#36:子どもたちのあそびの余韻をいかに残すか
本日のテーマ『子どもたちの遊びの余韻をいかに残すか』
保育園や幼稚園などは、子どもたちが集団生活をする場でもあります。
保護者の方々が迎えに来る時間や 給食が出来上がる時間
みんなで動いていくという場面が多々あります。
ご家庭においてもご家庭のスケジュールがどうしてもあると思います。
そのような場面で
子どもの遊びを途中で切り上げなくてはいけない
どうしても切り上げなきゃいけないという場面があるかと思います。
もし、この時間を何も気にしなくて良い状況があるなら
ずっと遊びを続けてもいいと思いますが
そういうわけにもいかないので
子どもたちの気持ちわかりつつも片付けしようねと声をかける場面があります。
この時、子どもたちはまだまだ遊びたかったり
その時行っている遊びが途中だったり
切り替えがなかなか難しく
”ヤダヤダ片付けしたくない”ということも多いです。
大人も一緒で素敵なレストランに行った時や
素敵な映画館で映画を見た
素敵な演劇を見た など
もう少しみたかったなと もう少しこの場所にいたかったなと
なる感覚があると思います。
大人は頭の中でそれらの余韻を楽しめることができます。
しかし、子そもたちまだまだ遊びへの意欲も非常に高いですし
興味関心もどんどん広がって遊んでいますので
切り替えが難しかったりします。
この余韻を感じること、楽しむことができることで
次の行動への移行、切り替えがスムーズ行うことができるようになるのですが、
そのような場面でのポイント2つ
まず1つ目 ”環境としての余韻をどう残すか”
遊んでいるものを全て片付けるのではなく
遊んでいるものを遊んだままの形でその場に残していくということです。
例えば
子どもたちが作ったもの、描いたもの
今は遊んでいる最中の状態、空間など
子どもたちの気持ちがそのまま表されているものを
そのままの形で残していくその場所に残していく。
これは、”また続きをやろうね”という部分になります。
また”明日もできるよ” ”こういうものを作ったんだ”
という話をしながら、そのものを残していくことが大事なのかなと思います。
もう一つは、
”片付けの前後に先を見通す対話を心がける”
”次への期待を持たせるような対話をする”
というところがあります。
これは、次の行動についての促しの意味合いもありますが
僕自身がいつも心がけていることは
遊びの展開の余韻を子どもたちと共有できるようにしています。
”次もっとこうしたら面白くなるかもね” ”ここをこうしたらこうなるかもね”
と遊び自体に余韻を持たせ、
”でもちょっと時間ないからまた次できると良いね”
とお話ししています。
その際大事なことが、
子どもたちが今どういう気持ちで
どういうストーリーの中で遊びをしているのか
をよく聞くようにしています。
子どもたちしっかり約束を覚えてますので
約束先生ちゃんと守ってくれなかったというのもあるので
次の展開や遊びのつながりを
子どもたちのストーリーとともに共有していけるようにしています。
この遊びの余韻は
子どもたちの満足感や達成感、創造性や遊びの意欲などにも
どんどんつながっていくのかなと思いますので
子どもたちが今は片付けたくないという気持ちも含めて
その子の遊びの余韻を一緒に楽しんで行けたらいいのかなと思います。
少しでも参考にしていただければうれしいです。
エピソード by あやと