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中野京子「クリムトと黄昏のハプスブルグ 第5章 クリムト的エロス」『オール讀物』2023年3・4月合併号

中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第5章 クリムト的エロス」
p.287-291
2023年5月14日読了

『オール讀物』2023年3・4月合併号
文藝春秋 2023年2月22日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BSR6QN94
https://www.bunshun.co.jp/business/ooruyomimono/backnumber.html?itemid=853&dispmid=569

Arthur Schnitzler (1862.5.15-1931.10.21)
Gustav Klimt (1862.7.14-1918.2.6)
Franz von Bayros (1866.5.28-1924.4.3)

「1897年、35歳のクリムトは仲間9人で、
「ウィーン分離派」を結成する。
スローガンは「芸術に自由を!」だった。
「我々は「大芸術」と「小芸術」、また
「富裕層のための芸術」と「一般人のための芸術」を
区別しない。芸術というのは公共の富なのだから」

クリムトは、独自のエロス表現を構築してゆく。
『ダナエ』1907-08 が代表例だ。

ギリシャ神話の主神ゼウスが、
青銅の塔に閉じ込められたアルゴス王の娘ダナエを孕ませるため、
黄金の雨に変身して訪れる有名なシーン。

ティツィアーノやレンブラントの傑作がよく知られている。
だが現代人にはクリムトの近代的エロティシズムが、
もっとも響くかもしれない。

これぞ世紀末ウィーンの、クリムト的官能表現だ。
他の誰にこう描けるだろう。」
p.291

Tiziano Vecellio (1488?-1576.8.27)
Rembrandt (1606.7.15-1669.10.4)


https://ja.wikipedia.org/wiki/ダナエ_(クリムトの絵画)
https://ameblo.jp/vn9s3h/entry-12518735360.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダナエ_(レンブラントの絵画)

若い頃のティツィアーノは、
ヤマザキマリ
『リ・アルティジャーニ
ルネサンス画家職人伝
(とんぼの本)』
新潮社 2022.6
に、
ジョルジョーネ
Giorgione (1477?-1510)
と並んで、
描かれています。
https://note.com/fe1955/n/n0215431eea4b

中野京子 雑誌掲載記事
http://www.hatirobei.com/ブックガイド/作家から/中野京子/雑誌掲載記事

読書メーター
中野京子の本棚(登録冊数8冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11442729

グスタフ・クリムトの本棚(登録冊数6冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11333645

オール讀物の本棚(登録冊数13冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092057

https://note.com/fe1955/n/n4917adc590d6
中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
 第6章 カフェ文化」
『オール讀物』2023年5月号


https://note.com/fe1955/n/nfb0e8238a1ee
『芸術新潮』2018年7月号
中野京子
「中野京子が読み解く画家とモデル
第4回 ピエロ・デラ・フランチェスカと《ウルビーノ公夫妻の肖像》」
ヤマザキマリ、とり・みき
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝
14 アントネッロ・ダ・メッシーナの修行時代」
五味文彦
「後白河院と後鳥羽院 国王の美術」

https://note.com/fe1955/n/n78119a43aa63
『芸術新潮』2018年9月号
中野京子
「中野京子が読み解く画家とモデル
第6回 レンブラントと《バテシバ》」
ヤマザキマリ、とり・みき
「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝
15 北方絵画に魅せられて……」 

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