【ドイツ事情】 手のあげ方に注意#318
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
前回は「自己肯定感が高いとは?」というテーマでお話しました。
今日はドイツでは「手のあげ方に注意」というテーマでお話します。
日本では、学校の授業中に手をあげるとき、5本の指を全部のばして手のひらを相手に向けますよね。
授業をしている側として、こちらの問いかけに右手を真っ直ぐ伸ばして元気よく手を挙げる学生は好印象でもあります。
しかし、このポーズはドイツでは絶対にやってはいけないのです。
なぜなら、ナチスの敬礼をイメージさせるからです。
ドイツや周辺国では、ヒトラー、ナチスが思い起こされることは原則禁止されています。
学校だけではなく、カフェやレストランで店員さんを呼ぼうとして手をあげるのも駄目です。
それでは、手をあげたい時はどうするかというと、人差し指だけを立ててあげます。
ドイツの大学では、人差し指のかわりにボールペンをあげるのもよく見かけました。
そういえば思い出したのですが、ドイツの大学で教授が講義をしている最中でも質問や意見があれば、ボールペンをあげる学生がいました。
教授はきりのいいところまで話を続けるので、しばらく放っておかれるのですが、学生はめげずにずっとボールペンを上げ続けている光景が強烈に印象に残っています。
いろんな意味で日本ではまず見ない光景ですからね。
とにかく皆さんもドイツや周辺国へ行った際は、カフェやレストランだけではなく街中でも誰かを呼んだり、自分はここだと知らせたりしたいと思ったとしても、腕を伸ばして5本の指を全部のばす手のあげ方をしないように気をつけてくださいね!
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!