村上隆が語る宮崎駿より高畑勲の方が天才である理由

2024年8月31日 14:58

こんにちは！SHU HEIです！
今回は2024年8月26日のリハックより

現代アートの巨匠、村上隆さんがアニメーション界の伝説的な二人、

宮崎駿さんと高畑勲さんについて語ったエピソードを紹介します。二人の創作活動に対する深い洞察を与えてくれます。

宮崎駿が高畑勲に抱いた尊敬

宮崎駿さんは、高畑勲さんに対して非常に深い尊敬の念を抱いていました。宮崎さん自身は、絵を描くことによってアニメーションを表現する能力に優れていましたが、高畑さんは絵を描くことができなかったにもかかわらず、強いビジョンを宮崎さんに提示することができました。この点が、宮崎さんにとって非常に衝撃的であり、高畑さんの才能を際立たせるものでした。

高畑勲のビジョンと宮崎駿の咀嚼

村上隆さんによれば、宮崎さんは高畑さんのビジョンを理解し、自分の才能を通じてそれを作品に反映させた結果、高畑さんの持つ表現力がさらに鮮明に浮かび上がりました。宮崎さんにとって、高畑さんが絵を描けないにもかかわらず、なぜこれほどまでに明確なビジョンを提示できたのかという点が「最大の謎」だったといいます。この謎が、宮崎さんにとって高畑さんを特別な存在にしていたのでしょう。

このエピソードは、二人のクリエイティブな関係性と互いに対する尊敬の念がどれほど強かったかを物語っています。

村上隆が目指す「現代アート界の高畑勲」

さらに、この話は村上隆さん自身のアートへの姿勢とも重なります。村上さんは、現代アートの世界で自身の作品が持つ意味やコンセプトを語り、弟子たちにその作品を制作させるスタイルを取っています。この意味では、村上隆さんは宮崎駿さんというよりも、むしろ現代アート界の高畑勲を目指していると言えるかもしれません。

クリエイティブなビジョンの重要性

高畑勲さんがアニメーションのビジョンを宮崎駿さんに提示し、彼を通してそれを実現したように、村上隆さんもまた、自身のビジョンを弟子たちに提示し、彼らを通じて作品を生み出しているのです。このようなアプローチは、単なる技術や表現力だけでなく、クリエイティブなビジョンやコンセプトがいかに重要であるかを示しています。

村上隆さんが目指す「現代アート界の高畑勲」という立場は、まさにビジョンを共有し、それを他者を通じて具現化するという、非常に高度なクリエイティブプロセスを象徴しているのです。

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