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歯は命

#いい歯のために

私の母、さっちゃんは糖尿病

まだまだ元気

若い頃からよく歩き、よく自転車を漕ぎ
私なんかよりずっと足腰が強い

ただ、82歳の高齢
腰椎の圧迫骨折をした事があり
あまり歩けなくなったし、
自転車はさすがに危なくて、
本人は乗りたがるが禁止している

要は糖尿病治療で重要な役割を果たす
『運動』があまり出来ない

そうなると、大切なのはやはり食事療法

食事は私が準備している

糖尿病だからと言って、食べてはいけない物は
なく、自分の体格(身長・体重)と身体活動量で、1日の食事で摂取する適正なエネルギー量が決まる

もちろん、血糖値を上げやすい食材と
上げにくい食材があるので、なるべく
上げにくい物を選ぶ様にはしているが…

食事療法の心がけとして…

食事療法では毎日のちょっとした心がけが大切です。

①ゆっくり、よくかんで食べる。
②朝食、昼食、夕食を規則正しく食べる。
③バランスよく食べる。
④食事は腹八分目でストップしておく。
⑤夜遅く、寝る前には食べない。
ちょっとしたことですが、食事療法を効果的にするコツです。うまく続けられないことも、もちろんあります。そんなときは、時々、好きなものを食べてもよいご褒美の日を作ってもよいでしょう。

国立国際医療研究センター糖尿病情報センター  『糖尿病の食事のはなし(基本編)』

…と言う事がよく言われている

食事療法の心がけ1番に
「ゆっくり、よくかんで食べる」とある

しかし…

問題はここにあった…

よく噛もうにも、母には歯がない

立派な歯を持っておられた

私が子供の頃、母はよく
「口が臭い」「恥ずかしい」と言って
人と話す時は口に手を当てていた

「何で口が臭いん?」と聞くと
「歯槽膿漏なんよ」と…
「よく、コマーシャルでやっとるじゃろ」
「りんごを噛むと歯茎から血が出ませんか?
 …って、あれあれ」 …病識はあった😅

あったが、超多忙で歯科受診が出来なかった

そして、現在

残歯2本だった時は立派な入れ歯を使用していたが
残歯1本になって、入れ歯が使えなくなった
高額な入れ歯を何度も作ったが、全く合わなかった
歯槽膿漏で歯茎も溶けたので支えがない為だった

母がその昔『出っ歯』だった事は家族の
記憶から消えた
そのくらい早い時期に歯を失った

母は「美味しい、美味しい」
と言ってよく食べる

母は食いしん坊だ
食事と言う愉しみがある事はとても良い事だ

でも噛めないので比較的柔らかい物を準備する
飲み込む様に食べると、満腹感が得られない

満腹感が得られないと、ついつい食べてしまう

ここに母が糖尿病を発症した一因があった

そして、発症後の治療をも困難にする

もちろん、他にも色々と本人の持って生まれた
素因はあったが、噛めない事が発病のトリガー
となった事は、まず間違いない

幼かったあの頃に戻れたら、言ってあげたい


「お母さん、歯医者さん行こう」


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