わたしのこと 6｜新橋で開業を決心！

わたしの生まれ育った街は、
サラリーマンの聖地といわれる東京都港区新橋というところです。
駅前のSLとTVのインタビューで有名なところなので
このあたりが出身というと
「どこに家があるの？」とよく言われました。
駅から1分、烏森神社の真裏の路地、
自宅はビルの3Fにあり、下は飲食店が入っている･･･という
子どもが育つにはあまり適していない環境だったかも知れませんが
わたしはこの街が好きでした。

私が小学生の頃
「なにもしないより、した方がいい」という
祖母のススメで、母は自宅のビルの2階の一角で
一時期スナックを開業していました。
小さなお店でしたが、時代も時代で大繁盛。
「お客様は銀行の偉い人たちなのに
家で食べてるご飯と同じものが食べたいと言うから
それを出していたから楽だったわ。
良かったのかなーと思ってたけど」と
母は当時の話をしていました。
たしかに母はとても料理が上手だったので
当時の戦うサラリーマンの
癒やしになっていたんだろうなと思います。
数年ですっぱりお店を辞めた後は、
自宅が上にあることを知っている
サラリーマンのおじさまがたちが
何人も「お店辞めちゃったんですか？」と
ピンポンしに来る様子をみて
惜しまれる店だったんだなと思った記憶があります。

なぜその場所の話をしたかというと
その場所が空いたから、ということで
「そこで店をやりなさい。やらないなら家を出ていきなさい」
とある日突然岩言われたことがきっかけで
私の人生が大きく動くことになったからです。

「え？絶対無理なんだけど･･･」
それが一番最初の私のつぶやいた言葉でした。

→　次回、　開業準備・睡眠2時間生活　へ続く

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