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関容子(1935.5.24- )『銀座で逢ったひと』イラスト 南伸坊 中央公論新社 2021年9月刊 288ページ  丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)  梅原猛(1925.3.20-2019.1.12)


関容子(1935.5.24- )
『銀座で逢ったひと』
イラスト 南伸坊
中央公論新社 2021年9月刊
288ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4120054667

「「銀座百点」連載のエッセイ、待望の書籍化。
聞書きの名手である著者が、銀座で逢ったひととの思い出を綴る。
粋人達の面影が甦り、特別な街への憧れがつのる一冊。
ロバート キャンベルさん推薦!
「バスの中バーの向こう、喫茶店を出たところ 著者が遭遇した賢人たちは
全員ハッとするほど無邪気で語り上手。面影を一人ひとりゆかいに深く
彫り進め、昭和から平成日本の文化を克明に小気味よく描き切っている。
ロンドのごとく辻を替え、道を渡り、重なりながら目の前を流れる
凛とした景色だ。愛おしさに時を忘れ、ページをめくった。」

https://x.gd/H6Vxy
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【目次】
文学者の章
吉行淳之介さんの灰皿/丸谷才一さんのスーツ/堀口大學さんの扇子/戸板康二さんの冗談/ドナルド・キーンさんの象/梅原猛さんのコースター/池内紀さんの歌舞伎/色川武大さんの紙袋/小松左京さんの猫/井上ひさしさんの靴/石垣りんさんの砂糖壺/早坂暁さんのメモ

歌舞伎役者の章
十七代目中村勘三郎さんの挨拶文/初代中村獅童さんの拍手/六代目中村歌右衛門さんの花籠/十二代目市川團十郎さんのパフェ/四代目中村雀右衛門さんのスコッチ/二代目尾上松緑さんの木札/十八代目中村勘三郎さんの受付

女優の章
沢村貞子さんの着物/岸田今日子さんの教え/加藤治子さんの微笑/池内淳子さんの襟足/太地喜和子さんのジーンズ/岡田嘉子さんのダスビダーニャ/長岡輝子さんの声

俳優の章
平幹二朗さんの絵葉書/池部良さんの吸殻/小沢栄太郎さんのボストンバッグ/小沢昭一さんのブリーフケース/北村和夫さんの純愛/加藤武さんのご祝儀袋

落語家・画家・音楽家の章
桂米朝さんの黒紋付/古今亭志ん朝さんのフラ/安野光雅さんの座布団/岩城宏之さんの大鏡/五十嵐喜芳さんの咳払い

特別編
兄、眞之助の銀座」

試し読み
https://x.gd/H6Vxy

福岡市総合図書館蔵書
2021年12月11日拾い読み

『銀座百点』
2018年1月号~2021年6月号掲載
「銀座で逢ったひと」37篇と
『よむカステラ』
2020年初夏号
「誠の人、情の人 十八代目中村勘三郎」

1935年5月24日東京市生まれ
日本女子大学文学部国文科卒業な
関容子さんの単著を始めて読みました。

『日本の鶯 堀口大學聞書き』
角川書店 1980.5
https://www.amazon.co.jp/dp/400602181X

の頃からお名前は知ってましたけど、
歌舞伎を知らないので、
中村勘三郎(1955.5.30-2012.12.5)・関容子
「あの花やかな襲名披露興行を寿いで
 新しい勘三郎の時代」
『文藝春秋』
2005年11月臨時増刊号
『おっとりと論じよう
 丸谷才一対談集』
文藝春秋 2005年11月刊
https://note.com/fe1955/n/n19e0cce12b8b

関容子
「『忠臣藏とは何か』について」
世田谷文学館 講演 2013年7月6日
菅野昭正編
『書物の達人 丸谷才一
 集英社新書』
集英社 2014.6
https://note.com/fe1955/n/n8c96e31ad867
しか読んでいませんでした。

「丸谷[才一 1925.8.27-2012.10.13]さんに
私は最初に銀座で逢った。
対談会場の第二浜作
だった。

http://hamasaku.co.jp/
「季節のお任せコース
季節に応じて様々な料理をご用意しています。
旬の食材を存分に味わうことのできるコースです
お一人様 25,000円〜」

昭和五十年[1975]に創刊されて、
六号で廃刊になる雑誌
『カッパまがじん』(光文社)
連載
「文藝閑談対談」
の構成を引き受けたことから、
私のエッセイストとして道が開ける。
ホストの丸谷さん自身の企画で、
対談相手は、
中村稔(詩人・弁護士)
久保田淳(国文学者・中世文学)
水上勉(作家)
堀口大學(詩人・仏文学者)
谷崎松子(谷崎潤一郎夫人)
里見弴(作家)」
p.22
「丸谷才一さんのスーツ」

この連載六回分のうち、
以下四篇を読みました。

久保田淳(1933.6.13- )
「宮のうた 里のうた」
『カッパまがじん』1976年9月号

堀口大學(1892.1.8-1981.3.15)
「「明星」の詩とエロス」
『カッパまがじん』1977年1月号

『古典それから現代
 丸谷才一対談集』
構想社 1978年5月刊
https://note.com/fe1955/n/n6affaef46310

谷崎松子(1903.9.24-1991.2.1)
「倚松庵日常」
『カッパまがじん』
1977年3月号

里見弴(1888.7.24-1983.1.21)
「いろんなことをするから人生」
『カッパまがじん』
1977年5月号

『文学ときどき酒
 丸谷才一対談集』
集英社 1985年8月刊
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/516118751796102

中村稔・水上勉、は単行本未収録?

