橋本治(1948.3.25-2019.1.29)『いつまでも若いと思うなよ 新潮新書』新潮社 2015年10月刊 224ページ Grant Green (1935.6.6-1979.1.31) "'Round Midnight" (1961.4.1) 日記 2015年11月30日 月かげの山のはわけて隠れなばそむく憂き世をわれやながめん 新古今和歌集 1500
日記
2015年11月30日
体重51.4kg BMI 19.1
懸垂8回
60歳10か月
https://www.youtube.com/watch?v=eIrYlh_oq14
Grant Green (1935.6.6-1979.1.31)
"'Round Midnight" (1961.4.1)
https://www.youtube.com/watch?v=eIrYlh_oq14
Green Street (1961.10)
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 1, 1961
Grant Green, guitar
Ben Tucker, bass
Dave Bailey, drums
https://en.wikipedia.org/wiki/Green_Street_(album)
https://www.jazzdisco.org/grant-green/discography/#610401
グラント・グリーン(1935.6.6-1979.1.31)という
ギタリストの名前は、
2004年11月うつ病発症休職以降に
福岡市総合図書館から借りたCDで知りました。
私のパソコンの
ウィンドウズメディアプレイヤーには
様々なミュージシャンとの
共演CDからの
演奏42曲
Lou Donaldson Here 'Tis (1961.1.23)
~
Grant Green Idle Moments (1963.11.15)
が収納してありますが、
この「ラウンド・ミッドナイト」の演奏は、
https://en.wikipedia.org/wiki/'Round_Midnight_(song)
で知って、ユーチューブで初めて聴きました。
Grant Green (1935.6.6-1979.1.31)
Green Street (1961.10)
"No. 1 Green Street" – 7:20
"'Round About Midnight" (Thelonious Monk) – 7:04
"Grant's Dimensions" – 7:56
"Green with Envy" – 9:46
"Alone Together" (Howard Dietz, Arthur Schwartz) – 7:13
"Green with Envy" [Alternate take] – 7:55
"Alone Together" [Alternate take] – 6:56
https://www.youtube.com/playlist?list=PLzFqEh_mqdQDMNkeTkIgfI9BPq2hNmne4
月かげの山のはわけて隠れなばそむく憂き世をわれやながめん
三条院御歌
みこの宮と申しける時、少納言藤原統理(むねまさ)、年ごろ馴(な)れ仕(つか)うまつりけるを、世をそむきぬべきさまに思ひ立ちけるけしきを御覧じて
新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1500
「月が山の端をかき分けて沈んでしまったら、月の見捨てた闇のこの世をひとり私はじっと物思いに沈みながら見つめていることでしょうか。」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.438
みこの宮 東宮。居貞(いやさだ)親王(三条院)をさす。
藤原統理 東宮の近臣。出家時、互いに交わした贈答歌が
後拾遺 雑三、今鏡 九 まことの道 に載る。
山のはわけて 遁世して山林に入ることに譬える。
月に託して寵臣の出家を傷む。
秋の雑歌。「月」に寄せる。
三条院(さんじょういん 976-1017)
第67代天皇。
冷泉天皇第二皇子。
母は摂政太政大臣藤原兼家長女・贈皇太后超子。
花山天皇異母弟。
後拾遺集初出。勅撰入集八首。
小倉百人一首 68
「心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな」
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/sanjou.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/三条天皇
2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ読み始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153791951
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1995首
明日から再読
2017.3.26
橋本治(1948.3.25-2019.1.29)
『いつまでも若いと思うなよ
新潮新書』
新潮社 2015年10月刊
224ページ
https://www.shinchosha.co.jp/book/610639/
http://www.amazon.co.jp/dp/4106106396/
「若さにしがみつき、老いはいつも他人事。
どうして日本人は年を取るのが下手になったのだろうか――。
バブル時の借金にあえぎ、過労で倒れて入院、
数万人に一人の難病患者となった作家が、
自らの「貧・病・老」を赤裸々に綴りながら、
「老い」に馴れるためのヒントを伝授する。
「楽な人生を送れば長生きする」
「新しいことは知らなくて当然」
「貧乏でも孤独でもいい」など、
読めば肩の力が抜ける、
老若男女のための年寄り入門。」
https://www.shinchosha.co.jp/book/610639/preview/
『新潮45』
2014年1月号〜12月号
連載
「年を取る」
加筆・修正・改題と
書き下ろし
「終章 ちょっとだけ『死』を考える」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/橋本治
https://www.amazon.co.jp/dp/4124801149
49歳から十年かかって
『双調 平家物語』全15巻 中央公論社 1998-2007
を書いた1948年生まれの著者は
2010年、
62歳で顕微鏡的多発血管炎という
「何万人に一人の難病」を発症します。
入院二ヶ月で
カリニ肺炎であることも判明。
さらに
心筋梗塞の疑いで検査したら
「心臓に血液を送る三本の冠動脈の内、二本が詰ってる」
p.137
ので右脚付け根から心臓近くまでのカテーテル手術。
退院三ケ月後には
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
と診断され
「大腿骨の先が折れてギザギザになったのが、
虫歯みたいになった股関節にグサッと
突き刺さるみたいな痛さ」
p.149 に襲われ
歩行が困難になります。
表紙カバー見返しと帯には
「老若男女のための年寄り入門」とありますが、
病気や苦痛の描写が苦手な
還暦(橋本治より七歳下)の
私は読んでいて胸が苦しくなりました。
「人はオーバーワークが重なって、
それが当たり前の状態になってしまうと、
「出来ません」ということが、
言えなくなるのです。
「出来るか、出来ないか」の判断をする前に、
自分の頭の中でそれをするためのやり繰りを
つけようとしています。
過労状態が当たり前になっているので、
脳の回路のどこかがぶっ壊れて、
「もう無理だ」という判断が
出来なくなっているのです。
「ちょっとしんどいかもしれないな」
と思いながらちょっとづつ
無茶を引き受けているので、
無理が当たり前になり、
「もう無理」という選択肢自体が
消滅してしまうのですね。
だから、
「あれをこうして、こうすれば、
なんとなく出来るか?」
などという勝手な判断を
頭の中でしています。
そのこと自体が無茶だとは
気づけないないんですね。
そういうところに入り込むと、
人は後一歩で過労死です。」
p.110
「第七章 病気になる」
私立文系女子大学図書館中間管理職で、
1995年以降のインターネット出現により、
学内LAN未整備なため
部局ネットワーク管理者もしていて、
職場に一日13時間以上居るのが当たり前だった
1955年生まれの私は、
過労死ではなく、
うつ病を発症しました。
2004年11月、
49歳でした。
読書メーター
橋本治の本棚
登録冊数42冊 刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091217
『芸術新潮』2019年5月号
追悼 橋本治はなにを見たか。
大島弓子「橋本さんが我が家に!?」
山岸凉子「感性の鋭さと優しさと」 https://note.com/fe1955/n/ne0e6e04a9227
https://note.com/fe1955/n/nd68febc9004e
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/509089525832358
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/499592663448711
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/507462895995021
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/507866945954616
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