「転職が当たり前の時代」が通用しない、プロスポーツ界のネクストキャリア ‐GOAL no.8「働きがいも経済成長も」‐
こんばんは!
突然秋らしい肌寒い気候になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、8番目のゴール「働きがいも経済成長も」にちなんだ内容になります。
(これまでSDGsのどのゴールについて書いているのかかなりあいまいだったので、今後はしっかり記載しようと思います…。)
スポーツ選手が生涯「働きがい」を感じられるような仕組みについて、思ったことを書いています。
1. プロスポーツ選手と転職
最近の就活生の中で話題になっていることがあります。
それは「生涯同じ会社で働きたいか、転職も視野に入れているか」ということ。
一昔前では考えられないようなことかもしれませんが、
最近では転職人口もかなり増えているようで、
09年から19年の間でおよそ1.2倍になっているというデータもあります。
わたし自身も、転職はするだろうと最初から考えたうえで就職先は探していました。
このように、働き方がかなり自由になってきた現代ですが、
この風潮が当てはまらない人々も一定数存在します。
その一つが、プロスポーツ選手。
選手として活躍できているうちは将来に何の不安も感じないかもしれません。
ですが、怪我や事故、年齢的な問題から引退せざるを得なくなった時、
ネクストキャリアとして残された選択肢にはいったいどのようなものがあるのでしょうか?
2.ネクストキャリアの成功例と失敗例
ネクストキャリアの中でもメジャーなもので言うと、
監督業、解説者、芸能関係、飲食店経営が多いのではないでしょうか?
しかし、当然の話ですが、引退後のすべての選手がこうした方面で成功できるわけではありません。
失敗例については、
飲食店経営が軌道に乗らず借金、そこから自己破産、薬物依存など
悲しい事件が後を絶ちません。
どうしてこのようなことが、特に引退後のプロスポーツ選手には多く起こってしまうのでしょうか?
3.ネクストキャリアをうまく形成できない原因は?
わたしが考えた原因は次の2つです。
1. スキルを活かせる機会が少ない
2. 相談できる相手が少ない
まず1については、会社の数とサッカークラブの数を比較したら一目瞭然ではないでしょうか。もちろん、サッカー選手が持つ能力はサッカーという競技以外にも活かせますが、多くの場合ではやはり競技として活かすケースが多いはずです。
また2については、スポーツ選手と同じ境遇となる人が少ないのは明らかでしょう。
小学校、中学校などで同じクラスだった人、同じ学年だった人で、スポーツの道を選ぶ人と会社員になる人の数だと、後者のほうが圧倒的に多いはずです。
その中で、自分の将来について相談してもなかなか理解してもらえない、そもそも普段から話す機会がなくて考える時間が少ない…となると、
突然引退しなければならなくなった時に、その先について急に考えようとしてもなかなか難しいのではないでしょうか?
それ以外にも、日本の文化的な面であったり金銭感覚の違いだったりと、
原因は多くあるようです。
4.どのような支援ができるのか?
こうしたスポーツ選手に対して、どのような支援ができるでしょうか?
最前線で活躍中の選手が、競技以外のことを考えるには
時間も気持ちの余裕も足りないはず。
となると、わたしが一番必要だと思うのは、
引退後の選手がネクストキャリアについて考えるコミュニティの形成です。
そのコミュニティには、元選手だけでなく、現役の選手も集い、
またスポーツ関係の仕事をしている人や、
あるいはスポーツについて学問の方面から研究している人、
キャリアコンサルタントなども参加すれば、
多方面からキャリアについて考える有意義な場が生まれるはずです。
そうした場を、スポーツクラブや元選手など
引退後の選手についてよく知っている人や組織が作っていけば
全ての選手たちが生涯ずっと働きがいを感じられ、
次世代のスポーツ選手にも良い連鎖が生まれるのではないでしょうか?
今日のSDGsは8番「働きがいも経済成長も」でした!
次回もよろしくお願いします!