二年前に読んだ本。丸谷才一「文学ときどき酒 丸谷才一対談集(中公文庫)」 http://bit.ly/1bj0zgU #bookmeter 中央公論新社...

Posted by 山本 鉄二郎 on Monday, September 30, 2013


「丸谷さんと仕事上でお目にかかるずっと前から、
私は「丸谷才一」の愛読者だった。
こんな楽しい座談をじかに聞けたらどんなに素敵だろう、
と夢想しては、あり得ない、とすぐに打ち消していた。
ふとしたことから丸谷対談の構成をまかされ、
その対談の席で堀口大學先生にお逢いできて、
その聞き書きで物書きデビューが果たせたのは、
思えば不思議な巡り合わせというしかない。

丸谷さんが角川書店の雑誌『短歌』編集長に電話して、
まだ海のものとも山のものとも知れない私の
連載を強く推してくださった」
p.26

『日本の鶯
 堀口大學聞書き』
角川書店 1980.5

『短歌』
連載は
何年何月号からだったんだろう?

http://rokujoutei-a.jugem.jp/?eid=2123
竹内修司
丸谷才一作品名づくしの「知らざぁ言って……」
関容子
『勘三郎伝説』
文藝春秋 2013.11
https://www.amazon.co.jp/dp/4163767800
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163767802

第七章
「わたしの若い友人」と書く作家――
相次いで逝くことになる丸谷才一から学んだこと

「知らざぁ言って聞かせやしょう。
エホバの顔を避けてより
賑やかな街遠く見て
年の残りを数えつつ
幾夜寝ざめの笹まくら
たった一人の反乱と
人は言えども大きなお世話
好きな背広は大江戸の
大名火消しのウロコ型
軽いつづらで心も軽く
めぐりめぐりし日本の町
見わたせば 柳桜をこきまぜて
夕べは耳に鳥の歌
みみづくの夢をむすぶもよし
夜明けのおやすみも気随気儘
これぞ男ごころの遊び時間
雁のたよりに誘われて
居を定めしはさんま坂
犬だって散歩するこの坂を
裏声で君が代歌い過ぎ行けば
折からつのる横しぐれ
青い雨傘さしかけし
女ざかりに血道を上げ
低空飛行も二度三度
さてこそ挨拶ぁむづかしい
ここらで夜中の乾杯と
めでたく七十路迎えたる
丸谷のジョイスたぁ 俺がことだ」

https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/pfbid0DEoPNP5G63vqcAam8CkCcb1bxbQgFRSxXJSDxvepVCf8L38FJz5BXMQY26sAyEw5l

関容子『勘三郎伝説』文藝春秋 2013年11月刊。240ページ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4163767800 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841637678...

Posted by 山本 鉄二郎 on Wednesday, January 5, 2022

梅原猛(1925.3.20-2019.1.12)

「十七代目中村勘三郎が七十八歳で亡くなったのは
昭和六十三年四月[1988.4]だったが、
ちょうどそのころも
梅原さんと仕事でよくお会いしていて、
「あんたが本を書くと、
堀口大學も中村勘三郎も、
みんな死んでしまうなぁ。
お迎えお容、極楽お容やな。
だからお容さん、
俺のことは書かんといてな。
死んだら書いていいぞ」と、
念を押された。」
p.54
「梅原猛さんのコースター」

「三島由紀夫[1925.1.14-1970.11.25]の死後に
梅原さんの飛躍があり、
高橋和巳[1931.8.31-1971.5.3]の死後に
長篇を多く書くようになると、
「二人が俺に乗り移った」と豪語。
小松左京さん[1931.1.28-2011.7.26]は
それを「妄想のモーちゃんやな」と笑う。」
p..55

読書メーター
梅原猛の本棚
登録冊数25冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091243

https://note.com/fe1955/n/n08735622d98f

https://note.com/fe1955/n/n0d24de331f0b

https://note.com/fe1955/n/ncda362bc1c5f

読書メーター 
丸谷才一の本棚
登録冊数183冊
刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201
高校生の頃(1970-72)に読んだ
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』
早川書房 1963.8
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
以来五十年以上読み続けてきました。

丸谷才一本所蔵一覧
60冊 単行本刊行年月順
2020年10月13日作成
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/4541208092620461
その後、
アマゾン中古を40冊購入して、
現在は101冊。

今日は八年前に87歳で亡くなられた丸谷才一さんの命日です。 ウィキペディア https://goo.gl/TuZm5X 「丸谷 才一(まるや さいいち、1925年(大正14年)8月27日 -...

Posted by 山本 鉄二郎 on Monday, October 12, 2020


"発表年月日順・丸谷才一作品目録.xls"
エクセルファイル(約三千行)
単行本・文庫本90数冊分の
目次・初出・書評対象書を、
発表年月日順に並べ変えて
編成、作成中。
完全編年体・丸谷才一全集
(の目次・内容一覧)
1925年8月27日誕生
2012年10月13日逝去
「ゆがんだ太陽」
『秩序』第1号(1952年1月発行)

「わが青春の一ページ
 桐朋学園音楽科60周年記念
コンサート・祝賀会での挨拶
 2012年10月8日」
『別れの挨拶』集英社 2013年10月刊
を夢想(妄想)してます。

https://note.com/fe1955/n/nf2e83d450460

読書メーター
関容子の本棚
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092009

中村勘三郎(1955.5.30-2012.12.5)
関容子(1935.5.24-)
「あの花やかな襲名披露興行を寿いで
 新しい勘三郎の時代」
『文藝春秋』
2005年11月臨時増刊号
「一冊の本が人生を変える」
『おっとりと論じよう
 丸谷才一対談集』
文藝春秋 2005年11月刊
https://note.com/fe1955/n/n19e0cce12b8b





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