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俺の前世は、おじいちゃん(3)
こんちは、スピリチュアルネイティブのタケルです。
今日は青空がのぞいてる。ちょっと嬉しい。近所の雪柳がどっさり咲いて、道に溢れてた。綺麗だった。
さて、今日は前回の記事の続きから。
2年前の夏至の日、おじいちゃんだった前世の記憶を思い出した俺は、なぜ、他に女を作ってばーちゃんを捨てたのかを、同時に思い出していた。
そもそも、祖父(俺)は、もとは貧乏な家の出だった。一方、ばーちゃんちは、付近のお百姓さんたちに土地を貸す、いわば地主のお嬢様。祖父(俺)はばーちゃんと結婚したとき、ばーちゃんちに婿として迎えられていた。
ばーちゃんのことは、大好きだった。それは、過去の記事でも書いたが、なんせ現世においても俺はばーちゃん大好きなくらいだから、祖父(俺)も相当ゾッコンだったのは間違いない。
なぜ祖母を捨てて蒸発したか?
じゃあどうして、他に女を作って蒸発するに至ったのか? 記憶を辿っていくうちに、ふと、ばーちゃんの実家(本家)の家の、古い柱が視えてきた。実際、俺も何度か遊びに行ったことのある本家は、だだっ広い田園と畑の広がる山裾にあって、縁側には夏トマトとかきゅうりを入れたカゴがそこかしこに並んでる。
祖父(俺)は、本家の居間にいて、みんなで食卓を囲んでる。でも、すごく肩身が狭い。その理由は、祖母の母の冷ややかな視線だ。居間の中央、古い柱の前にドーンと座る祖母の母は、明らかに祖父(俺)を嫌っている。こんな立派な本家の、大事な娘に、あんな貧乏な家の子が? と、どうにも気に入らないらしい。
胸が苦しくて、息がしにくい。この家にいると、全く自分のことを認めてもらえなくて、居場所がない。何より、これじゃ男として立つ瀬がないじゃないか。
そんな苦々しい祖父(俺)の気持ちを、俺は感じ、味わいながら、思い出していた。この祖父(俺)の感情を、今の俺が身体で感じて、代弁するならば、
ちん◯なくなりそぅ…
って感じ。
そもそも、祖父(俺)と祖母が結婚した当時は大体、昭和30年代のこと。今よりずっと、結婚そのものが家同士の問題で、体裁が大切だった時代。おまけに閉鎖的な田舎での出来事。
祖父(俺)の実家にとっては幸運な結婚でも、祖母の本家にとってはそうではなかったんだ。けれど、お嬢様育ちのばーちゃんは、祖父(俺)の肩身の狭さ、複雑な感情に、あまり気が付いていない様子。(祖父(俺)の感情としては、そこが可愛いし救われるけど、自分のしんどさを理解されてないのがきつ…みたいな感じ)
今の俺が察するに、同じ男同士とはいえ、祖父の時代の方が、今よりずっと男らしくあること、尊重されることが、命に関わるくらい大事だったに違いない。
なるほど、少しずつ事情が見えてきた。
母さんに事実確認
そこまで思い出して、俺はまず、母さんに電話をした。ここまで思い出したことが、本当に俺の妄想ではなく、前世の記憶なのかどうか、事実確認するためだ。ちなみに、母さんは俺に前世の記憶があること(及び、霊感がかなりあること)を知っているが、さすがに祖父の記憶があることを告げたらかなりややこしいので、あくまで「こんな夢を見たんだけど」というていで聞いてみた。
母「ああ、確かにバア(祖母の母)は、そうねえ、あたしはバアのこと大好きだったんだけど、本当に気の強い人でさあ。言われてみれば、お父さん(祖父:当時の俺)に知らんぷりしたり、やけに冷たい感じ、あったかもね。でもそれが当たり前になっちゃってて、この家はそういうもの、って雰囲気だったかも。言われてみたら、おじいちゃん、辛かったのかもしれないね、、、」
やはり、俺が思い出したのは前世の記憶で間違いないようだ。俺は一旦、電話をおいた。そうなると、次にやることは、
・祖母に当時を詫びること
の前に
・祖母の母と、話し合いをすること
だと思った。そもそも祖母の母と祖父(俺)の関係が、両者の死後もずっと拗れているのなら、その拗れを残したまま、祖母に当時のことを謝っても、あまりうまくいかないと思ったから。なぜなら、先祖も生きてる家族も、みんな心で繋がってるものだからね。
と言っても、もちろん祖母の母はとうの昔に亡くなっていて、俺は墓参りでしか拝んだことがない。だけど、俺は、この10年ほど目には見えない存在や記憶を思い出す作業を日常的にやってきたことで、すでに亡くなった霊とも普通に対話ができるようになった。
(つーか、特に父さんが亡くなって数年間は、父さんと向き合うために対話ばかりしてきたので、もはや当たり前のコミュニケーションなんだ)
ってか、別にこれ、霊感があってもなくても、誰にでもできることなんだけどね。自分とどこまでも向き合う強ささえ持てれば。
続きます。今日も読んでくれてありがとう。
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