【ドイツ事情】ドイツ人女性、一命を取り留める #399
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週の第394回では「統一前の東ベルリンを私は見た」というテーマでお話しました。
今日は「ドイツ人女性、一命を取り留める」というテーマでお話します。
イスラム過激派テロ組織ハマスが、ガザ地区近くのレイム近郊で開催された音楽祭を襲撃したのは10月7日でした。
フェスティバル会場だけで260人の若者が虐殺されたといいます。
救急隊員たちは想像を絶する光景を現場から報告しました。
さらに多数の負傷者や拉致された人もいます。
その犠牲者の中に22歳のドイツ人女性がいました。
ピックアップトラックの荷台に、ほぼ裸でうつ伏せに倒れており、脚は折られて逆方向にねじれていたのです。
彼女の周りに武装したハマスのテロリストたちが座ったり立ったりしており、見せびらかすようにトラックを走らせました。
さらに、テロリストの一人が彼女に唾を吐きかけるという。。。
もう人間がすることとは到底思えない、この恐ろしい光景を映したビデオがインターネットに流れました。
彼女は全く動かなくて意識が無いようだったので、すでに殺されてしまったと絶望視されていたのですが、ドイツの『tagesschau』が入手したビデオで、彼女は一命を取り留めていたことが分かりました。
そのビデオは彼女の母親が語っているもので、ガザ地区の病院に収容されているが、頭部にも重傷を負っており、危機的な状況にあるとのことです。その中で、母親はドイツ政府にも緊急アピールをし、迅速な助けを求めています。
ドイツ政府は、少なくとも8人のドイツ人がハマスによって拉致されていることを確認し、ガザ地区での人質解放に取り組んでいます。
ベーアボック外務大臣は、このテロリストの計画を成功させてはならないと述べています。
本当にそう思います。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!
【参考HP】