【インタビュー#16】安全で快適なフライトを管理、維持する仕事┃運航部 運航管理グループ 運航管理者/運航統制者
FDAプロフェッショナルズとは?
FDAの安全で快適な運航は、多くのスタッフの力が結集して遂行されている。地上から空の上まで、自らの役割を誇りをもって全うしている彼らが、
何を大切に思い、どのようにFDAらしさを体現しているのかを探るインタビュー企画『FDAプロフェッショナルズ』の第16弾(2024/7/1時点)。
今回は、“地上のキャプテン”ともいわれる運航管理者、“運航ダイヤのトラブルシューター”である運航統制者の仕事に密着しました。
情報をアップデートして、運航管理、運航統制、ときには教官として。日々決断や判断が求められます。
早朝4時40分、夏でもようやく明るくなったころに業務が始まる。この日、運航管理を担う小川太陽さんは、最新の気象データに、就航空港からの情報なども参考にしてフライトプランと呼ばれる飛行計画を作成する。
目的地まで安全に運航するために、できるだけ揺れの少ない最適な飛行ルートや高度を選び、悪天候が予想される場合には、上空待機分、代替空港までの予備燃料を計画に盛り込む。
「早朝シフトはふたりの運航管理者で分担し、業務開始から1時間半がいちばん忙しい時間帯です。山が多い日本の空港は、季節によって天候や気流の変化で影響を受ける個性の強い空港が多いんです。刻々と気象状況も変わるので、できるかぎり出発間際まで新しいデータを吟味しつつ、機長とのブリーフィング(打ち合わせ)に臨みます。限られた時間で一便一便安全に運航できるか判断し、飛行計画を決める決断力も要求されます」
できあがった飛行計画書にサインをし、機長にもサインをもらうことで、ひとつのフライトが承認されたことになる。もちろん、これだけではなく、無事目的地に到着するまでフライトをモニターし、空と地上とで情報を共有していく。
運航管理グループは総勢17名。早番は4時40分〜13時30分、遅番は13時10分〜22時というシフトで、定期運航便、チャーター便合わせて毎日約100便を飛ばす。各シフトでは、運航管理者と補助業務を担う運航担任者がともに協力。夏の時期の午後は内陸部を中心に雷雲が発達しやすいため、それを回避する飛行コースや、空港上空から雷雲が抜けるタイミングを機長に伝えることもある。今まさに、運航管理のスタッフたちはお客さまのフライトを地上から見守っているのだ。
運航統制者は、トラブルシューター
「運航統制者とは、本日分と翌日分のダイヤの維持管理がメインの仕事で、イレギュラーが起こった場合に、いかに正常に戻すか、決断を下す立場になります。運航統制者の業務も任されるようになり、より仕事の幅が広がりました」
運航統制者の業務は、たとえば、悪天候や機材トラブルで欠航や遅れが生じる場合や、フライト中に目的地に降りられない場合など、機材繰りや乗員の手配、お客さまの代替交通手段の確保など、各部署の情報を集約し、より安全なフライトを提供できるように組み立て直す調整役だ。
運航に関する経験を積み、社内の運航統制者資格を発令された者だけが運航担当役員から運航統制に関する権限を委譲される、重責を担う仕事だ。
熟考しつつ、タイムリミットを設けて判断を下す
「複雑なパズルを解いている感覚に近いですね。最終的には統制者の判断に委ねられる場面があり、責任も重大です。何よりスピードが求められる仕事ですから、迷っている時間はありません。瞬時の判断でよりベターなプランを常に提案できるように、先輩のやり方なども勉強しつつ、日々さまざまな方法を蓄積しています。重圧を感じながら、そして心の中では焦っていたとしても、周囲に不安を与えないように、自信をもって決断し、泰然自若にふるまうようにしています」
ときには欠航という苦渋の決断を下さなければならないこともある。それでも、安全運航を最優先に、お客さまの立場に立ってできるかぎり負担を軽減する方法を模索し、リカバリーを図る。
そのためにも、常日頃から各部署とのコミュニケーションが重要だ。現場の最先端でもある名古屋空港のオフィスは、同じフロアに運航乗員部、整備部などすべての部署が隣り合い、情報共有しやすいのが特徴。
小川さんは、どんなに些細な情報も伝え合えるように、なんでも話せる雰囲気づくりを心がけているという。
「たとえば、トラブルが起こった際、代替機材が整備中で使用できる機材がない場合、整備部門から『1時間以内で整備を終わらせるから、まかせろ』と言っていただいたりすることもあります。多くの人が協力し合って成り立つ仕事ですから、気持ちをひとつにできるように、チームワークを意識しています」
小川さんの現在の仕事の割合は、運航管理が約7割、運航統制が約2割、さらに運航担任者に加え、教官業務も担当する。
「運航統制の仕事は、1カ月の4分の3くらいは何事もなく終わります。予定
通り運航できているということですから、暇なのが一番なんです。管理者も統制者もいちばんホッとするのは、最終便が滑走路に着陸し、オフィスに帰ってきた乗員を迎える瞬間ですね。今日も一日、降りるべきところに降りたぞ、と」
いずれの仕事も直接お客さまと顔を合わせる機会はないが、地上からフライトを支えつつ、心は常に上空のお客さまと一緒に飛んでいる。
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FDAは「地方と地方、人と人を結ぶ」をコンセプトにしているリージョナルエアラインです。従来の大型機主体・拠点空港中心(ハブ&スポーク方式)とした形態とは異なり、新たなビジネスモデルに挑戦をしている航空会社になります。
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