【AoE2:DE】新文明と超大型アプデ51737 パッチノート 【和訳と感想】
DLC第2弾、公爵たちの夜明けがリリースされ、新文明2つとアップデート51737によるバランス調整が来たので、今回はその内容を見ていきたいと思います。
毎度のことですが今回の記事も誤解誤訳の可能性があります。のちに追記修正するかもしれません。
また現段階では詳しい検証ができておらず、細かい性能は出せていません。ご了承ください。
パッチノート原文:
Age of Empires II: Definitive Edition — Update 51737
では早速見ていきましょう。
・ポーランド
まだ詳しい数値は分かっていませんが、なかなか強力そうなボーナスが揃っています。
町の人自動回復はおそらく微々たる量でしょうが、猪引きした町の人が敵の斥候に狩られることがなくなると思えば、ありがたさそうです。
粉ひき所の代替ユニット、フォルワルクは木材コスト125ですが、「新しく建造した近くの畑から即座に食料の 10% を集める。人口 5 をもたらす。果実の木や他の食料源の近くに建造すると、食料をより短時間で集められる。」と機能がてんこ盛りです。"近くの畑"がどの範囲かはわかりませんが、馬鍬まで入れた畑8枚からは300の食糧が手に入る計算です。
石採掘の金ボーナスは城主の城建造と騎士を両立するのに役立ちそうです。
斥候系の対射手+1もなかなか有用でしょう。チームボーナスなので、もしかしたら必須ピックになるかもしれません。
オブヒは「戦っている相手の防具を損傷させることができる。」とあるので、攻撃することで近接防御、遠距離防御をなくすことができるのかもしれません。コスト75でHP80, 攻撃8, 防御2/2と歩兵としては破格の性能を持っていますが、騎士が強そうなので、あまり出番はないかもしれません。
ウィングドハサーはリトアニアも使える強化版ハサーです。ハサーは研究コスト500F, 600GでHP75, 攻撃7, 防御0/2、それに対してWハサーは研究コスト600F, 800GでHP80 攻撃9,防御1/2ですので、コストに対して効果は高く見えます。ポーランドは騎士が安い関係上、騎士鎧3がありませんが、射手+1やユニテクあるため、十分使う価値はありそうです。
シュラフタの特権は、昔ブルゴーニュに実装予定だったものと似たような効果を持っています。500F, 300Gとなかなか城主に研究するのは難しそうですが、割引額が高いのですぐに元を取ることができます。30Gで騎士が作れるようになるのは間違いなく強いのですが、近衛騎士、鎧3を持っていません。
レヒトの遺産は兵站学の斥候系バージョンという事でしょう。近衛騎士が無い関係上、Wハサーを使いたくなるところでもあるので、まだ詳しい効果は検証できていませんが、その研究コストに見合った効果を発揮してくれることでしょう。
総評:
カタログスペックだけですが、ざっくり第一印象を書いておきます。
捨てボーナスが無いだけで強い印象を受けますし、その内容もなかなか良さそうです。
序盤や領主のボーナスはそこまで強そうではなく、おそらく城が建つ城主中盤あたりから力を伸ばしていくような文明だとは思いますが、粉ひき所の強化はあらゆるマップで序盤を支える強力なボーナスです。フォルワルクをどこまで活かせるかで全く違った評価になってきそうです。
まだ騎兵文明を増やすのかという感じですが、他の最近登場した騎兵文明と比べても使いやすそうな印象を受けます。
・ボヘミア
こちらも城主から力を出し始める文明です。ボーナスの数が5つと多めです。
鉄工所が50W、神殿が75W、学問所が100Wというのは大きな割引額です。それぞれ一軒は確実に建てるので300Wです。効果の発動は遅れますが、回収施設をちょっと積極的に建てた日本と同等の割引額を得ることができます。鉄工所と学問所がすぐに建つというのは軍事面で大きなアドバンテージとなることでしょう。
砲撃手を城主から使いたいと思ったことがある人はおそらくいないとは思いますが、前回、今回のバランス調整で砲撃手自体が上方修正されています。イェニチェリを見ていれば確かに強そうですし、砲撃手は強化がいらないユニットなので、もしかしたら騎士に対して暴れるかもしれません。砲撃手を使わないにしても、射手は攻撃力+1の効果が大きいので、学問所が安い事ですし、化学は早くから研究してよさそうです。
槍系の強化は確定数が変わるため、存在感を増しそうです。
篤信と神聖の町の人適用は、城主以降の防衛力を一気にあげそうです。特に移動速度アップは経済力が目に見えて違ってくるはずなので、積極的に狙いに行きましょう。
採掘所のテクノロジー自動研究は割り当て人数を1,2人減らしても良い事になるので、大きなボーナスです。なおマリが持っていたボーナスはより有用な、金鉱の金保有量+30%に変更になりました。
市場速度アップも強力です。帝王中盤の交易路が一気に整うことでしょう。スペインやイタリアのように即効性があるようなボーナスではありませんが、荒らされても復活が早いという効果を実感できることでしょう。チームボーナスである点もありがたいです。
戦闘馬車の詳しい効果は、「戦闘馬車の背後にいるユニットに対する射撃ダメージ -50%」となっています。砲撃手や射手とセットで使うことを想定されているのでしょう。投石機は近接扱いですし、前線ユニットから狙うことが多いので、この効果が有効に働くかは分かりません。もしかしたら戦闘馬車+砲撃手で射手部隊と戦うことを想定しているのかもしれません。
