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【ドイツ事情】大学の講義は15分遅れで始まる #235
※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週はドイツでは「他人にも気軽に注意する」というお話をしました。
今日は「大学の講義は15分遅れで始まる」というタイトルでお話します。
大学事情も日本とドイツでは異なることがいろいろあります。
ドイツの大学で驚いたことの一つは、時間割に書かれた講義開始時刻に教室へ行っても誰もいなかったり、時にはまだ鍵がかかっていたりしたことです。
なんと、15分遅れで講義が始まることが常なのです。
これは Akademisches Viertel と呼ばれています。
日本語ではアカデミック・クォーターと訳されていますが、ドイツ語では「4分の1」のことを Viertel といいます。
第126回の「時刻の言い方」で出てきましたね。
覚えていますか?
そうです、15分のことです。
なぜ15分遅れで講義が始まるのでしょうか。
その理由の一つとして、教室から教室への移動に時間がかかるからということがあります。
確かに、ドイツの大学は街中に建物が点在していることが多いのですが、それなら休み時間を作ればいいのにと思ってしまいます。
日本の大学のような「休み時間」というものはないのです。
また別の理由としては、昔、時刻を知る手段が教会の鐘の音だったため、1時ちょうど、2時ちょうどなどの正時に鐘がなるのを聞いて、学生は15分以内に講義に集まったようです。つまり、1時開始の講義が実際に始まるのは1時15分だったのです。このことが、今でも慣習として残っているといわれています。
皆さんは、どのような感想を持たれましたか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Schönen Tag noch!
Tschüs!
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