30-Day Film Challenge - Day 8 ジャッキー・ブラウン
twitterで回ってきた映画チャレンジ、noteで書いてみよう!
しばらく更新ほったらかしてました、Day Challenge シリーズ。
Day 8 – a film where you liked the soundtrack more
サントラが好きな作品、今回は3本立てです。
「ジャッキー・ブラウン」1997年製作
監督:クエンティン・タランティーノ
主演:パム・グリア
あらすじ:スチュワーデスのジャッキー・ブラウンは、密売人の売上金をメキシコからアメリカに運ぶ副業を持っていた。だが、ひょんなことから逮捕され、捜査官レイに密売人オデールの逮捕に協力するよう強要される。オデールが証拠隠滅のために自分を消そうとしていることを知ったジャッキーは、関係者をあざむき、お互いに潰し合わせようとする。映画.comより
「70年代テイストを前面に押し出した、クセ者スター勢揃いのクライム・サスペンス」そのとおり。武器商人のサミュエル・ファッキン・ジャクソン兄貴、ムショ帰りのロバート・デ・ニーロ、FBI捜査官にマイケル・キートンと画面の顔圧が強い。主人公のパム・グリア―は中年のパッとしないキャビンアテンダントなんですけど、前科ありだし大手航空会社クビになって幸先みえないからと率先して闇取引にかかわってくあたり、神経がゴムホース並。ドラマ「Lの世界」でもいい味だしてましたね。続編に出ないのはさびしいなぁ。このサントラ、学生の頃にHMVでみつけてずっと聞きこんでるけど1曲1曲すべてがかっこいいのと、たまにはいる映画の台詞にしびれる!始まりの「110番街交差点」から締めの「モンテカルロナイツ」まで一時もだれないのが、すごい。
映画もタイトルの入り方が神なんですよね…
一押しは僕らのバットマンもといマイケル・キートン。火器・麻薬捜査官の役で出演していて革ジャン姿が抜群にきまってます。
「ベイビードライバー」2017年製作
監督:エドガー・ライト
主演:アンセル・エルゴート
あらすじ:天才的なドラインビングテクニックで犯罪者の逃走を手助けする「逃がし屋」をしているベイビーは、子どもの頃の事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、音楽によって外界から遮断さえることで耳鳴りが消え、驚くべき運転能力を発揮することができる。そのため、こだわりのプレイリストが揃ったiPodが仕事の必需品だった。ある日、運命の女性デボラと出会ったベイビーは、逃がし屋から足を洗うことを決めるが、ベイビーの才能を惜しむ犯罪組織のボスに脅され、無謀な強盗に手を貸すことになる。映画.comより
「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のエドガー・ライト監督です。音楽愛にまみれてる故、サントラから逆引きして映画つくったのでは?というレベル(伝われ)いやぁ、とりあえずみてくださいよ。ミュージカルっぽいとかいうレベルじゃないから。音キチだから。ヒロインは「高慢と偏見とゾンビ」のリリー・ジェイムス!
初見時はストーリーにのれなくてサントラがドツボという「ジャッキー・ブラウン」と同じハマり方をしていたのに、何度か見直すうちにドンドン好きになりましたよ。音楽のちからは偉大なり。ありがとうエドガー。
以下初見の感想
「OPどうした」
「まってコメディか」
「恋に落ちるの早すぎ」
「コインランドリーの場面フェチにはたまらない」
「ダーリン可愛いすぎでは?は?(怒り)」
「前髪…前髪…」
鑑賞後「サントラがほしい」
ケビン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、ジョン・ハムと名だたる名優のてんこ盛り(ちらみせジョン・バーンサルも)スペイシーは今までの作品中でも、こってこてな味付け演技だったのでお気に入り。これ以降、セクハラ問題で見なくなったな…数々の偉業を本人が潰してしまう悲しみ。
「ヤァ・ヤァ・シスターズの聖なる秘密」2002年制作
監督:カーリー・クーリ
主演:サンドラ・ブロック、エレン・バースティン
あらすじ: ニューヨーク。若手劇作家のシッダ(サンドラ・ブロック)は、インタビューで母親ヴィヴィ(エレン・バースティン)のことを喋り、その記事がもとでヴィヴィと大喧嘩。シッダは激しく落ち込み、予定していた結婚を延期すると言い出す。そこに母の生涯の友である3人の女性“ヤァヤァ・シスターズ”が登場。シッダのアパートに突然押しかけて睡眠薬を飲ませ、飛行機でルイジアナまで連れて行ってしまう。こうしてヤァヤァの型破りな母と娘の仲裁作戦が始まる……。映画.comより
アメリカ在住時にルームメイトと一緒に映画館へみにいった一本。当時の英語力では会話の3割も理解できていなかったと思うけど、なぜかものすごーく心に残る映画でした。後日、原作の洋書を買って辞書片手に読破。オールタイムベスト作品ゆえに愛を語るのが難しい。
ヴィヴィとシェップ、シダとコナーは世代は違えど似た者同士カップル
若きヴィヴィを演じるアシュレイ・ジャッドがめちゃくちゃよい
母のようになりたい、母を知らない、母を憎む、母を愛するすべての「娘」に届けたい物語です。第二次世界大戦を生き抜いてきたヴィヴィと辛抱強く母を探し続けるたくましい娘シッダの悩みと、それをとりまく女の友情もどこか滑稽で、いとおしい。シスターフッドという単語でくくるには大きすぎる描く作品だと感じています。
母娘が和解をしていく、というのはアメリカの映画のなかでよくとりあげられているテーマでもあり、「イン・ハ-・シューズ」とかもおすすめ。
この手のテーマって家族のトラウマとかうまく回ってない部分を突きつけられたりするので、注意が必要なんですけど(実際みてて両親を思い出したよね…)みて損はないです。俳優陣が豪華なので!
主人公たちの故郷であるルイジアナ州はフランスの移民が多く欧米の文化の混じり方が面白いんですよね。劇伴にはフランス移民=ケイジャン音楽やアフリカンなビートも差し込まれていてサントラが人種のるつぼです。
劇中で流れる曲
・Walk in Jerusalem - Mahalia Jackson
・Assi Dans La Fenetre De Ma Chambre (Sitting in the Window of My Room)
・I Want to be your Mother's Son-in-Law - Macy Gray
・If Yesterday Could Only Be Tomorrow - Tony Bennett
・Selah - Ms. Lauryn Hill
・Waiting' For You - Bob Dylan
Sportfyでも聞けます!
Day 8 "a film where you liked the soundtrack more"
「作品以上に音楽を愛してしまった映画」をおおくりしました。