見出し画像

ハングルと注音符號は似ている

中国語を音で入力する方法として拼音と注音符號があり、台湾では主に注音が使われています。
私自身は最初に中国語を習った時に拼音で教わったのでしばらくは拼音を使っていましたが、台湾人があまり拼音を使わないということと、注音で入力する時には四声も入れる必要があるので勉強に役立つと思って途中から注音を使い始めました。

その後台湾に来て実際に暮らしていく上で拼音しかできなくても基本的に困ることはなさそうですが、台湾人は拼音を使う人が少ないので、他の人の携帯やパソコンで文字を打つ時や、逆に他の人が私のものを使う時など、やはり注音ができてよかったと思う事もそれなりにあります。

記号のようだし、似ているものもたくさんあるので、最初は覚えることに苦労した注音ですが、慣れた今となっては韓国語のハングルと同じような考え方だったのだな、と思うようになりました。

注音は子音と母音の記号で漢字という文字を呼び出すのに対し、ハングルは子音と母音の記号自体で字を作り上げます。
出来上がりは全く違って見えますが、音を子音と母音に分け、それぞれを記号で表記し、それを組み合わせることで必要な文字を作るという点で基本的な考え方は同じであると言えます。
注音もハングルも複数の母音を組み合わせる場合もあるのでますます似ているなと感じます。

台湾に住んでいる外国人でも日常的に注音を使っている人は多くないので、注音を使っていると言うと大体の台湾人は驚くし、覚えるの難しいでしょ?と言われます。
でも、私は上記のような考えを持っているのでハングルか注音のどちらかができるならもう一方を覚えるのもそんなに難しくはないよ、と言うと韓国語の学習経験がある台湾人にはなるほどね、と納得してもらえます。

中国語の入力方法としては他にも主に香港で使われている倉頡があり、私自身も数年前から興味があり、アプリなども活用しつつ練習をしています。
こちらは音で入力するのではなく、漢字をいくつかのパーツに分解してパーツを組み合わせて文字を呼び出すような仕組みです。

文字を音で入力する注音と、文字を見た目で入力する倉頡の両方ができれば、読めるけど書けない文字、書けるけど読めない文字のどちらも入力できて無敵だと思っていますが、普段入力する時には慣れている注音が早いので倉頡の学習はなかなか進んでいないのが現実です。

日本語だけを使っていた時にはキーボードはアルファベットの配列しか使っていませんでしたが、他の言語に触れることによって違った配列も覚えられるというのはとても楽しいですね。
でも、たまに頭の中で混乱してハングルと注音の母音の位置を間違えてタイピングしてしまうこともありますが…

いいなと思ったら応援しよう!