外向的内向(東南アジア)

一般大学生が、東南アジアの国々をバックパックで旅する過程で、あっちに向いてはこっちに向…

外向的内向(東南アジア)

一般大学生が、東南アジアの国々をバックパックで旅する過程で、あっちに向いてはこっちに向く思考の模様を、語彙の許す限りダイレクトに書き綴った「脳内旅行記」です。決して旅行記ではありません。 要するに、皆さんの役に立つような情報は一つもございません。 ゆっくりと、読んでほしいです。

最近の記事

ポル・ポトと自分

カンボジアの首都、プノンペンにいる。 今日はトゥールスレン虐殺博物館に行く。 ポル・ポト政権下の拷問、殺害の記録を残す場だ。 犠牲者全体では170万人に及ぶとも言われる。 正直、足取りは重い。 中に入るとすぐに14の墓が目に入る。墓はそれだけ。2年9ヶ月で20000人が収容され、生き残ったのは8人。 残りの19978人は? そんな疑問を胸に音声ガイドをオンにする。 音声ガイドの言われるがままに展示に入る。 それは展示というより、もはや虐殺施設の跡地だった。 最初に入

    • アンコール遺跡の光と闇と自分

      カンボジアのシェムリアップにいる。 地平線まで広がる水田を見渡して、ユーラシア大陸の一角であることを再認識する。 溶脱して赤みを帯びた土と、鉄っぽいシャワーの水から熱帯気候を感じる。 19日は4:20に起きてアンコール・ワットで日の出を見ることにした。 完全なシンメトリーから成る祠堂の中心部を目指して、太陽がゆっくりと昇っていく。 900年前に、これほど正確な測量技術によって、太陽崇拝を体現したのだと考えるとさすがに圧倒される。 タ・プロームではラピュタの世界に入