コロナ禍でのマタニティライフについてとハイリスク妊娠の話をつらつらと書く②
①から続きまして、ハイリスク妊娠である前置胎盤の話をば…。
いつぐらいだったかな、結構早めの段階で産院の先生に胎盤が低めの位置に付いてるねーとは言われてたわたし。
ただ、妊娠週数が経過するうちに胎盤って上がってくるからあんまり気にしないでね〜って明るく言われたので、ほんとに気にせず、あ、そっすか。ぐらいの感じでいたんですが、、。
で、4月なかばの妊婦検診で、ほんとなんの前振りもなく『胎盤低い位置にあるし、たぶん前置胎盤やわ。ここでは帝王切開できないから総合病院紹介するね』とサラリと言い渡されまして。
えっ?????
帝王切開なんや?え、それもう決まった??
しかも病院変わるの???
心の準備ゼロだったので呆然としてしまった。
当初の、するっと安産!!の意気込みから一転。そして、この頃はコロナのなんやかんやでかなりメンタル弱ってて、受け止めきれず、診察室を出てから家に帰るまで、ずーっと泣いてました。
泣きながら、トボトボと歩いて帰ったん忘れられない。。
前置胎盤については、簡単に先生説明してくれたんやけど、ほとんど覚えておらず。。(今日はエコーで赤ちゃんの顔見れるかな〜るんるんっぐらいの気持ちで行ってるからね、切り替えれないよね)
家帰ってからシクシクしつつ、そもそも前置胎盤何よって調べたらこれもまた驚愕。
日本産科婦人科学会サイトより引用
胎盤が正常より低い位置(膣に近い側)に付着してしまい、そのために胎盤が子宮の出口(内子宮口)の一部/全部を覆っている状態を「前置胎盤」といいます。全分娩のおおよそ1%弱を占めています。
子宮の出口に近いとどうなるかというと、
胎盤→赤ちゃんの順に下から出てしまうと、胎盤が出る時に大出血してしまい、また、胎盤が出た時点で赤ちゃんは「胎盤からの栄養が途切れ」「自分はまだ子宮内にいるから呼吸もできず」という状態になってしまいます。
あぶない…。
さらに『癒着胎盤』の確率も高いらしく、
前置癒着胎盤では多くの場合、子宮全摘出(子宮を全部取ってしまう)が必要です。赤ちゃんを帝王切開で出してから、そのまま子宮を取ることが多いです。
子宮全摘…!!!!
で、締めくくりはこれです。
少しだけ、「聞きたくないかもしれないお話」をします。先進国で万全体制で手術が行われた場合でも、「帝王切開時子宮摘出」のあるパーセントで母体生命が失われることが世界統計で示されています。
他のサイトでも見かけたけど、お産での死亡原因1位が前置胎盤であるという話も見かけました。
いろいろ知らないことがあるものですね…。
あと、前置胎盤は4種類あってMRI撮ったところわたしは部分前置胎盤だと言われました。
子宮口に近ければ近いほど出血量が多くなるんだって。まあ、近いじゃない。。
ということで総合病院を紹介されまして、2日後に行くことになりました。
実はコロナの影響で産休開始日を早めてもらってたんですが、たまたまその開始日が病院行く日だったというね。
産休と同時に前置胎盤と向き合う日々の開始…!
で、2日後病院行きまして、上記と同じような説明をされ、そして陣痛が来てからではだいぶまずいので早産にはならない正産期入ってすぐに手術日を設定。
そこから逆算で助産師外来、麻酔科説明、妊婦検診、MRI、入院説明、自己血貯血入院などなどのスケジュールを盛り込む。
めっちゃ病院行かなあかん!
そうそう、自己血貯血というのがあって、前置胎盤は大量出血が予想されるそうで輸血の可能性が高いんだそう。
だけどここもコロナの影響、輸血の血がいま足りてないらしく出来れば自分の血を取っておいたほうがいいかな…という話に。
ただ、妊婦さん、基本的に貧血やからそんなに取れるわけじゃないし無駄になるかもしれないけど、、どうする、、?という話がありまして。
コロナ…遠回しに殺しにかかってきよる…!
あと何度も『ほんと、熱出すのだけは気を付けて…このスケジュール全部狂ってしまうから…』とお医者さんに念を押される。
わたしもできればそうしたいと思ってますよ。。
という感じで、普通のお産というのは実は奇跡的なのだなぁと思ったし、拍車をかけてわたしを追い詰めるコロナ許すまじ…とも。
前にも書いたけども、もう一択です。
『どうにか元気に無事に産まれますように』
それだけ。
ほんとシンプルな願いになりました。
——————
でっ!
実はですね、①を書いた次の日の朝、突然の出血がありまして。
てゆうか自己血貯血で半日入院する予定だったんですよね。
で、いつもより早く起きたらぬるりと、血が。
前置胎盤は、出血あり次第もう危険なので管理入院か帝王切開に進むかなんですが
35週過ぎてたこともありその日のうちに緊急帝王切開に進み、
無事出産をいたしました…!びっくり!
note、書き終わっとらんがな!って思いましたけど!
母子ともに無事です。
ほんとにほんとによかった。
出血量は1800ml、帝王切開では1000ml超えると大量出血らしいですが、どうにか輸血せず乗り越えた。
お医者さん、スタッフの方たちの手際の良さのおかげやと思ってます。ありがとうございます。
とはいえ、正産期ではなく早産になるので赤ちゃんの方はというと今はNICU(新生児集中治療室)でお世話されてます。
NICUも、ほんとは母親はいつでも入れてお世話できるらしいのですが
かのコロナのせいで週に3回だけ、1回45分という制限が付いてて
わたしまだ1回しか抱っこできてません…。
かなしい。
コロナほんとなんなんだおまえは。
そして、もちろん入院中は面会禁止なので、痛いお腹を引きずりながら
自分で病院内のお店へ行き水を買い、
コインランドリーへ行き洗濯をしています。
だって、手伝ってくれるひと、いないから。。
荷物の入れ替えはスタッフさんを通して受け渡しできるようなので、頼むつもりです。
母はこうやって強くなる。
コロナ、だいぶ感染者数が減ってきてますし
このまま油断することなく減れば
田舎からお父さんお母さんを呼んで手伝ってもらったり、里帰りしてゆっくりできたりするかなぁ。
みなさん、油断しないでね……!
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