成人式に行かなかったけれど、まったく後悔しなかった話
2021年、私は今年、成人式があった。
けれど、行かなかった。
けれど、まったく後悔しなかった。
それは忘れもしない、私がお世話になっている、岐阜県のNPO法人ポポロであった、生きづらさを抱えた人の(オンライン)当事者会と自分の身の回りの人を見ていてのこと。
2020年11/29 東濃地区 当事者会にて 13:30~16:30
岐阜県の方は会場で開催していたが、私は大阪府在住なので、オンラインで参加していた。
その日は、普段はなかなか喋らないような、濃い内容の話をしていた。
例えば、いずれ着なくなる制服は、果たして本当に必要なのか?という話。
心の回復に人には3つの薬が必要で、1つが病院でお医者さんからもらう薬、2つ目が回復するためのたくさんの時間の薬、3つ目が人の薬(人とどう寄り添いながら、生きるか という意味)という話。
その中で、特に印象的だった話をしよう。
話題が、学校のことになった。
不登校をして、命を守る人もいること。
私は中学2年生の時に男子からのいじめがあり、そこから約5年間トラウマになったのだが、私のように、5・10・20年もいじめと向き合う人もいてること。
”学校”自体、居心地が良くなかったこと。
学生時代の子とあまり合う人がいなかったことを話していた。
すると、代表理事のNさんが言った。
「学校という場所は、”普通”じゃない。
ある意味、特殊な場所だと思う。
社会に出ると、いろんな年代の人がいてるし、それが本来の社会の形なのだよ。
社会は、地域・年齢・時には性別など・・・すべてが違う。
違うからこそ、どこが違うか、ニーズがあるかが見れる。
だから、夏希さん。社会で活躍をしていたら、きっといろんな仲間やつながりが増えていくと思うよ。
学校だけが、世界のすべてではない。
本当は、学校の外の世界のほうが、ずっと広いのだよ。」
この会が終わってから、私の身の回りでこんな人達に出会って、真剣に将来の話をした。
幼児・学生さん向けに、幼稚園・学校や家庭以外の居場所を作ってあげたいと、保育系の資格などを取って、子ども食堂にボランティアで参加し、奮闘中のお姉さまがた、
仲の良い、いとこの影響もあってか、和歌山に行くのが大好きで、いずれ和歌山に住みたい!と
大阪では自動車の運転免許を取る人が少ない中、取って自分のお金で車を買ったり、自分で自炊ができるように練習したり・・・と奮闘中のお兄様がたがいた。
それを見ていて、思った。
成人式なんかに行っても、たいして仲の良い人もいないし、過去の思い出話に花を咲かせるだけ!
こんな真剣に、将来の話をできる人は誰一人としていない。
これから先の人生も、人として付き合い続けていきたい人もいない。
過去のことなど、どうでも良い!
この先輩方のように、ただ将来の先のことだけを見つめていたい!
そう思って、私は成人式には行かなかった。
でも、まったく後悔しなかった。
翌月の広報を見ても、当時のいじめっ子の主格犯の写真が、写っているだけだった。
それを見て、私は正しい判断をしたのだと心より思った。
後日、後撮りもかねて、京都で袴を着て街を歩いた。
袴のほうがかっこいいと思ったし、憧れてもいた。
華やかで、晴天の良き日だった。