聴覚過敏で普通に生活できない話。

夏が終わらない、もう9月も半ばに入ろうとしているのに。
夏が終わらないということは大気が不安定な状態も終わらない。
私は今日も『イヤーマフ+ノイキャンイヤホン+アルプラゾラム1錠』という鉄壁の布陣で雷と闘っている。籠城戦だ。

そろそろふざけるのも大概にして欲しい。
この怒りはどこへぶつければいいのか。
擬人化されて生まれた時から散々いじられている令和ちゃんか。
はたまた、ここまでの異常気象を招くまで暴走し続けた人間たちか。


私だって、他の人と感覚が同じならこんな苦労をすること無かった。
雷が落ちても「えぇー!びっくりー!w」とか「光った!すげー!」とか、のんきなことを言っていられるほどの感覚だったらどれほど幸せだっただろうか。
少なくとも今より就職には困っていなかっただろうなと思う。

先日、障害者手帳が交付された。
もちろん他にもうつとか発達障害とか色々あるのだが、診断書に特筆されていた中に感覚過敏(聴覚過敏)によって生活がままならない状況であるというのがあった。
本当に大袈裟でなくままならないのだ。
仕事が決まらないのだから。
雷が鳴っている時、少しでも聞こえたらもうパニックでどうしようもない。
今日しているみたいな、イヤホンとイヤーマフなど絶対に聞こえないと言えるほどの防音対策をしなければ何も出来ないのだ。
まぁ、してても光が見えるとパニックになるから実際は対策しても何も出来なくて布団を被ってnote書いてるんだけど。
とにかく、雷が鳴っている間の私は一切何にも手をつけることが出来ず使い物にならないのである。雷さえならなければ仕事が出来たとしても、雇うには相当の勇気と覚悟がいると思う。

雷と言っても、テレビのニュースで映像を見るのは大丈夫。音量が調整出来るし。
映像であればドキッとする程度で、そこまでの恐怖の対象では無い。
しかし、アトラクションの演出などは無理である。
具体例で上げるとディズニーシーの『センター・オブ・ジ・アース』というアトラクションの中で雷が鳴るシーンがある。
そこでは耳を塞いでいないと耐えられない、普通に雷が鳴っている状況に置かれているのと変わらないと私は判断している。

困っている。
この先も仕事が出来ないと、ますます生活が出来ない。
しかし、今の私の雷対策で仕事をさせてもらえるところがあるのだろうか。
雷も聞こえないが他の音、つまり人の声も聞こえないので本当に詰んでいる。
人との会話程度の音量なら問題なく聞こえて、雷のような大音量は小さく聞こえるような魔法の耳栓があれば良いのに。

私は一体この先どうなるのだろう。
どうしようもないまま生きていかなければならないのだろうか。
普通の人間になりたかった。(了)

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