甲斐遼太

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真夜中の独り言

胸が痛むのは、良いことだ。 胸が痛むということは、お前の感情が傷ついているということだ。 戦争で死んでいく子供達を見て、コンビニの傘立てに忘れられた傘を見て、秋晴れの空に一羽だけ羽ばたく鳥を見て、失恋した人を見て、その胸が痛むのなら、お前はそれを悲しいことだと思っているということだ。 胸が痛むということは、お前の感覚が鈍っていないことを示しているのだ。 胸が痛むのは、良いことだ。 胸が痛むということは、珍しい経験をしたということだ。 普段からその状況に陥っていれば、胸が

    • 書くとこがここしか思いつかなかったので。

      ※一部「やがて君になる」「リコリス・リコイル」に関するネタバレを含む記述があります。ご注意ください。 物語等のジャンルとしての「百合」について。 いわゆる「薔薇(BL)」にも全く同じことが言えるのかもしれないけれど、そっちには全然詳しくないのでとりあえずGLの百合についてのみ。 どこまでが百合なのか、という問題はかなり昔から議論されていた気がして、例えば「やがて君になる」は百合なのか、とか、「リコリス・リコイル」は百合なのか、とか、などは人により相当意見が分かれるのではな

      • 名前について

        例にならい、名前について語ってみる。 もちろん本名ではない。本名のもじりでもない。本名とかぶってるのは、「り」が入っていることくらい。 小学校高学年の頃、何人かのグループで一緒に時間を過ごすことが多かった。 読書が好きな女の子①、①と友達で同じく読書が趣味でクラスの中心だった女の子②、俺と同じミュージシャンが好きだった男の子③、運動が得意でみんなを笑わせていた男の子④、それと時々、輪に入ったり入らなかったりする不定メンバーが男女2~3人ずつの、楽しいグループだった。 ①は

        • サイカイ式AUTO

          を見た。素晴らしかった。遠い日々を懐かしみ苦しむ若者の様子がありありと伝わってきた。苦しかった。過ごしてきた日々を思い出した。小学校や中学校の頃の、馬鹿騒ぎをしていたはずのあの日々を思い出した。あの日々を思い出して、腹が立った。 あと少しでこの日々は終わるとわかっているのにのうのうと時間を浪費し、大切な思い出を形に残すことなく過去に置き去りにし、形に残すことを「ダサい」「キモい」などと貶し、とうとう別れの時が来ても別になんともない風を装い、取り戻せないことを自覚した今になって

          免責事項

          このアカウントで投稿する内容などを先に示しておきます ・主に創作系の話。アウトプットだけでなく、最近読んだ本とか見た映画とかのインプットについてもこれに含みます。 ・いわゆる「クサい」と表現される(ナルシスト的・厨二病的)内容を多く投稿します。これは意識的なもので、書ける文章の幅を増やすことなどが目的です。 ・他者とは異なる考え(主に死生観について)を多く投稿します。これには政治理念の伝播、宗教勧誘などの意図は全く含みません。 現時点(2024/9/9午前0時)で思いつく