ホーフニツェはアップグレードコスト950F, 750Gで出せる大砲の上位ユニットです。大砲はHP80, 攻撃40, 防御2/5、ホーフニツェはHP90, 攻撃55 防御2/6となっています。射程は変わっていませんが、おそらくそれぞれボーナスダメージもアップしていることでしょう。ボーナスがどれだけアップしているかは分かりませんが、攻撃力だけ見ればブルゴーニュの大砲以上の性能です。破城投石よりは安くエチオピアのユニテクよりは高い、大砲合戦に勝てそうと考えると、ぎりぎり研究してもいいかなという印象ですが、どうなるかはわかりません。
ワゴンブルク戦術は戦闘馬車を使うための研究なのでしょうが、火薬ユニットは遅いユニットばかりなので、砲撃手を使うにしてもありがたいと思います。砲撃手の移動速度は射手と同じ0.96で、この技術が入ると1.10、羽弓は1.2なのであそこまでのスピード感は得られないにしても、散兵からは容易に逃げることができます。大砲にしても、大砲同士の撃ち合いや遠投の弾を避けたりと、様々な恩恵があることでしょう。
フス派の改革は帝王で無限に聖職者を使えるようになる技術です。すべての神殿技術が揃っているので、対大砲、対投石にかなり強くなります。研究コストがやたら高いのが悩みどころですが、神殿技術の金消費を思えば、妥当と言えそうです。
総評:
序盤ボーナスが無い文明がどこまでやれるか分かりませんが、領主中盤以降じわじわ力をつけ、後半爆発するような文明になりそうです。騎馬系技術が軒並み研究できないので、荒らしたりして敵陣を突破すると言うよりは、柔軟に戦線を動かして負けない戦いをして力を溜めていく必要があるでしょう。槍大砲に特化したような、珍しい文明でもあります。ポーランドもそうですが、かなりEWモードを意識したようなデザインに見えます。
・バランス調整
ステップランサーは長らく産廃状態が続いています。私の個人的な感想ですが、ステップランサーの使いづらさはユニットサイズにあると思うので、これでどれだけ変わるかは分かりません。
砲撃手の強化はあらゆる火薬文明が嬉しいと思います。弾速上昇は射手の弾速が7なので、それより早く直線であれば相当避けづらくなることでしょう。特に今回の新文明ボヘミアは城主から運用できるということで、マイクロを織り交ぜての戦いが起こるはずです。今までの砲撃手の使用感とはだいぶ変わってきているはずなので、一度重点的に使って慣れる必要があるかもしれません。
ハウダーはその昔AOE2がまだHDだったころ、強すぎたために弱体化をくらった技術です。コストは高いままですがそれが戻ってきたということになります。
地味な強化ですが、自動でない方が不思議だったのでようやくと言った感じです。
輪作まで研究しないと+45を超せないため弱体化です。
色んな調整が続けられているクマンですが、驚異的なバフが来ました。日本の標準的な木材ボーナスと同等です。これで領主で普通に斥候戦術をするにしても、2TC戦術を取るにしても、かなりスムーズになることでしょう。城主終盤以降の弓騎兵や騎兵の大量生産も強力に支えるボーナスです。
Wハサーはハサーより攻撃力が2高いので、これはWハサー用の調整と言ったところでしょうか。ただ、近衛騎士の性能が落ちたのは痛そうです。レイティス+ウィングドハサーで戦っていく、よりユニークな文明になりました。
地味だった金の採掘自動が削除され、保有量アップになりました。マヤが+15%なので、金のみとはいえ一番重要な資源なので強力です。マリの軍隊はお金がかかるので、継戦能力の上昇は嬉しい限りです。
がらりと変わりました。上から、ドンジョンが建てやすくなった、移住がしやすくなった、終盤の金が苦しくなった、馬鎧4を持った重騎士誕生、という事になります。
輸送船が無料で1つ貰えるというのは、島系マップでかなり重宝されるでしょう。もしかしたら必須ピックになるかもしれません。
ホーバークについてですが、シチリアは近衛騎士とハサー以外の騎馬技術をすべて持っています。近衛騎士の実質的な研究効果は、HP+40、攻撃+2、防御+0/+1、攻撃速度-0.1なので、ホーバークはそれと遜色ない効果と言えます。コストも500F 400Gと研究しやすくなっているので、シチリアの終盤はホーバーク重騎士を目指すこととなるでしょう。
・そのほかの変更点(抜粋)
UI: 複数の弾を発射するユニットの攻撃力表示は、副次弾のものまで含めるようになった。
シチリア: 第一回十字軍によって生産されたサージェントは、攻撃態勢設定を切っている場合、攻撃態勢で生産されることはなくなった。
キャンペーン: 既存のキャンペーンを新文明に対応させた(例: チンギスハーン5話 ポーランド人→ポーランド等)
マップ調整: アマゾン、アラビア※、アリーナ、ローランド、移民
AI: 騎兵が槍兵に対して退却する可能性が高くなった(難易度過大)など、AIが賢くなった
・アラビアのマップ生成ルール変更
※特にアラビアの仕様変更の影響が大きそうなので、一応すべて書き出しておきます。対人戦をやる人はシングルで慣れた方が良さそうです。
・まとめ
今回は以上となります。
なんとなくですが、新文明まで含めて、全体的にEWモードを意識した作りになっているような気がします。だいぶゲーム感が変わるのではないかと言う気もしているので、是非早く慣れていきたいところです。
おそらくですが、新文明は今後調整が続いていくことでしょう。そちらも注意して見ていきたいところです。
なお、MODの更新についてですが、現在MODに関するバグがあるという情報もあるので、HOTFIX後になるかもしれません。思った以上に濃い内容だったので、動画は少し遅れそうです。また、誤字脱字、誤訳誤情報の指摘もお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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