見出し画像

初めて尽くし

術後翌日。ICU生活2日目。あまり眠れないままICUで迎える朝。
全粥と鯛味噌と鮭の豆乳煮込みと三度豆のおかか和えとマンゴーと牛乳の朝ご飯。
お粥が全く味がないので鯛味噌があって良かった。丸一日絶食だったのでお粥七割方と豆乳煮込みも半分くらい食べて、マンゴーで〆て終了。
食べ終わって歯磨きをベッドの上でして、うがい受けの容器に口をゆすいだものを出してスッキリ。
相変わらずざわざわしたICUの中で、主治医の先生と心臓内科の先生が様子を見に来てくれた。
まだ様々なチューブに繋がれたまま、点滴の管から採血などされていたようで、術後の値が異常だったものの報告を看護士さんがされていた。

まだ動くのは大変だったけれど、朝のうちにリハビリの方が来られて、ベッドから立ち上がるよう言われた。
おしっこの管が邪魔でベッドのへりに座るのが辛く、柵を持ってやっと立ち上がったけれど、一気に血圧が上がって痛みが出た。
痛み止めを管から入れてもらって、歩行器につかまって、ICUの端から端まで歩いてリハビリ終了。60メートルくらい歩いたらしい。
昼ご飯からは普通の白ご飯とおかずが出たので、多分食事オッケーと思われたのだと思う。でもいきなりの焼きそばはきつかった。
ご飯と焼きそばって炭水化物だらけだなと思いながら半分くらい食べた。動いていないのに食欲わかないし。

午後からはあまりすることがなく、看護士さんがこっそり小さなテレビを近くに持ってきてくれたので、ぼんやり観ていた。
このぐらいから時々咳と痰が出て、箱ティッシュの有難みを知る事になる。
咳が胸の下の傷に響くのでバストバンドで抑え込みながら、ティッシュに痰を吐き出すまで、これが中々難しい。
勢いをつけないと痰は出ないし、咳をするだけでも痛いのに強く息を出せと言われると胸が破れそうに痛かった。
でも痰は出した方がいいらしく、うまく出せないと肺に水がたまるからと促されて、泣く泣く咳をしていた。
続々と重篤な患者さんが運び込まれて、私はリハビリも開始できたということでICUの真ん中から端に移動になった。
晩ご飯は食べたけれどあまり記憶がないまま、また眠れない夜を過ごした。昨日よりも咳は出るし傷は痛むしで、昨日より夜が長く感じて辛かった。