【ドイツ語】お店がすべて閉まっている!(ドイツひとり旅) #523
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
stand.fm の音声と note でのスペルや書き起こし、この両方を使っていただくと効果的です。
昨日の第522回では、ハイデルベルク中央駅で駅員さんに、何番線からシュトゥットガルト中央駅へ行く列車が出るのか聞いてみました。
1.場面説明
お店がすべて閉まっている!
シュトゥットガルトの町に着いたのですが、なんだか様子が変です。町が静まり返っています。よく見るとお店がどこも閉まっているではないですか。カフェやレストラン、小売店からデパートまでも。どういうことかなと思いながらショーウィンドウを眺めていると、ご夫婦らしき人も近づいてきてショーウィンドウを見ながら何か話しています。思い切って聞いてみました。
2.使えるドイツ語表現
そこで今日の表現です。まずはどのような意味か推測しながら発音しましょう。
あなた:Warum sind alle Geschäfte geschlossen?
ご夫婦:Weil heute Sonntag ist.
3.単語の説明
Geschäfte は das Geschäft(店、商店)の複数形です。
geschlossen は schließen(~を閉める)の過去分詞です。
今日の表現を日本語で表すと次のようになります。
あなた:どうして全てのお店が閉まっているのですか?
ご夫婦:だって日曜日ですもの。
4.文法の復習
状態受動について
今日の表現の Warum sind alle Geschäfte geschlossen? は状態受動の文です。
状態受動は他動詞の過去分詞+sein で作られます。
「~される」という動作を表す「動作受動」と、「~されている」という状態を表す「状態受動」は、はっきり分けて使われます。
たとえば、動作受動で
Das Café wird geschlossen.
というと、カフェの外に出してあったメニューや看板が取り込まれ、カーテンが閉められて、鍵がかけられるというような行為がなされることを表します。
それに対して、状態受動で
Das Café ist geschlossen.
というと、そのカフェに入りたいと思ったけれど、すでに閉まっている状態になります。つまり、閉めるという行為による結果状態を表します。
状態受動の場合、結果状態に焦点があてられますので動作主(誰によって)はふつう言われません。
第450回で詳しく説明しました。
5.背景知識
Gesetz über den Ladenschluß(閉店法)について
ドイツでは Gesetz über den Ladenschluß(閉店法)という法律があり、閉店時間帯が次のように定められています。
まず、日曜日と祝日は終日閉店です。
そして、月曜日から土曜日は午前6時までと午後8時以降は営業できません。
また、12月24日が営業日に当たる場合は、午前6時までと午後2時以降は閉店です。
ただし、パン屋さんは営業日の午前5時30分まで開店時間を繰り上げることができます。
開いているのは、薬局、ガソリンスタンド、鉄道の駅の売店など一部となります。
いかがでしたか?
閉店法を知っておくと、あわてずにすみますね。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!
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