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【ドイツ語】「この女性が誰だか知っていますか」wissen #364

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


前回の第363回では非人称の es(es の用法)のまとめとチェックを行いました。


今日はとてもよく使われて重要な動詞 wissen について説明します。


wissen は「知っている」という意味なのですが、「見たり聞いたりして、間接的または抽象的な知識・情報として知っている」ことを表します。


これに対して「直接体験したり、具体的な関わり合いを通して体験的に知っている」ことを表す場合は kennen という動詞を使います。


たとえば女性の似顔絵か写真を見せられて

Wissen Sie die Frau?
と聞かれた場合「この女性が誰だか知っていますか?」という意味で

Kennen Sie die Frau?
と聞かれた場合「この女性と面識がありますか(知り合いですか)?」という意味になります。


そして wissen の現在人称変化は特殊な変化をします。

1人称単数 ich と3人称単数 er, sie, es が主語の時 weiß という形になります。

2人称単数 du が主語の時は weißt という形になります。

そのほかは、これまで学習してきた規則的な変化です。
つまり、まとめると次のようになります。

ich weiß      wir wissen
du weißt                     ihr wisst
er weiß                       sie wissen

「話法の助動詞」のパターンと似ていますよね。
あやふやな場合は第148回と149回をチェックしてください。詳しく説明しています。


今日 wissen について説明したのは、明日から「副文」について解説したいと思っているからです。

「副文」を目的語にとれるのは wissen だけで kennen はとれないのです。


wissen の現在人称変化を頭に入れておいてもらえると、明日からの「副文」に関する練習がスムーズにいきます。


それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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