今決断することに迷いがないのと今すぐ答えを出すのは別な話
おうち探しが難航しているお話。
難航というか、停滞?
昨日、突然夜中に一緒に寝るためだけにやってきたタミオ君と、珍しく寝る前に少しだけ話ができた。
珍しく話ができるってそもそも、ねぇ。
寝ちゃうからいつもすぐに。
先日一緒に見た、新築マンションの資料に度肝を抜かれ、振り出しに戻った二人暮らし大作戦でしたが
今月、久しぶりにお互いの休みが合う日があって、ついに恋人タミオ君のご家族にお会いできるチャンスが到来した。
妹様が働いているというパン屋さんを来訪するか
「一番先に会いたい」と言ってくれているお母様の意向を汲んでおうちにお邪魔するか
ご両親ともども大歓迎の模様で大変ありがたく嬉しい状況にかかわらず、その日が 我が母の誕生日と重なっていることもあり、タミオ君からは【うちに来てもらうのはもう少し考えるね】などと言われていた。
私は自分の家族にタミオ君を既にに会わせており、家族もタミオ君にいつも会いたがってくれている。
今回の母誕生祭についても、そうと知ったタミオ君の方から「ケーキとプレゼントを買いに行こう!ちょうどいいじゃん!」と言ってもらえて、我が家ワールドに巻き込むことに罪悪感もある私の心を開放してくれたり等した。
結局ちびっこ達の具合で都合が決まるので、詳しい予定は立てられず、当事者である母の方から「タイミングが合えば来ればいいから自由に動けばいい」と言われてしまい。
そういうことなら 夜ケーキだけ買って合流することにして、昼間はパン屋さんかおうちに行けたらいいな なんて話をタミオ君とはしていた。
両方が叶えば、とても忙しい日になりそうだ。
そんな話から、家にお邪魔することになった場合
かつての懸念事項だった お荷物炸裂恥ずかしモード は解除されたのかい、と ふいに尋ねたところ
未だにそのことがあって、個人的には家に呼びづらいというカミングアウトと共に 「やっぱり家の近くに倉庫か部屋を借りて、そこで一人で生活もできるようにしようかな」という発言が飛び出した。
まだ、その考えも残っていたのだね、恋人よ。
倉庫を借りないと片付かないほどの荷物の量も、部屋を借りた場合にどのぐらいの規模が必要なのかも、実際見てないから想像できないし
何が勿体なくて、何がお得なのか、もうわからないけど、目的が違えば部屋の探し方も変わっちゃう。
てっきり一緒に住むという計画にシフトしたもんだと思い込んでいた私は、当初一度制止された時のことを思い起こしながら考えた。
そして
という言葉を飲み込んだ。
いくつもお気に入りに登録した、二人暮らし用の物件も いまだ送れないまま私だけの携帯に眠ってる。
二人で暮らしたいと思ってるのは自分だけかもしれない という気持ちを序盤から抱いていた私は、本能的にそうすることで自分の気持ちを押し付けるようなことにならないか不安だったから。
二人で暮らすことを、彼が全く望んでいないとは思わない。
たまった物件のお気に入りも、請求したマンションの資料も、見たいとは言ってくれてるし、興味がないわけではないと思う。
家族に会わせたいと思ってくれていることも、家族の方がそれを望んでくれていることもわかる。
でもきっと、タミオ君は
私が一緒に暮らしたり、ご両親に挨拶をしたり、少し未来につながる行動を急いでいるように捉えられてしまっている様な気がしてた。
ここ数日、言い知れない不安というか
なんだか心が通じ合っていないような寂しさというか
同じ方向を向いてないというか
同じスピードで進めてないというか。
決して答えを急ぎたいわけではない、ということが ちゃんと伝わったのかどうかは、今でもわからない。
私は今後も、タミオ君と一緒にいたいと素直に思っている。
これ以上自分に合う人は他にいないだろうと思うし、タミオ君のことを受け止められる人も自分以外にいないだろうと 辛辣ながら感じている。
タミオ君とであれば、言いたいことをちゃんと言えて、受け止めてもらえる安心感もあって、お互いが相手の生活や時間や思いを尊重しながら 仲良くいられるはず。
割と本気で、そう思っている。
だからこそ
私は この先の未来を【今】決めることに迷いがない だけで
決して 未来に向けての決断を急ぎたい わけではないんだけど
女体の事情で実際にタイムリミットが迫っていることだったり
そのことで引け目を感じて、自分からは結婚を望めない と思い込んでしまっている根本的な思考回路により
タミオ君自身の気持ちをちゃんと知りたい
タミオ君の言葉でちゃんと聞きたい
という思いが強くなりすぎた。
ちゃんと愛情は伝わっているはずなのに
タミオ君の気持ちはわかっているはずなのに
言葉で聞けないと不安で
自分も言葉で伝えないと不安で
妊活の要否を至急案件で問われたことを発端に、自分でも思っている以上に余計なことを沢山、何度も、考えてしまっていたようだ。
タミオ君の人生を拘束したくない気持ちと
それでもタミオ君と離れたくないと思ってしまう気持ち
二人でいられれば幸せだと思う気持ちと
今頑張らないと後悔するかもしれないと思ってしまう気持ち
どちらも同じぐらい、同じレベルでものすごく思っていて、決められないのは私も同じなのに、その答えを恋人の気持ちに委ねてしまいたくなっていた。
今までは自分のことのように嬉しかった
私よりずっと若い友人や近所の子たちの結婚妊娠出産報告を、少しだけ喜べなくなっている自分がいた。
自分がそうなりたい、なれない、羨ましい、悔しい、という思いは変わらず湧き起らないものの
私と一緒になることで、タミオ君にはこの幸せを味わってもらうことができないんだな という、悲しい、申し訳ない気持ちで満たされる。
満たされる、という表現はおかしいか。
でもそれが一番シックリ来るぐらい、自分の心と体が悲しみと罪悪感でいっぱいになる。
よかったね、って思えても
その後になんだかとても、苦しくなる。
今日は日帰り出張で、いつもより1時間以上早く、まだ真っ暗なうちに仕事に出て行ったタミオ君は
本当に一緒に寝るためだけに昨晩我が家に来てくれた。
朝、出かける前にいつもより長いハグとともに
「なんかすごく寂しい」と言い残していった。
寂しさは伝わってしまうのかもしれない。
話し合う時間が、足りてない。
タミオ君も、本当はもっと私の気持ちがちゃんと知りたいのかもしれないな。
そう思って、ちょっとだけ長いLINEをお届けしておいた。
私の気持ちは変わらない。
二人にとって最善の策を、一緒に考えたい。
とりあえず、どうにかしなきゃならない多すぎる荷物ってのが、何がどんだけあってどうなってんのか見せてくれ。
全てはそれからだ。
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