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パニック発作当日①

2023年2月17日。
朝からなぜかアップルパイを作った。ほとんど寝てないのに、バレンタイン用のアップルパイを作らねば、という謎の義務感だけで朝からせっせとアップルパイを作る。
その日は午後から職場の友達2人が次女を見にきてくれることになっていたので、部屋の片付けや掃除もして、朝ごはんも昼ごはんもしっかり食べないまま友人たちを迎えてしまった。

3児の母な2人とは、たまに女子会と称して集まることがあったけど、そりゃもう喋る喋る。子どものことヲットのこと義母のこと、職場の人間関係や仕事の話もとにかく話が尽きない。

年末に出産した私は、久々にヲット以外の大人と長時間話したわけで。頭も回ってないもんだから自然と聞き役に回ることが多く動かずにじっと話を聞いていたら…あれ…なんか息苦しい…?背中が痛い…?息が吸えない…?

話の途中で我慢できなくなって、ちょっとトイレと言って深呼吸しに行く。友人たちは気付いてない。でも早く戻らないと変に思われる。ある程度のところで諦めてイスに座ったけど、どうしても座るのがきつくて、リビングの床に寝転がってストレッチしながら話を聞くことにした。

その時点で何時間経ってただろう。
生後2ヶ月にならない次女はその間うとうとしつつも眠れてなくて機嫌が悪い。友人たちが抱っこしてくれてたけど、まぁまぁ激しく揺れながら抱っこしてくれてたので熟睡はできてない。その辺りも気になるが自分の体調もおかしいので代わることもできない…

友人たちが帰ったあと、ヲットが長女を迎えに行ったと思うけどその辺りの記憶がない。覚えているのは、空気が澱んでると感じて何回もベランダを開けた外の空気を吸おうとしたことだけ。

暖房つけ続けるとなんとなくもわっとした空気のせいで酸素不足感があるのかも…と思ったけど、今考えると完全に発作。何度も何度も外の空気を吸うけど全然吸えない。息苦しい。なんかおかしい。確かもう夜ごはんの時間になってたけど食べれるはずもなく。

リビングだと子どもたちの泣き声や話し声がきつくて1人で別部屋へ。

おかしい。息ができない。過呼吸?深呼吸しようにも呼吸の仕方がわからない。

気を紛らわせるためにスマホを見るけどきつさは変わらない。ヲットに過呼吸のときって袋を口にあてるんだっけ?調べて?とお願いする頃には、うずくまって動けなくなってた。

高山で酸素が薄いところにいるとこんな感じなんだろうか。このままだとテレビで見たことある錯乱状態のようになるかもしれない。その恐怖があった。

そうなる前に救急車を呼んだ方がいいんじゃないか。

当時はまだコロナ禍なうえに時期的にインフルも流行っていて、救急車呼んでもたらい回しとかしょっちゅう報道されていて。
もちろん簡単に救急車なんてよんじゃいけないし、過呼吸で呼んでもいいのか?というのがあったけど

当時2歳の長女と、生後1ヶ月半の次女。夕飯も食べてない状態で今から病院に連れて行ってとは言えなかったし、何より自分が動けなかった。

もう無理かもしれない。

#7119に電話をかけた 。救急車を呼ぶか判断に迷ったらかける番号。

看護師さんかわからないけど女性が電話に出てくれて、今の状況を説明。
どうもマニュアルがあるようで、妊娠中または産後ですか?とかも聞かれる。

全ての質問に答えたあと言われたのは、救急車呼んでいいです、呼んでくださいだった。すごく安心したのを覚えてる。

ヲットにごめん救急車呼ぶわと伝え、自分で電話。本人からかかってくることがあまりないようで、何度か聞き返された←

数分で救急車が到着。担架がメゾネットタイプの階段を降りれないってことで自力で一階へ。着の身着のまま財布とスマホだけ持って近くの病院に運ばれた。

首も座ってない次女とイヤイヤ期真っ只中の長女と突然残されたヲット。夜中も3時間おきに授乳とミルクだったのに大丈夫だろうかと不安だったけど、それより自分が元に戻れるのかの不安が大きかった。

救急車を呼んだ安心からか、一番ひどい呼吸状態からは脱していた。救急隊のおじさんから、かつて自分も過呼吸を起こして救急車を呼んだ経験談を聞かされる。おそらく安心させようというのと、病院に着くまで気を紛らわせるために話しかけてくれたと思うが、聞くこと自体しんどくてリアクションできず申し訳なかった。(こんなときまでクソ真面目)

長くて疲れたので続く…


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