史早わかり』講談社 1978.4
『無地のネクタイ』岩波書店 2013.2
池澤夏樹(1945.7.7- )
「メイキング・オブ・文学全集」
『池澤夏樹、文学全集を編む』河出書房新社 2017.9
https://note.com/fe1955/n/n49dc2860af81
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『梨のつぶて 文芸評論集』晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/n3c66be4eafe5
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本詩人選 10 後鳥羽院』筑摩書房 1973.6
https://note.com/fe1955/n/n56fdad7f55bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『樹液そして果実』集英社 2011.7
『後鳥羽院 第二版』筑摩書房 2004.9
『恋と女の日本文学』講談社 1996.8
https://note.com/fe1955/n/na3ae02ec7a01
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「昭和が発見したもの」
『一千年目の源氏物語(シリーズ古典再生)』
伊井春樹編 思文閣出版 2008.6
「むらさきの色こき時」
『樹液そして果実』集英社 2011.7
https://note.com/fe1955/n/n2b8658079955
林望『源氏物語の楽しみかた(祥伝社新書)』祥伝社 2020.12
『謹訳 源氏物語 私抄 味わいつくす十三の視点』祥伝社 2014.4
『謹訳 源氏物語 四』祥伝社 2010.11
『謹訳 源氏物語 五』祥伝社 2011.2
丸谷才一「舟のかよひ路」
『梨のつぶて 文芸評論集』晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/n0d04f004682c
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『新々百人一首』新潮社 1999.6
丸谷才一・大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
「詞華集と日本文学の伝統」『新潮』 1999年8月号
https://note.com/fe1955/n/n1998cbebf2ac
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『挨拶はむづかしい』朝日新聞社 1985.9
https://note.com/fe1955/n/nd41726da27bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『快楽としてのミステリー(ちくま文庫)』
筑摩書房 2012.11
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『決定版 深夜の散歩 ミステリの愉しみ』講談社 1978.6
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩 ミステリの愉しみ(創元推理文庫)』東京創元社 2019.10
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