【ドイツ語】メルセデス・ベンツ博物館にある御料車(ドイツひとり旅) #524
画像引用:御料車 - Wikipedia
※ 音声はコチラ↓
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
stand.fm の音声と note でのスペルや書き起こし、この両方を使っていただくと効果的です。
昨日の第523回では、シュトゥットガルトの町に着きました。しかし、お店がどこも閉まっているので、なぜかと聞いてみたら日曜日だからという答えが返ってきました。
1.場面説明
Mercedes-Benz Museum(メルセデス・ベンツ博物館)
日曜日はお店はどこも閉まっていますが、楽しみにしていた「メルセデス・ベンツ博物館」は開いていました。博物館にはカフェやレストランもありますので本当に助かりました。「メルセデス・ベンツ博物館」は外観からして興味を惹かれますが、中に入ると期待を上回る世界が広がっています。
全部見るにはかなりの時間がかかりそうです。どうしても見逃したくないものがありますので、スタッフのかたに場所を聞いておきました。
2.使えるドイツ語表現
そこで今日の表現です。まずはどのような意味か推測しながら発音しましょう。
Können Sie mir sagen, wo der Kaiserwagen von Japan ausgestellt ist?
3.単語の説明
der Kaiserwagen は der Kaiser(天皇)と der Wagen(自動車)の合成語で「御料車」のことです。
ausgestellt は 分離動詞 aus|stellen(~を展示する)の過去分詞です。
今日の表現を日本語で表すと次のようになります。
どこに日本の御料車は展示されていますか?
4.文法の説明
補足疑問文を間接疑問文にする場合
疑問文には、イエスかノーかを尋ねる決定疑問文と、疑問詞を使って文の一部について尋ねる補足疑問文があります。
そして、今日の表現のような副文形式の疑問文は間接疑問文と呼ばれます。
補足疑問文を間接疑問文にする場合、疑問詞を文頭に置き、定動詞を文末に置きます。
今日の表現でいうと、wo が文頭に ist が文末に置かれて、次のようになっています。
wo der Kaiserwagen von Japan ausgestellt ist
このような間接疑問文も言えるようになり、表現の幅を広げていきましょう!
5.背景知識
御料車の展示について
「メルセデス・ベンツ博物館」は特に自動車に興味がなくても十分に楽しめます。
単に自社の車を展示しているのではなく、社会および自動車全般の歴史を見せてくれるからです。
その中には昭和天皇の御料車も含まれています。
3代目の御料車として、1932年(昭和7年)に導入されたメルセデス・ベンツ・770は、昭和天皇の即位後に初めて導入された御料車でした。
車の製造は当時のダイムラー・ベンツ社ですが、タイヤは「横浜ゴム」、後ろの席の内装には宮内省から供給された「西陣織」が使われました。
宮内省は御料車として計7台を購入し、戦前期の1932年(昭和7年)から戦後の1968年(昭和43年)まで、36年間もの長期に渡って運用されたとのことです。
最終的に3台が元の姿のまま退役しました。1971年(昭和46年)にダイムラー・ベンツ社から熱心な懇請があり、1台が同社に寄贈されました。そして1972年以来「メルセデス・ベンツ博物館」で展示されているというわけです。
菊の御紋も付いているのですが、本来の16弁の菊の御紋は天皇家の御紋で門外不出なので、博物館に展示されている菊の御紋は15弁になっています。
参考HP:
いかがでしたか?
ほぼ全ての展示に解説がついていて、日本語の音声ガイドの貸し出しもありますから細部までよく理解できると思います。
また、「ポルシェ博物館」のチケットを提示すると割引があるため、合わせて見学するのも良いかもしれません。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!
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