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老舗酒類食品卸売商社の秋田屋が、僅か1年で海外事業を進化させられた理由。

株式会社 秋田屋:会社情報

安政2年(1855年)創業。
本社のある愛知県を含む東海4県を地盤に酒類・食品卸をメインとする事業を展開。
高品質且つ希少性の高い、厳選した商品ラインナップに競争力を持つ。
その長い業歴から、全国にお得意先を抱え、それぞれと強固な関係を構築
している。
設立: 1855年
売上: 237億円(令和1年度7月期)
従業員数: 331名

株式会社 秋田屋


株式会社 秋田屋は、安政2年(1855年)創業。
2020年9月、浅野純史氏 (現会長)より引き継ぎ、長男の浅野弘義氏が代表取締役社長に就任。

秋田屋は、本社のある愛知県を含む東海4県を地盤に酒類・食品卸をメインとする事業を展開。
高品質且つ希少性の高い、厳選した商品ラインナップに競争力を持つ。

その長い業歴から、全国にお得意先を抱え、それぞれと強固な関係を構築している。
秋田屋は、エリア毎の特性を理解し、地域特性にマッチした商品の戦略や、顧客のニーズを幅広く網羅出来るような強い商品力を持つことで、他社との差別化を図ってきた。

「我々と信頼関係を築き、特約制度を結んでいるメーカーさんの商品を、我々にしか出来ない売り方で販売している」と、浅野社長は説明する。

近年では輸出や小売・外食市場などの新規事業も多角的に展開しており、グループ全体で250億円の売り上げを誇る。
お客様とメーカーをつなぐ中間流通業として、多様化する市場ニーズに対応できるよう取り組みを行っているが、今後は卸売を主軸としつつも、更なる事業部門拡大も視野に入れ、相乗効果を狙っていく方針。

地域性、商品力、そして10代続くファミリービジネスそのものが秋田屋ならではの強みであると、浅野社長は語る。


新規事業、グローバル進出へ


「日本国内、地域経済の市場が縮小していく一方で、海外における日本食の認知度は拡大している。」

以前よりそう確信していた浅野社長は、「秋田屋の唯一無二の商品を世界に広く届けていきたい」と思い立ち、2016年に海外事業への進出を決意。
かねてから取引があった、中国国際空港セントレアの免税店の調子が良かったこともあり、大きな可能性を感じていたという。

しかし、0から立ち上げた海外事業は、前途多難だった。
秋田屋が直面したのは、“圧倒的なノウハウの不足”という大きな課題であった。

アジアの大手ECサイトへの商品掲載や、協力機関からのサポートを得ながら事業の拡大を図るも、2020年までの取引実績は、4年で僅か数社。
交渉で必要となる言語を操れる人材が居なかったことに加え、ECサイトというプラットフォームの中では、バイヤーの新規開拓に限界があったことも原因の一つであった。

FBマネジメントからの提案


FBマネジメントから「何かお困りごとはないですか?」とアプローチがあったのは、海外事業で大きな課題感を抱えていた、まさにその時だった。

コロナ禍という未曽有の環境下において、今後さらに秋田屋の得意分野については強化していきたい一方で、不得意分野についてはそこを補完していくために、多方面からパートナーを探していく必要がある、と浅野氏は考えていた。 そこで、FBマネジメントからの提案に託してみたい!と感じたという。

「課題が解決できるのであれば、直ぐにでも支援して欲しい。」
そんな浅野氏の申し出を受けて、FBマネジメントは“自社で抱える自慢のグローバル人材を活かした新規バイヤー開拓”を秋田屋にコミットメントしたのである。

新規取引先10社を、わずか1年で得られた理由


FBマネジメントとの連携から1年で、秋田屋が得た成果は大きく2つあったという。
1つ目は、自社内にグローバル事業部が発足したことである。
地域密着型の企業として長年事業を続けてきた秋田屋にとって、海外事業の本格始動というのは、大きなチャレンジだった。
しかし、FBマネジメントとタッグを組んだことによって、大手を振って、海外事業の舵取りをしていくことが出来るようになったのだ。

そしてもう2つ目は、FBマネジメントのグローバル人材の活躍による海外事業の成果が大きかったことである。
言語や海外交渉に強い人材の力を借りる、という決断をしたことによって、多数のバイヤーに対して新規のアプローチが実現したのだ。

FBMとの取引を開始して、僅か1年の内に、香港・中国・ASEAN地域において、10社との新規契約を結ぶに至ったというのは、大きな成果だった。

FBマネジメントの抱えるグローバル人材の溌剌とした、勢いのある仕事ぶりを間近で見ている中で、秋田屋では自社内でも外国人を採用するという新たなチャレンジをした。
秋田屋で採用した外国人社員にもFBマネジメントのグローバル人材のような活躍を期待しているという。

まだまだ広がる、浅野社長の展望


安政2年から東海4県を地盤に卸売の道を究めてきた、“酒の伝道師” 秋田屋の新しい柱となった海外事業。

「次は、欧米にも出ていきたい。欧米には、まだまだチャレンジ出来そうなマーケットがある。」
と、現在既に取引のあるASEANやアジア地域に加え、更なる販売エリア拡大にかかるアプローチも積極的に行っていきたいと、浅野社長は今後の展望を語る。

2021年8月には、さらに新たな事業へと乗り出した。
秋田屋の海外事業における一連の苦悩と成功体験を元に、日本の中小企業にも広く専門性の高いノウハウを伝播していきたいという思いから、Akitaya Global Management(以下、AGM)*を発足したのである。

AGMでは海外展開を主導する人材を複数抱えているため、お客様の海外進出時の販売先開拓を中心とした、専門性の高い支援を行うことが可能。外販のプロフェッショナル集団であり、自らも海外事業に悩んだ経験を持つ秋田屋だからこそ提供できる、付加価値の高いサービスだ。

FBマネジメントとの連携を経て、「AGMで抱えるお客様のためにも、そして秋田屋のためにも、世界的なネットワークを作っていきたい。そのための人材だったり、新規のバイヤー開拓のノウハウなど、今後のFBマネジメントの支援に大いに期待している。」と浅野社長は語る。


*食料品外販のノウハウを持った日本人と、日本食や日本文化を海外に展開するビジネスの経験が豊富な外国人で構成された、グローバル支援のプロフェッショナルチーム。
最適なモデルの見極めからリリースまでをワンストップで実働支援する。

【ご紹介企業様】
会社名 : 株式会社 秋田屋
代表者 : 代表取締役社長 浅野弘義
所在地 : 〒461-0017 愛知県名古屋市東区東外堀町60番地
設立  : 1855年
売上  : 237億円(令和1年度7月期)
従業員数: 331名
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