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松井今朝子(1953.9.28- )『一場の夢と消え』文藝春秋 2024.8 414ページ  『オール讀物』2024年9・10月特大号 松井今朝子・松岡和子(1942.4.17- )「近松vs.シェイクスピア 『一場の夢と消え』刊行記念対談 偉大な劇作家には思わぬ共通点が」

松井今朝子(1953.9.28- )
『一場の夢と消え』
文藝春秋 2024.8
414ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4163918876
「〈実〉を緻密に積み上げ、〈虚〉の世界から情を迸らせる。
読みながら、何度もぞくりとした。本作は、虚実皮膜のギリギリを
攻める近松の浄瑠璃と地続きにある。 ――平松洋子
生真面目で切なくて、色っぽい。虚と実の間に立ち昇る、
近松の真実(リアル)。圧巻の芸道小説だ。 ――朝井まかて
『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、
数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門
創作に生涯を賭した感動の物語。
越前の武家に生まれた杉森信盛は浪人をして、京に上っていた。
後の大劇作家は京の都で魅力的な役者や女たちと出会い、いつしか
芸の道を歩み出すことに。竹本義太夫や坂田藤十郎との出会いのなかで
浄瑠璃・歌舞伎に作品を提供するようになり大当たりを出すと、
「近松門左衛門」の名が次第に轟きはじめる。その頃、大坂で世間を
賑わせた心中事件が。事件に触発されて筆を走らせ、『曽根崎心中』
という題で幕の開いた舞台は、異例の大入りを見せるのだが……。
書くことの愉悦と苦悩、男女の業、家族の絆、芸能の栄枯盛衰と
自らの老いと死――
芸に生きる者たちの境地を克明に描き切った、近松小説の決定版」

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918877
「三遊亭円朝を描いた『円朝の女』や初代・市川團十郎の一代記
『江戸の夢びらき』など、古典芸能の偉人を描き、高い評価を得てきた
松井今朝子さんですが、その集大成としたのは
「日本のシェイクスピア」の異名を持つ近松門左衛門です。
『曽根崎心中』をはじめ、『冥途の飛脚』『国性爺合戦』『女殺油地獄』
など、その作品の数々は舞台に映画にと幾度も再演、リメイクされ、
押しも押されもせぬ大劇作家として有名です。
しかし意外にも、その近松本人を主人公とした小説はほとんどありません。
それもそのはず、生涯に150作以上をものしたとされる近松を描こうと
すれば、膨大な数の作品のみならず、多岐にわたる資料を読み込む必要が
あるほか、歌舞伎や浄瑠璃など、舞台芸能の表も裏も知り尽くさなければ
なりません。手を出そうにも出しづらい人物といえるのです。
そんな“偉大過ぎる”近松を生きた小説として十全に描くことは、歌舞伎の
企画・製作に携わり、また長く作家業を歩んでこられた松井さんにしか
できないことだったかもしれません。
近松の生涯のみならず、芸道に生きる者たちの境地を克明に描き切った、
近松小説の決定版にして芸道小説の最高峰です。」

https://mobile.x.com/handainakano/status/1826091042745290771 
@handainakano 2024年8月21日午前11:56

『オール讀物』
2023年3・4月合併号~
2024年3・4月合併号

https://note.com/fe1955/n/n07d2273a1a03

https://note.com/fe1955/n/n29b84073f5a3

https://note.com/fe1955/n/n2a2930999414

https://note.com/fe1955/n/nacaa08c07eeb

https://note.com/fe1955/n/naf79bf345ce9

https://note.com/fe1955/n/nc9585ab4b874

『オール讀物』2023年9・10月直木賞発表合併号
文藝春秋 2023年8月22日発売
中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ」
松井今朝子(1953.9.28- )
「一場(いちじょう)の夢と消え」https://note.com/fe1955/n/n337d2fd305fe

https://note.com/fe1955/n/n8487b6123407

『オール讀物』
2024年3・4月合併号
中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
 最終章[第15回] 終焉」
松井今朝子(1953.9.28- )
「一場(いちじょう)の夢と消え
 最終回[第11回]
 冬籠もりの斑雪(むらゆき)(三)」https://note.com/fe1955/n/n0f158749bf8f


松井今朝子(1953.9.28- )
松岡和子(1942.4.17- )
「近松vs.シェイクスピア
『一場の夢と消え』刊行記念対談
 偉大な劇作家には思わぬ共通点が」
『オール讀物』
2024年9・10月特大号 p.216-221
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DCKFD28R

https://www.fujisan.co.jp/product/1281679612/new/

「松井今朝子 絶対に手を出したくないという題材のひとつが近松でした。
たいへん多作な人で、浄瑠璃だけで百作ほどあって、さらに狂言本、つまり
歌舞伎作品も二十作以上残っている。それに目を通さないわけには
いかないし、なんて考えるだけでもう……。」
p.216

読書メーター
松井今朝子の本棚
登録冊数12冊『オール讀物』連載
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11929988











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