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人生何度目かの入院

今まで意外と入院はしてきたが全身麻酔の手術は初めてで、期間も定まっていない入院生活がスタート。
でも一番長かったのは5年前の糖尿病の教育入院だった。その時で3週間弱。今回はその次に長く13日間でフィニッシュ。3番目が去年の妊娠して管理入院が8日間+流産して6日間。
糖尿病内科、産科、婦人科、心臓血管外科。不名誉ながらそのうち色んな科を制覇する勢い。
カテーテルの検査入院は一泊二日なので(それでも2回ある)、あまり気にしていなかったけど、今回つくづく心臓病になる若い人って少ないと思った。
フロアの中で若い患者さんと全くすれ違わない。70代以上のおじいちゃんおばあちゃんばかりで、これがまたわがまま放題。
若いのは看護士さんとリハビリの理学療法士さんくらいで、看護士さんに対しては小間使いのように扱うのに理学療法士さんには甘える妙な構図が出来上がっていてゾッとした。
心臓内科の先生に言われた一言を思い出す。
「貴方が70歳以上で、もう妊娠出産の可能性もないおばあさんなら、ステントで充分だと思うけど、子供ほしいんだよね?不妊治療してるよね?それならワーファリンのデメリットの方が強いからバイパスの方がいいと思う」
40代でしかも童顔の私はフロアで結構目立ってしまって居心地が悪かった。
年齢聞かれて答えると当たり前に子供がいるものと思われるし、その若さでバイパス?カテーテルじゃないの?という無神経な発言も多かった。
女性部屋と男性部屋に分かれていたけど、夜中に痰を吐き続けるおじいさんや、日中大部屋なのに携帯で話し続けるおばあさんにうんざりして、早く退院したいと手術後5日目から訴え続けた。
ネットで低侵襲手術なら平均入院期間は術後5〜7日間と書いてあったので、自分も早く出られるものと思っていたが、おそらく採血やレントゲンの結果が思わしくなかったのか、中々退院の許可がおりなかった。
夫はカレンダー通りの仕事なので、あまり平日にお見舞いには来れず、着替えが足りない時だけ仕事帰りに車でダッシュで来てくれた。
遠方の自分の両親もちょこちょこお見舞いに来てくれた。義理の両親のお見舞いは来ないようにと夫に頼んだ。
カテーテルの検査入院と、症状が軽くなってからがナースステーションから一番遠い部屋で、13日間で何度も病室が変わったけれど、窓側でいつも空ばかり眺めていた。