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#4 上下関係から生じるお金の問題。
先日、先輩とランチを共にしたとき、こんな話を聞いた。
「目上の人に奢られたことは、2日もすれば忘れてしまう。しかし、奢ってもらえなかったことは一生忘れない。奢られることに慣れてしまうと、それが当たり前だと思ってしまうことがある。だけど、誰も悪くない。それが人間というものだ。しかし、誰かにご馳走することは時にはとても気持ちが良い。」先輩の言葉は、深く胸に残った。
確かに、奢ってもらったことをすぐに忘れてしまうことが多い。これは一度経験してしまうと、それが当然のように思えてしまうからだ。しかし、奢ってもらえなかったことは、意外と記憶に残り、心にひっかかることが多い。人間関係において、「当たり前」と感じることが実は当たり前ではないということを、つい忘れてしまいがちだ。
人間は、得たものに対して感謝の気持ちを持つのが難しい生き物だ。最初はありがたく感じても、回数を重ねるうちにその感謝の気持ちが薄れてしまう。そして、それが当然だと思い込んでしまう。だが、実際には誰もが自分の立場で最善を尽くしているわけで、その配慮に対する感謝の気持ちは常に持ち続けなければならない。
その話を聞きながら、改めて感謝の大切さを考えさせられた。目の前で何かをしてもらうことが当たり前だと思わず、感謝の気持ちをしっかり持つこと。それこそが、相手に対する尊敬と自分の人間性を高めることに繋がるのだろう。
さらに、先輩は「ご馳走することもまた、気持ちの良いことだ」と言った。確かに、人に何かをしてあげることや、何かを与えることは、相手に喜んでもらえるだけでなく、自分自身にも充実感を与える。与えることの喜びを知ることで、ただ受け取るだけでは得られない満足感を感じることができるのだ。
この言葉を聞いて、僕は今後も感謝を忘れず、どんな小さなことでもありがたく受け取ると同時に、周囲の人に対して感謝の気持ちを示すことを心掛けていこうと思った。そして、時には自分から何かを与えることで、さらに深い人間関係を築いていきたいと感じた。
結局、「当たり前」というものは、実は決して当たり前ではない。そうしたことを改めて気づかせてくれた先輩には、心から感謝したいと思った。
また綴っていこうと思う。ではまた