#いい歯のために
私の母、さっちゃんは糖尿病
若い頃からよく歩き、よく自転車を漕ぎ
私なんかよりずっと足腰が強い
ただ、82歳の高齢
腰椎の圧迫骨折をした事があり
あまり歩けなくなったし、
自転車はさすがに危なくて、
本人は乗りたがるが禁止している
要は糖尿病治療で重要な役割を果たす
『運動』があまり出来ない
そうなると、大切なのはやはり食事療法
食事は私が準備している
糖尿病だからと言って、食べてはいけない物は
なく、自分の体格(身長・体重)と身体活動量で、1日の食事で摂取する適正なエネルギー量が決まる
もちろん、血糖値を上げやすい食材と
上げにくい食材があるので、なるべく
上げにくい物を選ぶ様にはしているが…
食事療法の心がけとして…
…と言う事がよく言われている
食事療法の心がけ1番に
「ゆっくり、よくかんで食べる」とある
しかし…
問題はここにあった…
よく噛もうにも、母には歯がない
私が子供の頃、母はよく
「口が臭い」「恥ずかしい」と言って
人と話す時は口に手を当てていた
「何で口が臭いん?」と聞くと
「歯槽膿漏なんよ」と…
「よく、コマーシャルでやっとるじゃろ」
「りんごを噛むと歯茎から血が出ませんか?
…って、あれあれ」 …病識はあった😅
あったが、超多忙で歯科受診が出来なかった
そして、現在
母がその昔『出っ歯』だった事は家族の
記憶から消えた
そのくらい早い時期に歯を失った
母は食いしん坊だ
食事と言う愉しみがある事はとても良い事だ
でも噛めないので比較的柔らかい物を準備する
飲み込む様に食べると、満腹感が得られない
満腹感が得られないと、ついつい食べてしまう
ここに母が糖尿病を発症した一因があった
そして、発症後の治療をも困難にする
もちろん、他にも色々と本人の持って生まれた
素因はあったが、噛めない事が発病のトリガー
となった事は、まず間違いない
幼かったあの頃に戻れたら、言ってあげたい
「お母さん、歯医者さん行こう」