【エッセイ】鹿児島、黒文化を本気で押し通す新名物を考える
こんにちは!
SHUHEIです!今回は鹿児島を旅して伝統の黒文化を本気で押し通す新名物を考えるマーケティングエッセイを書きました
それではどうぞ。
そもそも黒くなくない?
鹿児島に降り立つと、これでもかと「黒」を推してくる看板が目に入る。
黒豚、黒牛、黒薩摩鶏、黒麹焼酎。これだけ黒を押してくる地域、他にない。すごい。だけど……。
「いや、黒くなくない?」
黒豚はピンクだし、黒牛は普通に茶色い。黒麹焼酎なんて透明だし、黒薩摩鶏も全然黒くない。
黒の名前だけ借りて、本物の黒さは何一つ持っていないじゃないか。
これで「鹿児島=黒」と言われても、観光客にはピンとこない。だったら、食べ物そのものを黒くして、鹿児島の黒文化を視覚的に叩き込むべきだ。
そんな怒りとも情熱ともつかない感情を抱え、僕は鹿児島の街を歩き始めた。
黒いスイーツ――「甘いんだよ!」と見た目で驚かせる
スイーツの世界はインスタ映えが命。見た目のインパクトが強ければ、味なんて二の次だ。
(もちろん美味しい方がいいけどね)
鹿児島の黒糖やさつまいもを使えば、視覚的にも味覚的にも黒いスイーツを作れるはずだ。
1. 黒バウム「薩摩クロノ」
名前からして少し高級感を出したい。
黒糖と竹炭を練り込んで真っ黒に仕上げたバウムクーヘンで、断面の層が美しい。
「黒いけど優しい味わい」とか言っておけば、観光客が勝手に「鹿児島の歴史を感じる味」と思い込んでくれる。
2. 黒ジェラート「黒潮」
竹炭、黒ゴマ、黒糖をベースに作った真っ黒なジェラート。
「食べる前は驚き、食べた後は癒される」というコピーを添えれば、インスタ中毒の観光客がこぞって買いに来る。
真っ黒なアイスに目を輝かせる観光客が目に浮かぶ。
3. 黒プリン「サツマノワール」
紫芋に竹炭を混ぜ込んで真っ黒に仕上げたプリンに、黒蜜ソースをたっぷりかける。
名前だけは少しおしゃれにして、「黒を食べる贅沢」を演出する。
観光客は「プリンが黒いとか、もう意味わかんないけど美味しい!」と言いながら写真を撮るだろう。
黒いラーメン――麺だけ黒くする美学
鹿児島ラーメンは豚骨スープが特徴だが、スープまで黒くすると「見た目で食欲が失せる」という危険性がある。
だから、スープはそのままで麺を黒くするのが正解だ。
1. 黒麺豚骨ラーメン「クロメン」
竹炭を練り込んだ真っ黒な麺が白い豚骨スープに浮かぶビジュアルは圧巻。
「鹿児島に行ったら黒い麺を食べないと始まらない」と観光客に思わせるのが狙いだ。
味は普通のラーメンでも、見た目で圧倒的な差別化が図れる。
2. 桜島溶岩ラーメン
黒麺を使い、さらにトッピングに赤い辛味噌や唐辛子を添えて「火山」をイメージした一杯。
「辛さで舌も溶岩みたいに燃えるラーメン」とか言っておけば、観光客は勝手にありがたがる。
黒いカレー――「黒」の真骨頂
カレーは素材が自由自在にアレンジできる料理だ。
鹿児島の黒文化を詰め込んだカレーを作れば、観光客は見た目のインパクトにやられ、味の良さでリピートする。
1. 黒豚カレー
竹炭とイカスミで真っ黒に仕上げたルーに、鹿児島名物の黒豚をゴロゴロ入れる。
トッピングには焼いた黒豚バラ肉をどんと乗せ、見た目の豪華さもアップ。
「黒豚の旨味が黒いルーに染み込んだ一皿」というコピーで、観光客の食欲をそそる。
2. 桜島溶岩カレー
ご飯を山型に盛り付け、その周りに黒いルーを流して桜島を再現。
さらに、赤唐辛子を散らして「噴火」を表現するのもポイントだ。
食べるたびに「辛っ!黒っ!」と叫ばせる一皿に仕上げたい。
黒いしゃぶしゃぶ――鹿児島の黒を極める体験
しゃぶしゃぶは鹿児島の特産を全面に押し出せる料理だ。黒豚や黒薩摩鶏を黒いスープで食べるしゃぶしゃぶなら、見た目のインパクトと味の良さを両立できる。
1. 黒豚の黒スープしゃぶしゃぶ
スープに黒ゴマとイカスミを加えて真っ黒に仕上げ、黒豚をしゃぶしゃぶする。
肉のピンクとスープの黒が美しいコントラストを作り、食べるたびに鹿児島の黒文化を感じさせる。
2. 黒薩摩鶏の黒酢しゃぶしゃぶ
黒薩摩鶏を黒酢を使ったスープでしゃぶしゃぶするスタイル。
さっぱりとした味わいで「ヘルシーな黒文化」を演出する。
締めに黒スープで雑炊を作れば、最後の一滴まで楽しんでもらえる。
鹿児島は「黒」を本気でやれば化ける
鹿児島の黒文化は、名前だけで終わらせるにはもったいない。
黒いスイーツ、黒いラーメン、黒いカレー、黒いしゃぶしゃぶ――これらを観光の中心に据えれば、「鹿児島=黒」のイメージは全国区になる。
鹿児島を歩きながら、僕は「黒」が持つ力の大きさを改めて感じた。
ただ一つだけ心配なことがある。これだけ黒い食べ物を食べたら、観光客全員の舌も歯も黒くなってしまうんじゃないか?
まあ、それも鹿児島の思い出ってことで良いだろう。
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