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【ドイツ語】接続法第1式の人称変化 #407

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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


第406回では接続法第1式を作る練習をしました。


今日は接続法第1式の人称変化について説明します。


これまで接続法第1式の作り方の説明や練習で使ってきた例文は、主語を er(彼)か sie(彼女)にしたものばかりでした。
つまり3人称単数ばかりでした。
その理由は、他の人の発言が引用されるのは、たいてい彼、彼女という第三者の発言だからです。

そして、直接法と接続法で大きく形が異なるのは、この3人称単数なのです。

言いかえれば、この3人称単数の接続法さえ直接法と大きく形が異なっていれば、区別に事足りるわけです。

(ただし、3人称複数の sie(彼ら)は直接法と接続法で全く同じ形になってしまいます。このような場合は「接続法」であることをはっきりさせるために補助的に接続法第2式を用います。)

たとえば
直接法では
Olaf sagt, dass er zur Party kommt.
のように kommt という形が
接続法第1式
では
Olaf sagt, er komme zur Party.
のように komme という形になりましたよね。

このように大きく形が異なるのは3人称単数だけで、他の人称変化はこれまで習ってきた直接法(現在形)の人称変化とよく似ています。

kommen の接続法第1式/直接法(現在形)
ich              komme     / komme
du               kommest / kommst
er/sie/es     komme    / kommt
wir              kommen  / kommen
ihr              kommet   / kommt
sie/Sie       kommen   / kommen

となります。
どれも語尾に -e が入っている点が違うだけですね。


haben の接続法第1式/直接法(現在形)
ich              habe    habe
du              habest  hast
er/sie/es    habe     hat
wir             haben   haben
ihr             habet    habt
sie/Sie       haben   haben

となります。

このように直接法(現在形)において語幹が変化するタイプの動詞でも、接続法第1式では変化しません


前にも言いましたが、sein の接続法第1式の単数のみ不規則に変化します。

sein の接続法第1式/直接法(現在形)
ich              sei          bin
du              sei(e)st   bist
er/sie/es    sei          ist
wir             seien      sind
ihr             seiet       seid
sie/Sie       seien      sind

となります。


いかがでしたか?
頭では分かってもらえたでしょうか。


それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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