インフルには勝ててもすれ違いは埋められない二人の話。
どこでも買えないという噂の
鎧塚さんコラボドーナツ。
バレンタインにリクエストされていたが、平日はもちろん行けず、土日はタミオ氏高熱のため私もろとも世間から隔離されており諦めていたが
高熱も37度台に下がり、どうしても日にちが変えられないらしかった車検のためにタミオ君は出動し、実家の近くのミスドで自分で買って来た。
しかもコンプリートしている。
まだインフルと診断が下される前のこととは言え、車検ついでとは言え、ミスドに寄ってくる そしてちゃんとドーナツを食べる という行動により
一層【この男は元気なのかそうじゃないのか分からない】トラップにハマった。
そして鎧塚さんのドーナツは
めちゃくちゃ美味かった。
そしてインフルと診断された医者に強制連行した際、タミオ君は携帯も財布も持たずに家を出たので
診察代と薬代をバレンタインに置き換えて頂くことで示談となった。
ロマンティックでも何でもないバレンタインのお話。
そして我々はインフルA型に勝利した。
タミオ君は熱が下がってから2日間を過ぎ、一般的に出勤可能となる日数に到達した。私も元気である。
このことは私自身の自信にも繋がった。
タミオ君がコロナにかかった時も、まだ当時は実家に住んでいたので看病はしていないけど 発症するまで一緒に過ごしていた。私は無敵である。
しかしながら『御子ちゃんは無敵だね』なんてタミオ君に言われると、キムタクばりの ちょまてよ がこぼれ出る。
私が感染しなかったのは、多大なる努力の賜物だ。
タミオ君を追いかけて空気清浄機を運び、複数台の加湿器を同時稼働させ、雑菌がわかないようにこまめに水を変えて、タミオ君が使うとこ使うとこ瞬時に次亜塩素酸水で除菌、霧吹きに入れた次亜塩素酸水も空気中にスプレーしながら歩き回り、毎日溜まってなくても洗濯を回し、ごみも毎日すべてのごみ箱をその日の分縛り上げてベランダに出した。もちろん家でもマスクは二重に装着し、外出しなくてもことあるごとに手洗いうがい、タミオ君がいない時間帯は家中の窓を開放して空気を入れ替えたし、本当はほうじ茶が好きだけど あえて常に殺菌作用のある緑茶を飲んで過ごした。
そして何より、日常生活をいかに健康的に送っているかが重要なんだと実感する。
私が一段と健康に気を遣うようになったのは、諸々の婦人科疾患による(最初は)ピルを飲み始めた3年前からだった。
血栓症予防のために適度な運動や筋トレを心掛けたり、食生活はもちろんのこと、とにかく睡眠をできるだけ長く確保するように努力している。
お酒もほとんど飲まなくなったし、その代わりにビタミン鉄分アミノ酸補給のために 巷で話題のサジーを飲み始めたりしている。
基礎体力がついたり、日頃から身体に負担をかけない生活を送ることが、一番健康維持に繋がる気がしている。もちろん上に記した努力も然り、ダブルの効果でインフルに勝利した。
元気になったタミオ君と
ともにインフルに勝利したことを喜んだ。
最後のタミフルを飲み干して、昨日は久々に一緒に寝た。
白熱こそしなかったものの、タミオ君が様子を伺っているのは分かった。応戦しようかどうか迷っている間に寝てしまったけれど。
我々は明確な開始の合図があるわけではなく
大体タミオ君がチュッチュしたり身体を撫でたりしながら私がその気かどうかを探りながら、モヤッと始まる。
そのまま私が寝ちゃうか、稀にタミオ君の方が寝ちゃうか
どこまで進むかどこで終わるかはまちまちなんだけど
合体に及ぶ際、大概『合体したい』と口に出すのは私の方で、タミオ君からそのような希望や 良いかどうかの確認を口に出されたことはない。
私は性欲というよりも合体欲(そんな言葉ないだろうけど)があるので、『一瞬でいいから合体だけよろしく』みたいな気分の時もある。一度だけそれを実際にお願いしたこともあり、本当に瞬時に終わった。
ゴールに到達したのは彼だけだったけど、合体欲なので私も精神的には満足するという なんだか言葉にできないあっけなさもあった。すごい処理感。
まぁそんなことは置いといて
たまにはタミオ君からそういう希望を聞きたいよ、という話をしてみた。
合体したいけど(時間もないし)今はしない、探り探りで始まるのも悪くないけど、タミオ君の意思で繋がりたいという気持ちを言葉にしてくれるのを待っているぜ と オアズケ してみた。いじわるよね、私。
タミオ君には自分の気持ちをできるだけ言葉にする努力をしてほしい、逆に私に臨んでいることがあるなら交換条件で努力するから伝えてほしい、私はタミオ君とたくさん話がしたい。
と、昨日も伝えたところだった。
その時にはエロイ話はしていない。ただしかし本能的な部分に語り掛けるほうが、若干の博打ではあるもののタミオ君には効くんじゃないかという 魂胆も、実はある。
『無理、できない。』とタミオ君は言った。
本気なら もう一緒にはやっていけないから
私は(家を)出ていく と宣言しておいた。
慌てて冗談だと訂正されたけど
私はまじめに話してんだ、冗談が聞きたいわけじゃない。
私はタミオ君みたいに荷物が多くないし、自分で買った家電も少ないし、家賃も払っていない。
思い立ったら一日で消滅できるからな、って伝えたら
『御子ちゃんは本当にやりそうだし、いつかそうなっちゃうんじゃないかっていつも考えてる。』と言ってた。
努力しない のは冗談だけど
本当は言わずにわかってもらえるのが理想らしい。
かまってちゃんな女子みたいなこと言うな と突っ込んだけど
御子ちゃんならわかってくれる、一緒にいればわかるようになる、と思っているらしかった。
『ちゃんと話ができる状態で一緒にいれば その積み重ねで少しずつわかるようにはなるかもしれないけど、何も読み取れない状態でどんなに一緒にいたって わかるようにはならないよ。エスパーじゃないんだから。』
私はその日常を積み重ねたくて、いろんなことをタミオ君に伝えてる。
いつか爆発して突然家出したりする予想も 割と明確にできてしまうからこそ、ため込まないようにちゃんと伝えるようにしてる。
家事をこなすことだけじゃなくて
気持ちを確認しあう行為や、わかりあおうとする時間を作ることも、私だけの役目になっているのは変えたいな。
*****
今朝、いつものようにタミオ君が出勤する時間に間に合うように、お弁当をあっためて水筒にお茶を入れて渡す。
『今日は快気祝いに美味しいほうじ茶入れたよ』
と言った私に
タミオ君は『うん』とだけ答えた。
『うんじゃなくて、ありがと でしょ。』って、その時は笑いながら伝えたけど タミオ君を見送ってからジワジワと考えが巡って
って、ひらめきのように思った。
タミオ君が私より1時間以上早く出る時はまだしも
30分以内の時間差しかない場合、タミオ君の世話を焼いていると自分の用意が間に合わないことがある。
今日もそうだった。
まだインフルの余韻を引きずっていたから、消毒も洗濯もしてから出ようと思うと
気付けばここ2日間、タミオ君を送り出すこととその後の感染対策で時間に追われ、ノーメイクで出勤している。
昔はこまめに感謝の気持ちを述べてくれたタミオ君も、最近はいろんなことが当たり前になっていて、まともな会話ができなかっただけじゃなく 感謝の気持ちを伝えられていないことに気が付いた。
感謝されたくて世話を焼いてるわけでも
家事をしたくないわけでもないけれど
当たり前のように世話焼きおばさんになっている自分と、それに甘んじているタミオ君に 急に嫌気が差しちゃった。
今朝はイイお茶入れてよかったな。
帰ってきてから話すこともできたけど
話して忘れちゃうより形に残そうと思って
会社に着いてからLINEした。
そうか~
やっぱり伝わってないな~
自分でやれと言ってるわけじゃないのにな~
もちろんやってくれればありがたいし楽にはなるけど、そういうことを言ってるわけじゃないんだけどな~
少しでも二人の時間を大事にしたくて
自分ができることをしてる こと
お互いを大切に想う気持ち、感謝の気持ちを忘れないでいたい というだけなのに
どうやったら伝わるんだろうな。
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